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「赤ちゃんが最近ハイハイをするようになったけど、そろそろつかまり立ちもはじまるのかな?」と気になっている方もいるのではないでしょうか。つかまり立ちは赤ちゃんが歩けるようになるための大切なステップのひとつですが、はじまる時期には個人差があり、いつからはじまるものなのか不安に思う方も少なくありません。
今回はつかまり立ちがはじまる時期の目安やサイン、練習方法、はじめたときの安全対策について解説します。
目次

つかまり立ちとは、赤ちゃんが人や周りの家具などにつかまりながら、時間をかけてでも自分の力で立ち上がろうとする動作のことです。はじめのうちはほんの数秒しか立っていられませんが、繰り返すうちに徐々に長く立てるようになっていきます。
つかまり立ちをはじめる時期には個人差があり、早い赤ちゃんだと生後5~6カ月頃からはじめることもあれば、半数以上が生後8~9カ月頃までに、そして9割以上の赤ちゃんが生後11~12カ月頃までにできるようになるとされています。
まわりの赤ちゃんと比べて遅いと感じても、心配しすぎる必要はありません。
つかまり立ちができるようになると、赤ちゃんの視界がぐっと広がり、それまで気づかなかったものへの興味や好奇心も育まれていきます。
出典:こども家庭庁「令和5年乳幼児身体発育調査 調査結果の概要(PDF)」

一般的には、つかまり立ちがはじまるサインは、「ハイハイの状態から壁やテーブル、手すりなどをつかんで立ち上がろうとする動作」といえます。
また、以下の動作ができたらつかまり立ちまでもう少しといえるでしょう。
つかまり立ちのはじまるサイン
・テーブルなどに上半身を預けた状態で立ち上がることができる。
・大人が支えてあげるとつかまり立ちの姿勢をとることができる。
・自力で一瞬だけつかまり立ちする。
ものにつかまった状態で自力で立ちあがり、つかまり立ちの状態を数秒間キープできるようになったら「つかまり立ちができるようになった」といって問題ないでしょう。
つかまり立ちの前段階から同じぐらいの時期に見られる赤ちゃんの動作は「ハイハイ」です。ハイハイを通して身体全体の筋力が備わってきた赤ちゃんは、その好奇心からさらに遠くのものを意識するようになり、視野を広げるためにつかまり立ちをするようになるといわれています。ただし、ハイハイをせずにつかまり立ちをはじめるようになる赤ちゃんもいます。
赤ちゃんの身体が前後左右に傾いたときに、自然と手を出して身体を支えようとする反応のことを「パラシュート反射」と言いますが、この反応が出るようになるのが生後6~10カ月頃とされています。
赤ちゃんが6カ月頃からつかまり立ちをはじめるケースでは特に、まだこのパラシュート反射が出にくい場合があり、転んだときにケガをしてしまうリスクが高まりますので、十分注意するようにしましょう。

はじまる時期に個人差が大きいつかまり立ちの動作、なかなかはじまらないからといって焦る必要はありませんが、明確に「しない原因」があるならばその原因を解消してあげたいところです。
ここでは赤ちゃんがつかまり立ちをしない原因として考えられることやその対処法について説明します。
当然ですが周囲につかまるものが存在しなければ、つかまり立ちをすることはできません。壁は平面であることもあってつかまりづらいので、はじめてのつかまり立ちには少し難しいといえるかもしれません。
設置が安定しているテーブルやソファなどの家具、ベビーサークルの柵や手すりが、つかまるものとしては最適です。
赤ちゃんの性格として、はじめてのことには慎重だったり、そもそも立ち上がることへの興味があまりない、といった原因も考えられます。
大人に好奇心旺盛な人とそうでない人がいるように、赤ちゃんの性格もさまざまです。こういったケースでは特に対処は必要ありません。赤ちゃんの個性だと思って温かく見守りましょう。
つかまり立ちに限らず、赤ちゃんの成長にはなにかと気がかりなことが多いものです。どうしても心配が尽きないという場合はひとりで悩まず、かかりつけの小児科医などを受診して相談するようにしましょう。
また、自治体が実施する定期健診も相談の場として活用すると良いでしょう。
まず、赤ちゃんがおすわりをはじめてからつかまり立ちを経て、最終的にひとり歩きできるようになるまでの一般的な成長過程は以下の通りとなります。
赤ちゃんの一般的な成長過程
・おすわり(ひとりすわり) 生後9~10カ月未満
・ハイハイ 生後10~11カ月未満
・つかまり立ち 生後11~12カ月未満
・ひとり歩き 生後1年4~5カ月未満(生後16~17カ月未満)
それぞれの動作の月齢・年齢はあくまで目安としてお考えください。また必ずしもこの順番通りになるとも限りません。中には順番を飛ばして次の動作をするようになる赤ちゃんもいます。なお統計はありませんが、つかまり立ちとひとり歩きのあいだにはつたい歩きの時期が入るとお考えください。
出典:こども家庭庁「令和5年乳幼児身体発育調査 調査結果の概要(PDF)」
ハイハイ・つかまり立ち・つたい歩きの動作の違いをわかりやすくまとめると以下の通りです。

| ハイハイ | お尻を上げた状態で、手のひらと膝を使って進む動作 |
| つかまり立ち | 壁やテーブル、手すりなどを支えにして立ち上がる動作 |
| つたい歩き | つかまり立ちの動作から手足を動かして移動する動作 |
いずれも最終的に赤ちゃんがひとり歩きできるようになるための重要なステップとなる動作です。
赤ちゃんがひとり歩きできるようになるための筋力やバランス感覚は、これらの動作を重ねることで徐々に養われていきます。
なかなか次のステップに移行しなかったとしても次の動作への準備は促されていますので、心配しすぎることのないようにしましょう。

つかまり立ちの練習で最も大切なことは、赤ちゃんがみずから進んでつかまり立ちをしたくなるように工夫してあげることです。そのためには赤ちゃんが楽しんでできる練習方法にすることが一番です。
思うようにつかまり立ちをしてくれないからといって、無理やりにやらせるような練習はやめましょう。楽しみながら練習をくり返すことで、徐々に身体の動かし方を覚えていってくれます。
ここでは、代表的な4つの練習方法をご紹介します。
つかまり立ちに必要な手足の筋肉をつける練習方法としては、主に2つのポイントがあります。
1つは、大人が赤ちゃんの脇を支えて膝の上でジャンプさせる方法です。もう1つは、赤ちゃんの腰を支えながらゆっくりと立つ動作を促す方法です。
これらを日々の遊びに取り入れることで、赤ちゃんは自然と手足の筋肉を鍛えることができ、つかまり立ちがしやすい身体づくりにつながります。
ただし、練習の際は転倒などのリスクもあるため、必ず大人がすぐそばで見守りながら行うようにしましょう。
赤ちゃんに練習を促す際は、立つ動作そのものを楽しいと感じてもらえるような工夫が大切です。
効果的な方法の1つが、赤ちゃんのお気に入りのおもちゃを、つかまり立ちをしないと届かない位置(ローテーブルの上など)に置くことです。好奇心旺盛な赤ちゃんであれば、おもちゃを取りたい一心で自然と立ち上がろうと挑戦してくれるでしょう。
うまく立てるようになったら、おもちゃを少しずつずらしてあげると、歩行への意欲を引き出すことにもつながります。
つかまり立ちをはじめたばかりで足腰がまだ不安定な時期や、立つことに恐怖心があるように見える場合は、大人が赤ちゃんの両脇をしっかりと支えてあげましょう。
脇を支えながら赤ちゃん自身に足を動かしてもらい、ソファなどつかまり立ちしやすい家具へとゆっくり誘導してあげると、立つ楽しさや感覚を少しずつ覚えていきます。
転倒によるケガを防ぐためにも、練習中は大人が必ずそばで見守るようにしてください。

赤ちゃんに練習の意欲があっても、手が届く位置につかまれる家具がなければ練習ができません。赤ちゃんの身長に合わせた高さの家具を、普段の動線上に配置してあげることが大切です。
家具の高さが高すぎたり低すぎたりすると不安定になり、転倒の危険が高まります。両手で無理なくつかめる高さのものを選び、角のないテーブルやクッション性のあるソファなど、安全性に配慮した家具を選ぶと安心です。
安全な環境を整えた上で、根気強く練習を見守ってあげましょう。
楽しんで練習するために最適なのはおもちゃです。安全対策にオススメなグッズも含めて以下にご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

まずオススメしたいのがテーブルの形状をしていて、全体にさまざまな仕掛けが組み込まれているおもちゃです。テーブルの上の仕掛けに興味をもった赤ちゃんが立ちあがって手をのばすことで、自然とつかまり立ちの練習につながります。
また手で押したり指でつまんだりして遊べる仕掛けが、つかまり立ちに必要な手指の器用さや力強さも養ってくれます。

赤ちゃんがつかまり立ちの姿勢をとることが前提となる、手押し車も練習に最適なおもちゃです。その後のひとり歩きの時期まで長く使えて便利です。
つかまり立ちの姿勢に慣れないうちはまだまだ足腰の筋力やバランス感覚も十分ではありませんので、転倒してしまうことのないように大人が補助してあげましょう。

既製品を買わずとも、手作りおもちゃで練習する方法もあります。
段ボールでテーブルを作ったり(強度や安定性には充分注意のこと)、赤ちゃんが好きな絵を紙に描いて壁に貼ったりすることで、赤ちゃんのつかまり立ちへの興味を引き出してあげましょう。

赤ちゃんが体重を預けてもぐらつくことのない頑丈なベビーサークルなら、赤ちゃんのつかまり立ちやつたい歩きの練習にも使えます。
ベビーサークルを使えば赤ちゃんの移動範囲を制限できますので、安全面での効果も大きいでしょう。
つかまり立ちをすることで赤ちゃんの目線は高くなり、それまでは見ることができなかったテーブルや棚の上のものを見ることができるようになります。
また赤ちゃんによってはすぐにつたい歩きやひとり歩きの段階へ移行する場合もありますので、それらを見越した安全対策をとる必要があります。
ここでは赤ちゃんがつかまり立ちをはじめたときに注意すべき点とその対策について詳しく紹介します。

つかまり立ちをはじめたばかりの赤ちゃんはまだ筋力もバランス感覚も十分ではありません。たとえ何かにつかまっていたとしても、ちょっとしたことで転倒してしまうことがあります。
赤ちゃんが転倒してしまうことを考慮して、周辺の床や壁などに危ないものがないかを事前に確認するようにしましょう。
特に体重を預けると倒れてしまうようなものは赤ちゃんの周囲には置かないようにしてください。ストーブやコタツなど、やけどの危険性がある家電も赤ちゃんの身の回りからは遠ざけるようにしましょう。
また、手を挟んでしまう危険性のあるような扉や隙間はカバーで覆うなどして対処してください。家具などの角の鋭い部分にはクッションテープを貼るなどして、衝撃を和らげる工夫をしましょう。
家電のコード類、カーペットの端の部分なども赤ちゃんが足をひっかけてしまうおそれがありますので、赤ちゃんの周辺から取り除くようにしてください。
以下に、つかまり立ちの時期にオススメなケガ防止グッズを3点ご紹介しますのでご参考になさってください。

ベビーマットを床に敷くことによって、赤ちゃんが転んでしまったときの衝撃を和らげることができ、ケガの防止に役立ちます。またベビーマットには防音の効果も期待できますので、集合住宅にお住まいの方などには特にオススメです。

室内の扉や窓、冷蔵庫などに取りつけることで、赤ちゃんが開け閉めしたときに手を挟んでケガをしてしまう危険性を軽減できます。
チャイルドロックという名称でも販売されています。観音開きの開き戸やスライド式の引き戸など、扉の種類に応じた商品があります。

赤ちゃんがぶつかってしまってもケガをしないように、角ばったコーナーや柱、鋭角な「カド」がある家具にはクッションテープやコーナーガードを貼ることをオススメします。
コーナーガードは貼りたい箇所の形状に応じてL字型、U字型などさまざまなタイプの商品がありますので、使用箇所に応じたタイプのものを用意しましょう。
浴槽や便器の縁はちょうど赤ちゃんがつかまりやすい高さにありますので、水回りでの事故が起きないように注意する必要があります。
また、ドラム式の洗濯機をお使いの場合、ふたが開いていると中に赤ちゃんが入り込んでしまう可能性があり危険ですので、使用しない時間帯は常に閉めておく習慣をつけるようにしてください。

赤ちゃんがつかまり立ちをはじめたら机や棚の上のものは一度整理するようにしましょう。特に誤飲の原因となるような小さなもの(電池、硬貨、ボタン、アクセサリーなど)を置かないように注意しましょう。割れ物や刃物、熱い飲み物、薬なども要注意です。
赤ちゃんは大人が使うものには興味津々です。もし家族に煙草を吸う大人がいるようなら、煙草やライター、灰皿などは確実に赤ちゃんの手の届かないところに置くようにしてください。万が一赤ちゃんがいたずらしてしまったら大変な事態になりかねません。
※参考:東京都「子どもに安全をプレゼント」
十分に周囲の環境を整えたと思っても、思わぬトラブルが起きてしまうこともありますので、赤ちゃんがつかまり立ちをしているあいだは常に目を離さないようにしてください。
それによって新たな危険性に気がつき、さらなる対処ができるようにもなります。
つかまり立ちがはじまる時期には個人差があり、生後5~6カ月頃からはじめる赤ちゃんもいれば、1年近くかかる赤ちゃんもいます。焦らず赤ちゃんのペースを見守りながら、つかまりやすい家具やおもちゃを用意し、安全な環境を整えて練習をサポートしてあげましょう。
つかまり立ちができるようになると、次はいよいよ「つたい歩き」の練習がはじまります。つたい歩きがはじまる時期や練習方法について詳しく知りたい方は、次の記事もあわせてご覧ください。

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