2021年3月

新一年生な子どもたちに

覚えてほしいもののひとつに、通学路がありますね。
集団登校があったとしても、やっぱり自分で覚えておいてほしいもの。
最近はGPSトラッカーを持たせるのも定番化してきましたが、子どもの成長のためにも覚えておいてほしいですよね。
ちなみにGPSトラッカー自体は子どもの寄り道等々で大活躍します(笑)

さてコロナ禍の折、集団登校を実施していた小学校でも取り止めるなど、これからの新一年生には緊張の続く日々となるかもしれません。
今まで親に手を引かれ、あるいは先生とバスに乗って登園していた幼稚園・保育園が、小学校には自分一人で歩いて向かわねばならないわけです。
もちろん例外になる方もおられるでしょうけれど。

さて、そんな時に大活躍するのはやっぱりこの曲!

Which Way?

そして

Green Is Go
今リニューアルされたものだと歌の内容変わってるみたい。”Green Means Go”になってるみたいですね。

私は娘が外遊びを楽しめるようになってから、この2曲を歌わなかった日はありませんでした。
今回は主にWhich Way?についてのお話です。

 

Which Way?は一見単純な繰り返しの歌に聞こえ、親心に飽きる曲でもあります。

でも同時に子どもたちはインプットしやすい曲なのです。

この曲を使って通学路を覚えられると、なんとなんと

1.右・左がわかるようになる
2.通学路でDWEの曲が脳内再生される(アウトプット時間に!)
3.道順を覚えることで順序立てて物事を考える思考力が育つ

こんなに相乗効果があるんですね!

特に最後の、順序立てて物事を考える思考力
これ、要するに
プログラミング能力🤯

そうなんです。
小学校に導入されるプログラミングのねらいはこれ。

物事を「順序立てて」考えると、序数が重要になってきます。

First, Second, Third…というやつですね。

これ、日本語に置き換えて考えてみてください。

まず、そして、さいごに

国語の説明文に出てくる超頻出接続詞です。

こんなに大事な要素がたくさん詰まっているWhich Way?歌わない手はないのです♡

じゃあ具体的にどうしたら?

Which Way?
Should we go?

このフレーズを歌いながら、(通う予定の小学校、よく行くスーパー、歩いて行ける習い事教室、最寄り駅、近くの公園、図書館)へ実際に歩いてみましょう。

ポイントは大きく次のふたつです。

1.方向を考えさせる時、お子さんの視線を実際にその方向に向けさせること!(例えば右なら身体ごと右に向けましょう、親もその方向を見ましょう)

2.子どもが間違えても訂正せず、言われた通りの道に行くこと。

間違った方向に来たことに子どもが気づいたら、どこで間違ったかな?と来た道を戻りましょう。
曲がり角では必ず立ち止まり歌っていれば子どもが気づきます。

そしてこの歌詞、サラッと歌えますがなんとLimeのshouldが含まれているんですよね。
歌いながら助動詞もインプットできちゃうなんて、なんてお得ソングなのか!

歌うのが難しければ携帯に音源を入れて、流しながら歩いてもいいですね。

新一年生の通学路の場合はなるべく後ろをついていくようにして、子どもに考えさせると効果的です。
誰かの背中を、誰かに手を引かれて覚えた道はあてになりません。
緊張しようが怖かろうが、後ろに親がいるうちに経験しちゃった方がいいわけです。

決まった通学路を歩くことはとても重要視されますが、違う道を通ったら即迷子というのも困ります。
そこで、周辺の拡大地図を見せ、実際に歩いた道を辿ってみることもおすすめです。
最終的に俯瞰でおさらいすることで、地図の読める子に育てていくわけですね。
ちなみに私は地図が読めない女なのでこれが意外と難しく、存外娘がはりきりました(笑)

通学路を覚えるまでに何度か歩くことがあるでしょう。違う道を通ってみて、新しいルートを発見しておくのも危機管理としては有効です。

頭の中にWhich Way?が常に鳴るように、小声ででもつぶやきながら通学路を歩けば、そこはもうアウトプットの場です。

語りかけできません!

しなくても問題ありません。

ええ、キッパリ言いますけど、しなくても大丈夫です。

でも頭の片隅に常に置いておくべきことがあります。

英語はコミュニケーションツール

知ってるわ!

では、コミュニケーションってなんでしょう?

私たちは日常的にコミュニケーションって言いますけれど、具体的には「何をどうする」ことがコミュニケーションになるんでしょう?

私はこう考えています。

相手に伝えたいと思うことを相手に伝わる言語を用いて相手にわかるように話す力」

そしてこれは相互的に作用するべき力です。

つまり、コミュニケーションには相手が不可欠!

手っ取り早く相手になれるのが家族なので「語りかけ」を重要視されますが、別に親兄弟でなくてもお友達でも「相手」になるならコミュニケーションは成立すると言えるのではないでしょうか。

さて、この前置きを経て本題に入ります。

「語りかけは必須ではない」

今「相手」が不可欠と言った舌の根も乾かぬうちに(笑)

語りかけに代わるものを私たちはすでに持っています。

そう

歌!

語りかけに挑む前に、「歌いかけ」やってみませんか?

子どものためにPA!やSA!を覚えられたアナタはもう英語ダメではありません。
立派にお子さんの「相手」になれています。

歌いかけの基本はシチュエーションに合いそうな歌をピックアップして練習するだけです。
面倒ですか?
じゃあサビから始めましょう
子どものころ、母親についてスーパーで買い物する時、いつもかかってる流行りの曲、サビだけ歌えませんでしたか?
日本語の歌を覚えるときだって、最初はそこから始まります。キャッチーなフレーズ、音階、繰り返しの平易さ…

どれもちゃんと持っています。

I like to take a bath

なんてキャッチーな上にこれだけで成立する立派な声かけです。

起きたらまず
Good Morning
Hello
The Alarm Song
↑この辺は好みやお子さん含めた家庭環境が影響しやすい部分かもしれませんね

お天気がいい日は
Look Up! The Sun Is Shining!
When the Sky is Blue

お出かけ時のちょっとした遊びに
Hopping Bunny
Busy, Buzzing Bee

定番どころの遊びもありますが、我が家で比較的ヒットしていたのは、電車を待つホーム
電車がゆっくり入ってくるところを
Pull, Pull, Pull the train
と囁くと大笑いしてくれました。

買い物時には
What Should I Buy?
(circusのところをmarketと変えると雰囲気も良く音数も変わらないので楽ちんです)

寝る前には
Good Night

歌を覚える=全部
と考えなくても、フレーズ抜き出しで真似るだけで十分語りかけになります。

そう考えると、ハードルは低くなりませんか?
そう考えると、SA!やPA!を聞くとき集中しませんか?
子どもは親の顔を見ています。集中して聞いている横顔を見て真似て真剣な顔を作っていることもあるかも(笑)

それもまた、微笑ましい思い出ですよね!