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ハイハイとつたい歩きの間の「つかまり立ち」。早い赤ちゃんは6カ月頃からつかまり立ちができるようになります。
つかまり立ちがはじまるサインとは?赤ちゃんの成長のうえでつかまり立ちがもつ意味とは?
つかまり立ちの基本的な知識をお伝えするとともに、その練習方法や練習にオススメのグッズについて、またケガや事故防止のための安全対策などについて詳しくご紹介します。
目次
つかまり立ちとは、赤ちゃんが壁やテーブル、手すりなどにつかまって自分の力で立つ動作を指します。最初のうちは一瞬しか立っていられません。足腰の筋力が増してくると、徐々につかまり立ちの状態を数秒間以上キープできるようになっていきます。
一般的な成長過程では、つかまり立ちからつたい歩きの動作へと進み、やがてひとり歩きができるようになります。そのため、赤ちゃんが歩けるようになるためにはとても重要なステップといえる動作です。
つかまり立ちの動作は、早い赤ちゃんだと生後6~7カ月頃からはじめるケース(全体の9.0%)もあれば、逆に生後1年頃になってはじめるケースもあります。そして半数以上(57.4%)の赤ちゃんが生後8~9カ月頃、約9割の赤ちゃんが生後10~11カ月頃までにつかまり立ちができるようになります。
つかまり立ちに限らず、赤ちゃんの成長過程において目安となるような動作は、どれもはじめる時期に個人差が大きいものです。なかなか赤ちゃんがつかまり立ちをはじめないからといっても過度な心配はしないようにしてくださいね。
※参照:
「平成22年乳幼児身体発育調査(P.9)」厚生労働省
一般的には、つかまり立ちがはじまるサインは、「ハイハイの状態から壁やテーブル、手すりなどをつかんで立ち上がろうとする動作」といえます。
また、以下の動作ができたらつかまり立ちまでもう少しといえるでしょう。
つかまり立ちのはじまるサイン
・テーブルなどに上半身を預けた状態で立ち上がることができる。
・大人が支えてあげるとつかまり立ちの姿勢をとることができる。
・自力で一瞬だけつかまり立ちする。
ものにつかまった状態で自力で立ちあがり、つかまり立ちの状態を数秒間キープできるようになったら「つかまり立ちができるようになった」といって問題ないでしょう。
つかまり立ちの前段階から同じぐらいの時期に見られる赤ちゃんの動作は「ハイハイ」です。ハイハイを通して体全体の筋力が備わってきた赤ちゃんは、その好奇心からさらに遠くのものを意識するようになり、視野を広げるためにつかまり立ちをするようになるといわれています。ただし、ハイハイをせずにつかまり立ちをはじめるようになる赤ちゃんもいますよ。
赤ちゃんの体が前後左右に傾いたときに、自然と手を出して体を支えようとする反応のことを「パラシュート反射」といいますが、この反応が出るようになるのが生後6~10カ月頃とされています。
赤ちゃんが6カ月頃からつかまり立ちをはじめるケースでは特に、まだこのパラシュート反射が出にくい場合があり、転んだときにケガをしてしまうリスクが高まりますので、十分注意するようにしましょう。
はじまる時期に個人差が大きいつかまり立ちの動作、なかなかはじまらないからといって焦る必要性はありませんが、明確に「しない原因」があるならばその原因を解消してあげたいところです。
ここでは赤ちゃんがつかまり立ちをしない原因として考えられることやその対処法について説明します。
当然ですが周囲につかまるものが存在しなければ、つかまり立ちをすることはできません。壁は平面であることもあってつかまりづらいので、はじめてのつかまり立ちには少し難しいといえるかもしれません。
設置が安定しているテーブルやソファなどの家具、ベビーサークルの柵や手すりが、つかまるものとしては最適です。
赤ちゃんの性格として、はじめてのことには慎重だったり、そもそも立ち上がることへの興味があまりない、といった原因も考えられます。大人に好奇心旺盛な人とそうでない人がいるように、赤ちゃんの性格もさまざまです。こういったケースでは特に対処は必要ありません。赤ちゃんの個性と思って温かく見守りましょう。
つかまり立ちに限らず、赤ちゃんの成長にはなにかと気がかりなことが多いものです。どうしても心配が尽きないという場合はひとりで悩まず、かかりつけの小児科医などを受診して相談するようにしましょう。
また、自治体が実施する定期健診も相談の場として活用すると良いでしょう。
まず、赤ちゃんがおすわりをはじめてからつかまり立ちを経て、最終的にひとり歩きできるようになるまでの一般的な成長過程は以下の通りとなります。
赤ちゃんの一般的な成長過程
・おすわり 生後7~9カ月頃
・ハイハイ 生後8~10カ月頃
・つかまり立ち 生後8~11カ月頃
・ひとり歩き 生後1歳1カ月~1歳3カ月頃
それぞれの動作の月齢・年齢はあくまで目安としてお考えください。また必ずしもこの順番通りになるとも限りません。なかには順番を飛ばして次の動作をするようになる赤ちゃんもいます。なお統計はありませんが、つかまり立ちとひとり歩きのあいだにはつたい歩きの時期が入るとお考えください。
※参照:
「平成22年度乳幼児身体発育調査報告書(概要)」厚生労働省
ハイハイ・つかまり立ち・つたい歩きの動作の違いをわかりやすくまとめると以下の通りです。
ハイハイ(生後7~9カ月頃) | お尻を上げた状態で、手のひらと膝を使って進む動作 |
つかまり立ち(生後8~9カ月頃) | 壁やテーブル、手すりなどを支えにして立ち上がる動作 |
つたい歩き(生後9カ月~1歳頃) | つかまり立ちの動作から手足を動かして移動する動作 |
いずれも最終的に赤ちゃんがひとり歩きできるようになるための重要なステップとなる動作です。
赤ちゃんがひとり歩きできるようになるための筋力やバランス感覚は、これらの動作を重ねることで徐々に養われていきます。なかなか次のステップに移行しなかったとしても次の動作への準備は促されていますので、心配しすぎることのないようにしましょう。
つかまり立ちの動作は赤ちゃんの成長過程のなかでさまざまな意味をもつとともに、数々のメリットを赤ちゃんにもたらしてくれます。
まず、立ちあがるための屈伸の動作が足腰の筋力を養います。また、最初のうちは立った姿勢でバランスをとるだけでやっとの状態ですが、つかまり立ちをくり返すことで徐々に体幹が安定し、長いあいだ立ち姿勢でバランスをとることができるようになります。
さらに、歩くためには欠かせない、足の裏でしっかりと地面を捉える感覚も養われます。
つかまり立ちは赤ちゃんがものにつかまって、それを支えにして立ち上がる動作のため、腕や手指の力強さを養うことに役立ちます。またものをつかんだり離したりといった動作をくり返すことで、より細かな手指の動作が可能になるでしょう。
つかまり立ちをすることによって赤ちゃんの視点は高くなり、それまでよりも格段に視野が広がります。この視野の広がりが赤ちゃんの新たな好奇心を生み出し、「歩いてみたい」という意欲につながり、このあとのつたい歩きやひとり歩きの動作へと導いていきます。
くり返しになりますが、赤ちゃんの成長には個人差があります。また周囲の環境や性格によっても赤ちゃんの動作は変わってきます。なかなかつかまり立ちがはじまらない赤ちゃんもいますが、長い目で成長を見守ってあげるようにしましょう。なかにはつかまり立ちの動作を飛ばすようにして、すぐにつたい歩きをはじめる赤ちゃんもいますよ。
つかまり立ちの練習でもっとも大切なことは、赤ちゃんがみずから進んでつかまり立ちをしたくなるように工夫してあげることです。そのためには赤ちゃんが楽しんでできる練習方法にすることが一番です。思うようにつかまり立ちをしてくれないからといって、無理やりにやらせるような練習はやめましょう。楽しみながら練習をくり返すことで、徐々に体の動かし方を覚えていってくれます。
楽しんで練習するために最適なのはやはりおもちゃです。安全対策にオススメなグッズも含めて以下にご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
まずオススメしたいのがテーブルの形状をしていて、全体にさまざまな仕掛けが組み込まれているおもちゃです。テーブルの上の仕掛けに興味をもった赤ちゃんが立ちあがって手をのばすことで、自然とつかまり立ちの練習につながります。また手で押したり指でつまんだりして遊べる仕掛けが、つかまり立ちに必要な手指の器用さや力強さも養ってくれますよ。
赤ちゃんがつかまり立ちの姿勢をとることが前提となる、手押し車も練習に最適なおもちゃです。その後のひとり歩きの時期まで長く使えて便利です。
つかまり立ちの姿勢に慣れないうちはまだまだ足腰の筋力やバランス感覚も十分ではありませんので、転倒してしまうことのないように大人が補助してあげましょう。
既製品を買わずとも、手作りおもちゃで練習する方法もあります。段ボールでテーブルを作ったり(強度や安定性には充分注意のこと)、赤ちゃんが好きな絵を紙に描いて壁に貼ったりすることで、赤ちゃんのつかまり立ちへの興味を引き出してあげましょう。
赤ちゃんが体重を預けてもぐらつくことのない頑丈なベビーサークルなら、赤ちゃんのつかまり立ちやつたい歩きの練習にも使えます。ベビーサークルを使えば赤ちゃんの移動範囲を制限することができますので、安全面での効果も大きいでしょう。
つかまり立ちをすることで赤ちゃんの目線は高くなり、それまでは見ることができなかったテーブルや棚の上のものを見ることができるようになります。また赤ちゃんによってはすぐにつたい歩きやひとり歩きの段階へ移行する場合もありますので、それらを見越した安全対策をとる必要があります。ここでは赤ちゃんがつかまり立ちをはじめたときに注意すべき点とその対策について詳しく紹介します。
つかまり立ちをはじめたばかりの赤ちゃんはまだ筋力もバランス感覚も十分ではありません。たとえ何かにつかまっていたとしても、ちょっとしたことで転倒してしまうことがあります。
あらかじめ赤ちゃんが転倒してしまうことを考慮して、周辺の床や壁などに危ないものがないかを事前に確認するようにしましょう。特に体重を預けると倒れてしまうようなものは赤ちゃんの周囲には置かないようにしてください。ストーブやコタツなど、やけどの危険性がある家電も赤ちゃんの身の回りからは遠ざけるようにしましょう。
また、手を挟んでしまう危険性のあるような扉や隙間はカバーで覆うなどして対処してください。家具などの角の鋭い部分にはクッションテープを貼るなどして、衝撃を和らげる工夫をしましょう。
家電のコード類、カーペットの端の部分なども赤ちゃんが足をひっかけてしまう恐れがありますので、赤ちゃんの周辺から取り除くようにしてください。
以下に、つかまり立ちの時期にオススメなケガ防止グッズを3点ご紹介しますのでご参考になさってください。
ベビーマットを床に敷くことによって、赤ちゃんが転んでしまったときの衝撃を和らげることができ、ケガの防止に役立ちます。またベビーマットには防音の効果も期待できますので、集合住宅にお住いの方などには特にオススメです。
室内の扉や窓、冷蔵庫などに取りつけることで、赤ちゃんが開け閉めしたときに手を挟んでケガをしてしまう危険性を防ぎます。チャイルドロックやドアストッパーという名称でも販売されています。観音開きの開き戸やスライド式の引き戸など、扉の種類に応じた商品がありますよ。
赤ちゃんがぶつかってしまってもケガをしないように、角ばったコーナーや柱、鋭角な「カド」がある家具にはクッションテープやコーナーガードを貼ることをオススメします。コーナーガードは貼りたい箇所の形状に応じてL字型、U字型などさまざまなタイプの商品がありますので、使用箇所に応じたタイプのものを用意しましょう。
浴槽や便器の縁はちょうど赤ちゃんがつかまりやすい高さにありますので、水回りでの事故が起きないように注意する必要があります。
また、ドラム式の洗濯機をお使いの場合、ふたが空いていると中に赤ちゃんが入り込んでしまう可能性があり危険ですので、使用しない時間帯は常に閉めておく習慣をつけるようにしてください。
赤ちゃんがつかまり立ちをはじめたら机や棚の上のものは一度整理するようにしましょう。特に誤飲の原因となるような小さなもの(電池、硬貨、ボタン、アクセサリーなど)を置かないように注意しましょう。割れ物や刃物、熱い飲み物、薬なども要注意です。
赤ちゃんは大人が使うものには興味津々です。もし家族に煙草を吸う大人がいるようなら、煙草やライター、灰皿などは確実に赤ちゃんの手の届かないところに置くようにしてください。万が一赤ちゃんがいたずらしてしまったら大変な事態になりかねません。
※参考:
「家庭内安全チェックリスト」子どもに安心をプレゼント 事故防止支援サイト
十分に周囲の環境を整えたと思っても、思わぬトラブルが起きてしまうこともありますので、赤ちゃんがつかまり立ちをしているあいだは常に目を離さないようにしてください。それによって新たな危険性に気がつき、更なる対処ができるようにもなります。
いかがでしたか?つかまり立ちは赤ちゃんが歩くための重要な通過点ですが、その後あっという間に次のステップである「つたい歩き」やさらにその次の「ひとり歩き」の動作をするようになる赤ちゃんも珍しくはありません。この時点で先を見越した安全対策を行っていただければと思います。
次の記事ではつかまり立ちの次のステップ「つたい歩き」について紹介しますので、ぜひこちらもあわせてご確認ください。
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© Disney. Based on the “Winnie the Pooh” works by A.A. Milne and
E.H. Shepard.
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