ネイティヴに通じる英語とは?
私は、舌足らずだとしても通じているならそれは話せていると言えるし、通じていないならそれはどんなに発音がよくても話せているとは思えません
話すというのはコミュニケーションをとるということ
お互いの言葉を聞き取って会話に出来ているかが基準です
例えば金銭を介するサービスの場面においては、サービスを受ける側と提供する側は精神的に対等ではない場合が多いですね
受ける側は提供する側の歩み寄りに金銭を上乗せしているところが大いにあると私は思っています
安ければ安いほど提供される内容は制限がかかり、それは直接提供する人自身の歩み寄りにも波及するものでしょう
だから日本語が通じる外国のホテルは高いものだし、その分サービスが手厚い
こちらが日本語やカタコトの英語で話しかけても汲み取れるスタッフがいるように
ここに存在するコミュニケーションは決して対等ではないと私は考えています
それでもそこで使える英語を話せることは価値があるでしょうけれど
でも私は、子どもに対等なコミュニケーションを成立させたくて英語育児を始めたのです
そのためには発音と正確なセンテンスのどちらかは備わっていないと通じない
通じるとしても対等ではないと感じています
子どもは大人よりずっと素直で、自分とシンパシーの合う子と仲良くなります
そのシンパシーを感じる基準のひとつに言語があると思うのです
コミュニケーションとしては一番素直でスタンダードな方法ですからね
私は海外経験がなく、帰国子女でもなく、両親は日本人です
学校英語を習得しただけです
英語は嫌いではありませんでしたし得意でした
周りからも先生からも英語ができる人と認識されてきました
でも私には聞き取れない単語や意味のわからない単語がとても多くて難しい
まして大人になって以降はさらに覚えも悪い
ですから、私が対等なコミュニケーションを取るのは難しい
どうしても相手に歩み寄りをお願いすることになります
その場合私のためにカタコトでブロークンな英語を聞き取り、理解し、会話をしてもいいと思える何かがないと無理でしょう
娘が英語をやるからにはここで終わらせたくない
DWEを始めるとき思ったことです
私たち日本人が後天的に英語を習得すると、基本的にその発音は悪いものです
少なくとも耳から育った母国語方式の子どもたちには遥か及びません
でも私たちが正しいセンテンスを話せればネイティヴは意味を汲み取ってくれます
後天的に英語を習得した日本人は往々にしてネイティヴに助けられてコミュニケーションを取っているのですね
ピンとこないかたは英語と日本語を入れ替え、日本人を外国人になぞらえてみてください
後天的に日本語を習得した外国人は往々にしてネイティヴに助けられてコミュニケーションを取っている
そうでしょ?
カタコトの日本語で道を聞かれても私たちは尋ねたいことを理解して答えることができるわけです
なぜでしょうか?
それは、私たちの語彙力に外国人が使おうとした単語と一致するものがあるからです
同じことを通用させるためには、語句の使い方を正しく扱うか、語句の発音を正確に発するか、を求められます
私は発音ってすごく大事だと思っています
だから、耳からのインプットは本当に本当にすごく大事なステップです
読めることより聞けることの方が相手にとってはずっと役立つ
聞く・話す、はコミュニケーションを取るために一番簡単な方法なんですもの
今はまだ、舌足らずな発音に微笑ましいと笑ってられる
いえ、今だからこそ満喫しておきたい
そして記録に残しておきたい
それは、いつかネイティヴのような発音でペラペラ話す我が子を見て
幼いあの頃の舌足らずな英語を思い出して
本当の意味で微笑ましく見返すためなのです