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  • 更新日:2020年7月10日
  • 公開日:2019年6月24日

離乳食はいつから?基本的な進め方と海外離乳食事情

離乳食はいつから?基本的な進め方と海外離乳食事情

母乳にするかミルクにするかを悩んだ後に向き合うのが我が子の離乳食。「いつから、何を、どんな風に食べさせればいいのか」「赤ちゃんの食物アレルギーを予防することはできるのか?」など悩みは尽きませんよね。離乳食の始めは、赤ちゃんに食べる楽しみを知ってもらうことが重要なのですが、食べないことを心配しすぎてしまう人も多いようです。

この記事では、基本的な離乳食の始め方や時期、日本と世界の離乳食事情を紹介します。それぞれの国の食文化が違うように、国によって離乳食の始め方や食品も様々です。海外の離乳食事情を知って、離乳食に対する心配や不安を少しずつ取り除きましょう。

離乳食はいつから始めればいいの?

離乳食はいつから始めればいいの?
厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」改定に関する研究会が2019年3月に発行した「授乳・離乳の支援ガイド」では、離乳食を生後5~6ヶ月で始めることを推奨しています。

最初は、1日1さじずつ、つぶしたおかゆから始めます。慣れてきたら、すりつぶした野菜、豆腐、白身魚、卵黄など、様子をみながら1品1品増やしていきます。食べ物を混ぜないで1品1品増やすのは、アレルギー反応が出た場合に、原因の食品がすぐに特定できるからです。

なお、近年、食物アレルギーを心配して、離乳食や特定の食品を食べさせるのを遅らせる人もいますが、食べ始めの時期を遅らせることが食物アレルギーを予防するという科学的根拠はありません。このようなアレルギーに関する情報もガイドには記載されています。

また、2015年に厚生労働省が発表した乳幼児栄養調査で「離乳食に関して困ったことがある」と答えた割合は74.1%に上り、「作るのが負担、大変」「もぐもぐ、かみかみが少ない(丸のみしている)」「食べる量が少ない」といったことに、0~2歳児の保護者の多くが困っていることが伺えます。

※参照
「授乳・離乳の支援ガイド」厚生労働省
「平成27年乳幼児栄養調査」厚生労働省

離乳食を始める目安は?

月齢だけではなく、赤ちゃんの様子や状態によって離乳食の開始時期を見極めることはできるのでしょうか?離乳食を始める目安となる赤ちゃんの身体的、行動的な状態の変化には以下のようなものがあります。

・よだれの量が増えてくる
・首のすわりがしっかりして寝がえりができる
・体を支えると5秒以上座れる
・大人の食べ物、食べる様子に興味を示す
・スプーンなどを口に入れても押し出すことが少なくなる
・生活リズムが安定してきた

月齢に加え、以上のうちいくつか(全部である必要はありません)の身体的、行動的な状態がみられるようでしたら、離乳食を開始しても良いでしょう。

離乳食の進め方とオススメの食べ物

離乳食のステップは初期・中期・後期・完了期の4期に分けて考えられています。それぞれの時期における食事の内容やオススメの食材などについてご紹介しますので、ご参考になさってください。

離乳食初期(5~6ヶ月頃)

食事の回数

初期の離乳食は1日1回から始めます。時間帯は午前中が良いでしょう。最初は食べられなくても、毎日続けることで徐々に赤ちゃんも慣れてきますので、焦る必要はありません。

食事の量

母乳やミルクを授乳リズムに沿って欲しがるままに与えながら、まずは1日1さじずつ離乳食を始めてください。最初のうちはスプーン1さじでも食べてくれたらOKです。この時期は栄養そのものや完食させることよりも、離乳食の舌触りや味に慣れる(液体ではない食事に慣れる)ための時期と考えましょう。

【1回分の食事量の目安】
10倍粥 30~40グラム
野菜 15~20グラム
魚 5~10グラム
など
※あくまで目安です。子供の体調や食欲、成長の度合いに応じて量を調整するようにしてください。

硬さの目安

ドロドロのペースト状のものから開始してください。まずは10倍粥(米1に対して水10の割合で作るお粥)から始めましょう。最初は飲み込みやすいように、さらにすりつぶしてなめらかなペースト状にします。野菜などもお湯を加えてすりつぶして与えます。葉物野菜など繊維の多いものは裏ごしするなどして工夫してください。

オススメの食材の例

<魚>かれいやひらめなどの白身魚、シラス
<肉>与えない
<野菜>にんじん、かぼちゃ、かぶ
<乳製品>プレーンヨーグルト
※乳児ボツリヌス症の原因となるはちみつは満1歳になるまでは与えないようにしてください。
※食物アレルギーが疑われる際は医師の診断を仰ぐようにしましょう。

離乳食中期(7~8ヶ月頃)

食事の回数

中期の離乳食は朝と夕の1日2回に増やして、徐々に食事のリズムを作っていきます。母乳やミルクは離乳食の後に与えます。

食事の量

母乳やミルクを授乳リズムに沿って欲しがるままに与えながら、赤ちゃんの様子も見ながら初期よりも徐々に離乳食の量を増やしていきます。主食と副菜を組み合わせ、ご飯とおかずを食べるようにしていきましょう。

【1回分の食事量の目安】
7倍粥 50~80グラム
野菜 20~30グラム
魚または肉 10~15グラム
など
※あくまで目安です。子供の体調や食欲、成長の度合いに応じて量を調整するようにしてください。

硬さの目安

この時期の赤ちゃんは舌の使い方が上手になり、食材を舌と上あごで押しつぶして食べることができるようになります。指でつまむとすぐにつぶれてしまうぐらいの柔らかさを目安にしましょう。ご飯は粒が少し残る程度の7倍粥(米1:水7)に、野菜などは細かくみじん切りにします。

オススメの食材の例

<魚>鮭、かつお、まぐろ
<肉>鶏ささみ肉、鶏ひき肉
<野菜>芋類、白菜、果物類
<乳製品>カッテージチーズ
※乳児ボツリヌス症の原因となるはちみつは満1歳になるまでは与えないようにしてください。
※食物アレルギーが疑われる際は医師の診断を仰ぐようにしましょう。

離乳食後期(9~11ヶ月頃)

離乳食後期(9~11ヶ月頃)

食事の回数

後期の離乳食は1日3回に増やして、決まった時間に食べさせて生活リズムを確立させていきましょう。徐々に離乳の準備を始めて、授乳は離乳食の後に行います。

食事の量

母乳やミルクを授乳リズムに沿って与えつつ、赤ちゃんの食欲に応じて離乳食の量を増やしていきます。ご飯などでエネルギー源を、野菜などからビタミンやミネラル源を、そして魚や肉、乳製品などからタンパク質源を、3つの栄養源を意識してメニューを考えましょう。

【1回分の食事量の目安】
通常のお粥 90グラム(柔らかいご飯なら80グラム)
野菜 30~40グラム
魚・肉 15グラム
など
※あくまで目安です。子供の体調や食欲、成長の度合いに応じて量を調整するようにしてください。

硬さの目安

赤ちゃんの舌の使い方がさらに上手になり、舌で食べ物を歯茎の上に乗せられるようになりますので、食材の硬さは歯茎でつぶせる程度を目安にします。「熟したバナナ」が硬さの目安です。お粥は大人が食べる程度のお粥で大丈夫です。

オススメの食材の例

<魚>さわら、銀だら、金目鯛
<肉>豚もも肉、豚ロース肉、豚ひき肉、牛赤身肉、牛ひき肉
<野菜>トウモロコシ、きのこ類、納豆
<乳製品>プロセスチーズ、クリームチーズ
※乳児ボツリヌス症の原因となるはちみつは満1歳になるまでは与えないようにしてください。
※食物アレルギーが疑われる際は医師の診断を仰ぐようにしましょう。

離乳食完了期(1歳~1歳6ヶ月頃)

食事の回数

大人と同じ1日3回の食事リズムを確立する時期です。この時期になったら必要に応じて1日1~2回の補食(おやつ)を与えても構いません。栄養のほとんどを母乳やミルク以外から摂取できるようになる時期ですので、離乳の時期とも言えるでしょう。

食事の量

この時期になるとほとんど大人と同じ食事が食べられます。量は食欲に応じて調整しましょう。この時期からDHAの宝庫でもある青魚も食べられるようになります。ただし青魚はアレルギーを起こしやすい食材なので注意して、まずは脂肪の少ない背側の部分をごく少量与えることから始めてください。肉類は鶏・豚・牛それぞれに特有のビタミンが含まれるので、偏らずにまんべんなくとるようにしましょう。

【1回分の食事量の目安】
柔らかいご飯 90グラム(普通のご飯なら80グラム)
野菜 40~50グラム
魚・肉 15~20グラム
など
※あくまで目安です。子供の体調や食欲、成長の度合いに応じて量を調整するようにしてください。

硬さの目安

食材の硬さは前歯でかみちぎったり歯茎でかめる硬さで、野菜は粗みじん切りぐらいが良いでしょう。徐々に大人と同じ普通のご飯にチャレンジしていきましょう。

オススメの食材の例

大人と同じ食材を食べても問題ない時期です。ただしアレルギー食材や生ものには注意すること。また濃い味つけは控えましょう。
※食物アレルギーが疑われる際は医師の診断を仰ぐようにしましょう。

離乳食を進めるときのポイント

離乳食を開始してから1ヶ月目までのポイント

それまで母乳やミルクだけで栄養をとってきた赤ちゃんにとって、液体ではない離乳食は初めて接する未知のものですので、最初はうまく食べてくれないかもしれません。この時期はまず離乳食に慣れることが第一ですので、食べる量について気にする必要はありません。

進め方としては、まずはなめらかにすりつぶした10倍粥を1日スプーン1さじの量から始めるようにしましょう。少しずつ慣れてきたら2週目からはすりつぶした野菜や白身魚などにもトライしてみてください。

新しい食材へのチャレンジは1日1品にすると、アレルギーの発生源の特定がしやすくなるのでオススメです。

また食事の時間帯としては午前中の授乳前が適しています。新しい食材へのチャレンジも午前中(できれば平日)とすることで、万が一アレルギーが発生したときに病院の受診が容易になります。

2ヶ月目以降のポイント

離乳食を開始して2ヶ月目以降は赤ちゃんの様子を見ながら徐々に離乳食の量を増やし、離乳食中期に向けて徐々に朝夕の2回食への準備を進めていきましょう。

ミルクや出汁スープで柔らかくしたパンや、柔らかくゆでて米粒ぐらいの大きさにカットした麺類など、新たな主食の食材にチャレンジしても良い時期です。ここでも新しい食材を与える時間帯のオススメもやはり朝です。たとえ朝に十分食べてくれなかったときでも、夕方の離乳食で1日の食事量を調整することができます。

日本とこんなにちがう!世界の離乳食事情

日本とこんなにちがう!世界の離乳食事情
海外での離乳食の与え方を調べてみると、日本のママ・パパが抱える悩みを解決するヒントが見つかるかもしれません。

国連の機関である世界保健機構(WHO)では、母乳だけでは栄養が足りなくなってくる生後6ヶ月から離乳食を開始することを推奨しており、「特にこの食品から離乳食を始めなくてはいけない」という指針はありません。家庭で食べているものを、タイミング良く、十分な量を、安全に注意して、年齢や子供の成長に応じた正しい方法で与えるのが大切とのことです。
離乳食の与え方には選択や工夫の余地がたくさんあるのです。

ここからはアメリカ・カナダ・イギリスの離乳食事情をご紹介しますので、離乳食についてお悩みの方は、ぜひヒントにしてみてください。

※参照
「Complementary feeding」世界保健機構

アメリカの離乳食事情

アメリカの離乳食事情
日本では、離乳食を手作りすることが多く、「作るのが大変!」と悩んでいる人も多いですよね。けれども、アメリカでは多くの人が離乳食は買うものと考えています。アメリカのスーパーマーケットやドラッグストアには、月齢に応じたさまざまな種類の離乳食が小瓶に入って売られています。作る手間がかからないのは、助かりますね。

ただ、気軽に与えることができる離乳食には問題もあります。それは、離乳食を早く始めすぎてしまうということです。米国小児科学会もWHOと同様に生後6ヶ月の離乳食を推奨しています。けれども、アメリカでは50%以上の人が生後6ヶ月より前に離乳食を始めているそうです。さらに、約16%の人は、生後4ヶ月より前から離乳食を与えられているという調査結果があります。

離乳食を早く始め過ぎると、母乳やミルクから取るべき栄養が十分に摂取できなくなるという問題があります。また、生後4ヶ月より以前に離乳食を始めることと乳幼児期の体重の増加・肥満には関連性があるという研究結果もあり、早すぎる離乳食の開始に注意が促されています。

※参照
「Infant food and feeding(乳児の食べ物と食べさせ方)」米国小児科学会
「Most U.S. Babies Start Solid Foods Too Soon(アメリカの赤ちゃんのほとんどがあまりにも早くから離乳食を食べ始めている)」WebMD

カナダの離乳食事情

カナダの離乳食事情
カナダでは、他の多くの国と同様に生後6ヶ月からの離乳食を推奨しています。日本とカナダの離乳食の大きな違いは、初めての離乳食として適しているとされる食品の種類です。

カナダでは、鉄分が多く含まれる牛肉、ラム肉、鶏肉、卵、豆腐、ひよこ豆、鉄分が加えられたシリアルなどをペースト状にして食べさせます。
牛肉は、日本では離乳食後期(生後9~11ヶ月)頃から推奨とされている食品なので、驚いた方も多いのではないでしょうか?

※参照
「Infant nutrition(幼児の栄養)」カナダ政府

イギリスの離乳食事情

イギリスの離乳食事情
日本とイギリスの離乳食で大きく違うのは調理方法です。日本で離乳食の初期に与えられる食品は丁寧にすりつぶされており、自作の場合はかなり手間がかかりますよね。

イギリスで人気の離乳食の導入方法に”Baby-Led Weaning”という方法があります。
日本やアメリカのように食品をペースト状にするのではなく、食品を歯茎でつぶせるぐらい柔らかく調理して手づかみで食べさせる方法です。
”Baby-Led Weaning”では、テーブルが一体になっているベビー用チェアを使います。
テーブル部分はプレートのようになっており、お皿を使わず、赤ちゃんの前に複数の食品を並べることができます。赤ちゃんが食べたいものを自由に食べさせ、汚れても気にしません。赤ちゃんの自主性に任せることで、食べるのは楽しいという気持ちを育てるのです。

なお、イギリス国民保険サービスでは、赤ちゃんが初めて食べる素材として、ブロッコリー、じゃがいも、カリフラワー、ほうれんそう、りんご、洋ナシなど、野菜や果物を推奨しています。

「赤ちゃんはペースト状にしなくても食べられるの?」と驚きませんでしたか?
調理の手間がはぶけて、赤ちゃんの自主性を育てられる”Baby-Led Weaning”は、とても素敵な方法ですね。

※参照
「Your pregnancy and baby guide(妊娠と赤ちゃんのガイド)」イギリス国民保険サービス

外国の習慣や言葉を学んで世界を広げましょう

国によって多様な食文化がありますが、赤ちゃんが食べるものや食べさせ方にも大きな違いがあります。
日本式の離乳食のやり方でうまくいかないときは、外国の方法を試してみると、育児が楽になるかもしれません。

赤ちゃんに食事はおいしくて、楽しいものとわかってもらうことも離乳食の大切な役割です。「おいしいね!」「次はこれを食べようか」など、たくさん笑顔で話しかけてあげてくださいね。
赤ちゃんが、楽しそうに食事をしてくれるようなら、声かけをその国の言葉にしてみるのもいいかもしれません。
赤ちゃんのうちから日常的に英語を聞いて、英語のある環境に慣れていれば、大きくなってからの英語学習にもなじみやすくなります。

以下の記事では、食事のときなど日常のちょっとした瞬間に使える簡単な英語のフレーズを紹介しています。ぜひ、参考にして親子で英語を楽しんでくださいね。

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