ハイハイはいつから?早い子は5カ月頃?練習方法やしない原因、注意点をご紹介
- 更新日:2020年7月8日
- 公開日:2016年4月25日
1歳児の発達・発育にはどのような特徴があるの?
赤ちゃんから幼児へとめまぐるしく成長する1歳の時期。日々成長が見られてうれしい反面、成長の個人差も大きくなるのでママ・パパとしては少し心配なことも出てくるかもしれません。
そこで今回は1歳児の具体的な特徴や、ママ・パパの接し方について見ていきましょう。
目次
1歳児の発達・発育の特徴
子供は1歳になると徐々にものごとに対する好奇心が強まってきて、赤ちゃんのときとは異なった行動や様子を見せるようになります。では1歳児の発達と発育にはどのような特徴があるのでしょうか?身体や運動機能など、項目ごとにその特徴を見ていきましょう。
子供の成長度合いには個人差がありますので、以下はあくまで一例として考え、その通りに当てはまらないからといって心配しすぎることのないようにしてください。
身長・体重の特徴
厚生労働省の調査によると、平均的に1歳(生後12ヶ月)の子供は生まれたときに比べて身長は約1.5倍、体重は約3倍にも成長するとされています。生まれてから1歳までは発育過程のなかでも特に身体的な成長が著しい時期であり、ママ・パパにとっては自分の子供の成長度合いが特に気になる時期かもしれません。
なお、1歳を過ぎてよちよち歩きを始めるようになると、運動量が増えることによって徐々に体重の増加は緩やかになると言われています。
運動機能の特徴
つかまり立ちをしたり伝い歩きをしたり、よちよち歩きを始める子もでてくる時期です。またハイハイで階段の上り下りをしたり、手押し車を押しながら歩いたりもできるようにもなるなど、行動範囲がぐっと広がります。
また手先の器用さも徐々に増してきて、物をつかむ動作ができるようになります。ボールをつかんで投げたり、ドアノブをつかんで回したり、コップを両手でもって飲み物を飲んだりといった動作が見られるようになります。
言葉の特徴
赤ちゃんは1歳頃までに「あーうー」「うんま」など、曖昧な言葉を発する喃語(なんご)の時期を経て、徐々に「ママ」や「ちゃちゃ(お茶)」「ぶーぶー(車)」など、意味のある言葉を発するようになります。1歳を過ぎるとどんどん言葉の数も増え、「ちゃちゃ、のむ」などの二語文も徐々に話せるようになってきます。
また1歳も後半に差しかかる頃になると、親の話す言葉も徐々にではありますが理解できるようになってきて、少しずつ親とのコミュニケーションもとれるようになってきます。
社会性(心)の特徴
人やものごとに対しての好奇心が高まってくる時期です。また親の表情や体の動きを観察して、親のすることに興味をもったり、真似をしたりするようになります。
さらに、徐々に自分の意思を示すことができるようになり、欲しいものがあると、「ちょうだい」と仕草や言葉で表現しようとします。子供の個性が顕著に現れ始める時期とも言えるでしょう。
食事の特徴
1歳~1歳半ぐらいの時期は離乳食の完了期と言われ、大人と同じ食事リズムに移行する時期です。また体の発達とも関連しますが、徐々に手先の器用さも増してきて、フォークやスプーンを使えるようになるなど、少しずつ自分で食事をとる準備が整ってくる時期でもあります。
生活習慣の特徴
1日3食を大人と一緒に食べることができるようになり、昼寝も1日1回に落ち着いてくるなど、生活のサイクルが徐々に大人に近づいてくる時期です。
睡眠時間や食事の時間、食べた量などをチェックし、安定したリズムで生活ができるようにサポートしていくことが大事になってきます。
1歳児に起こりやすい変化
好奇心が旺盛になり、「自分でやりたい!」という意欲が強くなります。また身体と運動機能の発達によってつかまり立ちができるようになったり、危なっかしいながらも歩いたりできるようになります。
行動範囲がぐっと広くなるので、転倒の原因となるような周りの障害物を取り除いたり、口に入れたりすると危険なものなどは手の届かない場所にしまいましょう。
また、前述の通り言葉の理解も進み、少しずつ親とのコミュニケーションも取れるようになってきます。周りの子供への関心も高まりますが、遊びはまだ、同じ場所でそれぞれのことをする「並行遊び」がほとんどです。
1歳児との接し方のポイントとは?
1歳児は周囲への好奇心が高まる時期であると同時に、自我が芽生えものごとを自分でやりたいという意思表示が出始める時期でもあります。自我が芽生えるということは当然「やりたくない」という意思表示をし始めることも意味しているため、いわゆる「イヤイヤ期」の開始とも密接に関わる非常に重要な時期と言えます。
また1歳児は親子の信頼関係を育む大事な時期でもあります。この時期に築いた信頼関係が、後々、人を思いやる心や、ルールを受け入れる心につながっていきます。
この時期の子供に対しては、無理に何かをさせたり、あるいはさせなかったりということはせずに、できるだけ子供の意思を尊重して自由にやりたいことをさせてあげることが重要になってきます。無理強いを続けてしまうと、「怒られるのが怖いから言うことを聞く」といった、ものごとに対する後ろ向きな思考が定着してしまいかねません。
子供は自分の意思による行動とそれによる経験を積み重ねることによって、どんどん自分でできることが増えていきます。ときにワガママと思える行動をすることもあるかもしれませんが、親がぐっと我慢することも必要です。
そして、ものごとが上手にできたときには必ず褒めてあげるようにしてください。また子供の気持ちに寄り添って共感することも大切です。成功を一緒に喜ぶようにすると、子供のやる気はさらに高まっていきますよ。
ワガママにはどう対応すればいい?
思うように言うことを聞いてくれず公共の場で騒いだりするなど、1歳児のママには悩みのタネがつきません。泣けば許してもらえる、ワガママも押せば通る、という習慣はつけたくないものです。
しかし、「ダメよ」という一言で理解できるようになるのはまだまだ先。今の時期は、上手く別のものに気をそらせる、楽しい雰囲気をつくって飽きさせないようにするなど、工夫をして乗り切っていきましょう。
自分でできることはさせてみよう
幼い子供が何かしようとすると、危なっかしくてついつい先回りしてしまうママ・パパも多いようです。しかし何でも親がやってしまうと、子供の成長の妨げになることも。子供の成長具合をみながら、自分でできそうなことは積極的にさせてあげましょう。
脱ぎ着のしやすい服を用意してあげたり、手が届きやすいように踏み台を置いてあげたり、子供がやりやすいように、こっそりサポートしてあげることも大事ですね。
1歳児にオススメ!発達を促す遊び
最後に、1歳児の好奇心を刺激し、発達を促すのにも効果的な遊びについてご紹介します。
運動遊び
外遊び
1歳児は体を動かす遊びが大好きです。天気の良い日には広い公園での追いかけっこや遊具を使った遊びで、体を目いっぱい使って遊びましょう。
追いかけっこは走ったり止まったりといった基本的な運動機能を高めるために最適な遊びです。また滑り台やブランコなど、遊具での遊びも子供の好奇心を刺激する楽しい遊びです。
遊具を使って遊ぶ場合は大人が抱っこするなどしてサポートしてあげましょう。また外遊びの際には周囲や地面にけがの原因となるような障害物がないか十分確認し、子供にもまわりにも危険がないよう配慮することを忘れないでください。
マット・ふとん遊び
柔らかいマットやふとんの上であれば、多少転んだりぶつけたりしてもケガをすることはありません。ジャンプしたり、這いまわってみたりと、全身を使って遊びましょう。マットを丸めてトンネルを作り、その中をハイハイしたりするのも楽しい遊びになります。またマットの両端を大人が持って、マットの上でゴロゴロ転がれるようにしてあげると子供はとっても喜びますよ。
このときも周囲の安全への配慮は忘れずに。できるだけ障害物がない、広い空間で遊ぶことをオススメします。
知育遊び
お絵描き・塗り絵
子供の想像力を高めるために最適なお絵描きや塗り絵は、ぜひ毎日取り入れたい遊びと言えます。
お絵描きは子供の思うままに、色鉛筆やクレヨンなどを使って自由にお絵描きさせてあげましょう。また塗り絵も多少枠からはみ出していたり、配色がおかしくても気にせずに、子供の自由な発想に任せましょう。
もし余裕があれば、鉛筆の持ち方の練習を始めてみるのも一つのアイデアです。その場合は市販の補助具なども使って優しくサポートしてあげてください。
絵本
小さいうちからたくさんの絵本に触れることで、子供の柔軟な思考力や発想力、想像力が養われます。また語彙力を伸ばすことにも大きな効果が期待できますので、絵本の読み聞かせは1歳児の遊びにぜひ取り入れていただきたいと思います。
歌うようにゆっくりと語りかけができるものや、スキンシップを交えて読める絵本がオススメです。
積み木
手先の器用さが増してくる1歳児には積み木遊びもオススメ。思うままに好きな形を作ることで、子供の想像力もどんどん培われていきます。単純に積み上げる遊びでも集中力が養われますよ。積み上げたものを崩すのも遊びの一つですので、やさしい気持ちで見守ってくださいね。
いかがでしたか?日々成長するのは子供だけではありません。親だって、毎日子育てに奮闘しながら少しずつ成長していくものです。困ったことが起こったら「さあ、今回はどうやって一緒に乗り越えようか!」と、試行錯誤を楽しみながら、子供の成長を見守っていきたいですね。
さて、ものごとへの好奇心が増し、言葉の理解も進む1歳児は、英語学習を始めるにも最適な時期と言われています。そこで次の記事では、幼児期の英語学習法としてオススメなリスニング学習をテーマに、その方法やコツについて詳しくご紹介していますので、ぜひご参考になさってください!
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