Limeの壁シリーズ

Limeの壁?-③

Limeの壁? 続編です。

①はこちら ②はこちら

前回までのお話で、子どもの精神的な成長面は必要だという話をしました。

そんな今回は、想像を知る、がテーマです。

旧TEのBook Lessonに一定数あった、自分について問われる問題は、この「想像を知る」という過程において重要な役割を持っていました

つまりBlueやGreenの世界観には自分が存在せずあくまでディズニーキャラクターたちがシチュエーションを楽しんでいるのと違い、Limeではあなたならどうする?と言われるためにそのシチュエーションに小さな自分を配さねばならないということです

想像をすることは実は簡単なようで難しい
僕なら私ならこうしたのに… という表現は自己を見つめるという重要な過程を含んでいます
つまり幼いながらも自己分析をしているということですよね

“If I were tall”

課題曲にもなっているこの曲が示すように、まだ背が高くないミッキーがバスケをする姿を想像し、憧れる場面は今この瞬間存在しない、しかし時間軸は繋がっている未来を想像して話している

もしミッキーがバスケにまったく興味がなかったらこの文は生まれなかったでしょう

あるいは違うスポーツになっていたかも

それでもいいんです
大事なことは自己主張があること
自己を見つめ、その上で未来を想像し、希望を言うこと
簡単なようでいて難しく、大人になればなるほどなかなかできませんね

 

子どもたちも大きくなるにつれて、そのようなことを口にすることを「恥ずかしい」と思うようになる子が多いですが
そもそもなぜ「恥ずかしい」と思うのでしょうね?

それはきっと、小さい子が言うようなことだと思っているから、ではないでしょうか

なぜ小さい子が言うようなことだと思っているのでしょう

経験として知っているから、がほとんどではないでしょうか
もちろん親戚や兄弟、近所の子たちが言ってるのを聞いたことがあるのかもしれませんが、それらを聞いてなお「恥ずかしい」と思えるのはなぜでしょうか

自分が言う姿を想像するからですね

つまり、口にしこそしないものの、我が子は一瞬、自分の中の小さな自分がそれを主張するのを想像したのです
そしてそれを「恥ずかしい」と感じたんです

そのためには、一度想像することが重要なのではないでしょうか

DWEのストーリーは日常生活に密接に関わるBlueやGreenのような世界から、サーカスや動物園といった非日常へと変化していきます
その切り替わりで必要なのは、日常から非日常への切り替わりが途切れないようにイメージすること
非日常空間であっても自らが関わる世界だと感じておくこと

そのための「あなただったらどうする?」なのだと私は思っています

だからこそLime以降はじっくり親子で絵を見ながら話を読みながら想像し、会話をするチャンス
他の絵本を読んでいても表現をアレンジして会話できそうですよ😏

If you were a (   絵本の役職    ), what do you want to do?

If you were (登場人物の名前), what will(would) you do?

テンポの速い日常会話はお子さんに追いつかなくなってきましたか?
大丈夫です
読書時間は親子の時間
ゆっくり読んだって英語で話しかけたっていいんですよ

“If I were tall”

疑問文にアレンジして、たくさん子どもに想像させて!

 

Limeの壁? – ②

Limeの壁? 続編です。

①はこちら

さて、ここで注意しておきたいのが、Limeは意外と文章が長いということだと思います。

ストーリー性の話ではなく、文章1文1文の話です。
Blueは誕生日パーティー、Greenはピクニック、とカラーを通したストーリーは一貫して続いていますが、Limeは特に一文が長くなるのが特徴的です。

そのため、意外と見過ごせないのが子ども自身の成長。
例をいくつか挙げてみましょう。

身体的な成長
・顎の発達
・歯の生えそろいあるいは生え変わり
・舌の筋肉の発達

精神的な成長
・時制の理解
・理由の説明能力
・手順の理解

さぁこう言うと大人はすぐに文法に走りたがるんですが、母国語方式は理論ではなく感覚に近いと思っていた方が立ち返りやすいです。
これが英語ではなくて、日本語だったら?
この感覚はこの先何年も続く英語育児をブレずに続けるためにとても大事なものさしです。

今回はこの中から時制の理解を。

まず時制の理解とは文法的な語句の使い方の話ではないということを頭に置いてくださいね。
あくまでひとりの人間が成長過程で学ぶ感覚的な概念の話です。

子どもは現在しか把握できない状態から、徐々に成長と共に過去=思い出を理解し、未来=願望・希望、予測などを理解します。

つまり、時間の経過とともに状態が変化していることを学ぶのです。
これは幼稚園や保育園などで行事のための準備をすることが気づきのきっかけになります。
毎日の遊びや制作ではなく、運動会の練習や発表会の練習などを通じて、過去の積み重ね=練習による未来=本番の存在を理解するのです。

これがわかるようになってくると、過去形やIf節が理解できるようになり使えるようになってくることがあります。

Ifを効果的に学ぶにはTACすごろくがおすすめです。
ここでポイントとなるのが、ゴールまでのルート途中に分かれ道を作ることです。できれば行き止まりなどがあると楽しいです。
もし、こっちの道に行ったら、ワニに食べられる!こっちの道に行ったら、ぬいぐるみをゲットできる!
なんてIf節の大好物です😆

Which Way?歌いながら遊んでくださいね❤

If you choose this way, what happened?
If you go this way, what’s next?

If I go this way, I can get a puppet!
If I went this way, I could get a puppet!

Phew! If I went this way, I might be eaten a crocodile!

あら、どうやらまだ続くみたいです😅
よかったらもう少しお付き合いくださいね❤

 

Limeの壁? – ①

DWEユーザーあるある、Limeの壁とは?

そもそも私も、届いた教材をざっと見た時Lime以降の文法は難しいと感じました😓
DWEの網羅している文法の広さを感じる瞬間です
Yellowになったらさらに過去形や過去分詞などが待ち構えているのだから、DWEやってれば中学英語は余裕だな!と思ってしまう(笑)

さて、Limeの壁とはなんぞや?

言われている内容をまとめてみるとこんな感じ

・Blue, Greenはとんとん拍子で進んだのにLimeになった途端アウトプットが出ない
・LimeになったらTACが難しくてリピートしない
・Limeの歌が歌詞が多すぎて歌えない
・LimeのSBSが難しくて答えられない
・いつまで経っても-ingで、could, might, must, shouldが扱えない
・could, might, must, shouldのあとに-ingをつけてしまう

あてはまるかた、おられますか?

まず、先入観を取っ払ってしまいましょう!

「難しい」と感じるのはあくまで私たち「文法を学んだ大人」が「文法上難しい」と感じているにすぎない

英文法の切り口で見れば難しいので、私たちはつい難しい分野、難しい単元、と思いこみがちです

が、

「アウトプットが出ない」=「インプットが足りない」に変わりはないのです

つまり、いかにBlue、Greenをきちんとやるかが今後に影響するということです

Blue、Green、Lime、Yellowは単発ではなく、積み重なっている

YellowやLimeが簡単に感じるということはそれだけきちんとBlueやGreenの内容が定着しているということでもあるでしょう
必要とあればBlueやGreenに戻って定着を図ることも忘れずにいたいものです

飽きるほど根詰めて取り組むことは吉とは出ません
SBSもTACも集中して取り組むと覚えてしまいます

覚えちゃいけないの?🤔

よくないです(※あくまで持論です)

それは、固定表現の丸覚えになってしまう恐れがあるから

でも丸覚えでなければいいんです

要するに

”How are you?
“I’m fine thank you, and you?”

この流れでルーティン化させないことです
いつもいつも元気なわけないでしょ(笑)
おなかすいたり眠かったり機嫌悪かったり宿題まだ終わってなかったり😱

どこを入れ替えたら自分の言いたい表現になるかを知るためには、近しい固定表現を身につけておく必要はあるのです

問題はアレンジ力

では、試してみましょう

Mickey and Minnie are having a picnic.
(ミッキーとミニーはピクニックをしている)

どのカードかわかりますか?

見つかりましたか?
さて、下に指示したとおりに言葉を入れ替えてみてください

1.ピクニックバスケットを持っていることにしてください
Mickey and Minnie are having a picnic basket.

2.ピクニックバスケットを持っている人を、ドナルドとデイジーにしてください
Donald and Daisy are having a picnic basket.

3.ではこれを、ピクニックブランケットを持っていることにしてください
Donald and Daisy are having a picnic blanket.

4.ではこれを持っているのをグーフィーだけにしてください
Goofy is having a picnic blanket.

5.ではブランケットをミッキーの車に入れてください
Goofy is putting a picnic blanket in Mickey’s car.

6.このピクニックブランケットの色を青色と詳しく説明してください
Goofy is putting a blue picnic blanket in Mickey’s car.

7.グーフィーは青いブランケットをミッキーの車に入れていました
Goofy was putting a blue picnic blanket in Mickey’s car.

どこの単語が入れ替わってこうなったのでしょう?

つまりTACのセンテンスを見ずに置き換えられるか、ということがBlue, Greenの定着を図れるひとつの指針だと言えます

LimeやYellowでは進出単語よりその使い方やセンテンス内での動詞の変化や助動詞の追加など、言ってみれば文章のアレンジに近い内容が特徴的です
実際、TACもLimeやYellowのカードは少ないですよね

言葉遊びはまず主語を置き換えるところから始めるとわかりやすくなります

お子さん自身の名前、家族の名前に置き換えてケラケラ笑ったらこっちのもの!

今日から、Playmateに通して聞いた音声のあと、主語を置き換えて言ってみませんか?

(例)
Goofy is diving.
Mommy is diving. (in the bedをつけて寝室に逃げ込めばそれだけで大騒ぎ🤣)

Goofy is eating.
Mommy is eating. (youをつけて追っかけてみましょう!キャーキャー逃げ回ってくれれば勝ちです🤣)

Daisy is sweeping the floor.
〇〇(お子さんの名前) is sweeping the floor. (ハイ、としれっと掃除用具を渡してニヤニヤしましょう🤣)

Limeになってくるとお勉強感も増してきがちです
うちもそうでした

だからこそ、もう一度笑いながら楽しんでいた時を思い出してLimeに挑んでいきましょう!

 

このテーマは次回記事に続きます💫