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つかまり立ちとひとり歩きのあいだの「つたい歩き(伝い歩き)」はいつからはじまるのでしょうか?またはじまるサインはあるのでしょうか?
つたい歩きのもつ意味やメリット、練習方法やケガ・事故の注意点とその対策などを含めて、詳しく紹介します。
目次
つたい歩き(伝い歩き)とは、赤ちゃんが壁やテーブル、手すりなどにつかまった状態で手や足を動かして移動する動作のことをいいます。
最初は両手でつかまって少しだけ移動できる程度ですが、やがて片手を離して移動することができるようになっていきます。つたい歩きができるようになることで、赤ちゃんの行動範囲はそれまでよりもさらに広がっていくことになります。
つたい歩きは生後9カ月~1歳ぐらいの時期にはじまることが多いようです。早い赤ちゃんだと生後7カ月頃からつたい歩きをはじめるケースもあれば、逆に1歳4カ月頃になってようやくはじまるというケースもあります。
赤ちゃんの成長には個人差がありますので、平均的な開始時期でないからといって過度に心配する必要はありません。あくまで目安ととらえて、気にしすぎることのないようにしましょう。
赤ちゃんがつたい歩きをする前段階のサインとなる動作は「つかまり立ち」です。つたい歩きをするためには壁やテーブル、手すりなど、支えになるものにつかまって立ち上がるこの動作が欠かせません。
「ハイハイ」の時期を経て足腰の力が備わってきた赤ちゃんは、その好奇心からさらに遠くのものを意識するようになり、視野を広げるためにつかまり立ちをするようになるといわれています。
まず、赤ちゃんがおすわりをはじめてからひとり歩きできるようになるまでの一般的な成長過程は以下の通りとなります。
赤ちゃんの一般的な成長過程
・おすわり 生後7〜9カ月
・ハイハイ 生後8〜10カ月
・つかまり立ち 生後8〜11カ月
・ひとり歩き 生後1歳1カ月~1歳9カ月
つたい歩きについては統計がありませんが、つかまり立ちからひとり歩きまでのあいだを繋ぐ時期にみられる動作とお考えいただければ問題ありません。なお、それぞれの動作の月齢はあくまで目安としてお考えください。また必ずしもこの順番通りになるとも限りません。なかには順番を飛ばして次の動作をするようになる赤ちゃんもいます。
※参照:
「平成22年度乳幼児身体発育調査報告書(概要)」厚生労働省
つかまり立ち・つたい歩き・ひとり歩きの動作の違いを、わかりやすくまとめると以下のようになります。
つかまり立ち(生後8~9カ月頃) | 壁やテーブル、手すりなどを支えにして立ち上がる動作 |
つたい歩き(生後9カ月~1歳頃) | つかまり立ちの動作から手足を動かして移動する動作 |
ひとり歩き(1歳~1歳半頃) | 両手を離して、支えのない状態で歩く動作 |
赤ちゃんがひとり歩きできるようになるには、足腰の筋力アップとバランス感覚の向上が欠かせませんが、これらはつかまり立ちやつたい歩きの動作を重ねることで徐々に養われていきます。
なかなか次のステップに移行しなかったとしても次の動作への準備は促されていますので、心配しすぎることのないようにしてくださいね。
つたい歩きは赤ちゃんの成長過程のなかでさまざまな意味をもつとともに、数々のメリットをもたらします。
まず、つたい歩きは歩く感覚を養うために最適な事前準備の動作といえます。また、足腰の筋力を高めて体を鍛えてくれるなど、運動能力の発達にも重要な役割を果たします。
さらに、ひとり歩きができるようになるために欠かせないバランス感覚を養うためにも役立ちます。
つたい歩きはものをつかむ手や指の器用さを養うことにも役立ちます。自らの意思でものをつかんだり離したりといった動作がスムーズにできるようになり、より細かな動作ができるようになっていきます。
ハイハイよりも視点を高くして移動できるつたい歩きをすることによって、赤ちゃんの視野は広がり、目の前の世界はそれまでよりもさらに広がることになります。
そして世界が広がることが新たな好奇心を生み出し、「もっとひとりで歩いてみよう」という意欲にもつながっていきます。
赤ちゃんがつたい歩きをなかなかしてくれないからといっても大きな問題はない場合がほとんどですが、明確な原因があるのならば解消してあげたいものです。ここでは赤ちゃんがつたい歩きをしないとき・進まないときに考えられる原因とその対策について紹介します。
家庭環境によっては、赤ちゃんがつたい歩きをするために十分なスペースを確保するのが難しいというケースもあるかもしれません。
赤ちゃんが過ごすスペースに所狭しと家具などが置かれている状況では、移動するスペースが限定されてしまいます。そういった場合はできるだけ赤ちゃんが動きやすいように、周囲の家具などを片付けてあげるようにしてください。
つたい歩きをしないのには赤ちゃんの性格が影響している可能性もあります。大人に活発な人とそうではない人がいるように、赤ちゃんにも動きまわることが好きな子もいれば、同じところにとどまって過ごすのが好きな子もいます。
また、ハイハイの方が快適に移動できるので、あえてつたい歩きをしないという場合もあるでしょう。
こういった場合は特に対策をとる必要性はありません。赤ちゃんの個性だと思って温かく見守ってあげるようにしましょう。
つたい歩きに限らず、赤ちゃんの成長には気がかりなことが多いものです。
そんなとき、心配な気持ちをずっと抱え込んでしまうようことは避けなければなりません。どうしても心配が尽きないという場合は自分ひとりで悩まずに、かかりつけの小児科医などを受診するようにしましょう。
また、自治体が実施する定期健診の際に相談してみても良いでしょう。
つたい歩きの練習をするときに大切なことは、赤ちゃんが楽しんでできるように工夫することです。前の章でもあげたように、赤ちゃんの性格が関わっている場合もありますので、決して無理強いはせずに、赤ちゃんが機嫌の良いときに自然と練習を促してあげることが重要になってきます。
以下に、つたい歩きの練習にオススメのおもちゃやグッズを紹介します。
まずオススメなのが手押し車(ベビーウォーカー)です。足腰を鍛えて歩くための筋力をつけるのに役立つとともに、赤ちゃんのスムーズな歩行をサポートしてくれます。手押し車はちょうどつかまり立ちをはじめた頃から使えるようになるおもちゃですので、つたい歩きの練習にはもってこいといえます。
赤ちゃんがつかまり立ちやつたい歩きをしながら遊ぶことを前提に作られたベビージム(プレイジム)を使うのもオススメです。なかには生後間もない時期からおすわりの時期を経てつたい歩きをする頃まで、長い期間遊べるように考えて設計されたベビージムもありますよ。
赤ちゃんが体重を預けてもぐらつくことのない頑丈なベビーサークルは、赤ちゃんのつかまり立ちやつたい歩きの練習に最適なグッズといえます。ベビーサークルを使えば赤ちゃんの移動範囲を制限することができますので、安全面での効果も大きいでしょう。
つたい歩きをするようになることで赤ちゃんの行動範囲は広がり、それまでには考えられなかった新たな危険も生まれることになります。ここでは赤ちゃんがつたい歩きをはじめる時期に注意すべき点とその対策について紹介します。
つたい歩きをはじめたばかりの赤ちゃんはまだ筋力もバランス感覚も十分ではありません。たとえ何かにつかまっていたとしても、ちょっとしたことで転倒してしまうことがあります。
あらかじめ赤ちゃんが転倒してしまうことを考慮して、周辺の床や壁などに危ないものがないかを事前に確認するようにしましょう。特に体重を預けると倒れてしまうようなものは赤ちゃんの周囲には置かないようにしてください。ストーブやコタツなど、やけどの危険性がある家電も赤ちゃんの身の回りからは遠ざけるようにしましょう。
また、手を挟んでしまう危険性のあるような扉や隙間はカバーで覆うなどして対処してください。家具などの角の鋭い部分にはクッションテープを貼るなどして、衝撃を和らげる工夫をしましょう。
家電のコード類、カーペットの端の部分なども赤ちゃんが足をひっかけてしまう恐れがありますので、赤ちゃんの周辺から取り除くようにしてください。
以下に、つたい歩きの時期にオススメなケガ防止グッズを3点ご紹介しますのでご参考になさってください。
ベビーマットを床に敷くことによって、赤ちゃんが転んでしまったときの衝撃を和らげることができ、ケガの防止に役立ちます。またベビーマットには防音の効果も期待できますので、集合住宅にお住いの方などには特にオススメです。
室内の扉や窓、冷蔵庫などに取りつけることで、赤ちゃんが開け閉めしたときに手を挟んでケガをしてしまう危険性を防ぎます。チャイルドロックやドアストッパーという名称でも販売されています。観音開きの開き戸やスライド式の引き戸など、扉の種類に応じた商品がありますよ。
赤ちゃんがぶつかってしまってもケガをしないように、角ばったコーナーや柱、鋭角な「カド」がある家具にはクッションテープやコーナーガードを貼ることをオススメします。コーナーガードは貼りたい箇所の形状に応じてL字型、U字型などさまざまなタイプの商品がありますので、使用箇所に応じたタイプのものを用意しましょう。
浴槽や便器の縁はちょうど赤ちゃんがつかまりやすい高さにありますので、水回りでの事故が起きないように注意する必要があります。
また、ドラム式の洗濯機をお使いの場合、ふたが空いていると中に赤ちゃんが入り込んでしまう可能性があり危険ですので、使用しない時間帯は常に閉めておく習慣をつけるようにしてください。
つたい歩きをする赤ちゃんの視線はそれまでよりも高くなり、これまで見られなかったテーブルや棚の上のものが見られるようになり、そこに置いてあるものを手にとることもできるようになります。床の上はもちろんのこと、テーブルや棚の上にも誤飲の原因となるような小さなもの(電池、硬貨、ボタン、アクセサリーなど)を置かないように注意しましょう。割れ物や刃物、熱い飲み物、薬なども要注意です。
赤ちゃんは大人が使うものには興味津々です。
もし家族に煙草を吸う大人がいるようなら、煙草やライター、灰皿などは確実に赤ちゃんの手の届かないところに置くようにしてください。万が一赤ちゃんがいたずらしてしまったら大変な事態になりかねません。
※参考:
「家庭内安全チェックリスト」子どもに安心をプレゼント 事故防止支援サイト
十分に周囲の環境を整えたと思っても、思わぬトラブルが起きてしまうこともありますので、赤ちゃんがつたい歩きをしているあいだは常に目を離さないようにしてください。それによって新たな危険性に気がつき、更なる対処ができるようにもなります。
いかがでしたか?歩けるようになることは赤ちゃんの成長過程のなかでもとても重要な出来事です。そのためつたい歩きのはじまる時期についてもつい敏感になってしまうものですが、たとえつたい歩きをしなくても、赤ちゃんは着々と成長し、歩くための体の準備を整えています。過度に心配することなく、気長に見守ってあげてくださいね。
さて、赤ちゃんの成長において運動能力の発達とともに気になるのが「言葉の発達」ではないでしょうか?以下の記事は、赤ちゃんの言葉の発達の目安や、赤ちゃんがもっている言語能力についてご紹介していますので、ぜひご覧になってください!
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© Disney. Based on the “Winnie the Pooh” works by A.A. Milne and
E.H. Shepard.
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