
新生児に与えるミルクの適切な量は?足りない、飲みすぎのサイン
授乳は赤ちゃんとママの大切なコミュニケーションの時間。でも、離乳食が進んでくるにつれ、卒乳の時期を意識するママは少なくありません。
育児が初めての場合「いつ?」「どうやって?」などわからないこともいっぱいですよね。さみしい反面、卒乳は赤ちゃんの成長に欠かせないステップのひとつです。
今回は、その時期や進め方について詳しくご紹介します。これから卒乳を控えているママ必見です!
「卒乳」と「断乳」。どちらも授乳をやめることに変わりはありませんが、その意味は異なります。
卒乳は、赤ちゃんが母乳や育児用ミルクを欲しがらなくなり、赤ちゃん自ら自然に授乳を“卒業”すること。断乳とは、母乳や育児用ミルクをママの意思でやめることをいいます。
最近では、ママが一方的に授乳を中断するのではなく、赤ちゃんが授乳をやめるのを待つ「卒乳」が主流になりつつあります。ただし断乳が悪いわけではありません。ママの体調不良や職場への復帰、次の妊娠を考える場合など、無理に卒乳を待つ必要はないでしょう。
卒乳に適した時期に特に決まりはありませんが、一般的には離乳食が完了して幼児食へと移行する1〜2歳頃がひとつの目安とされています。
具体的には下記のような状態になったら授乳をやめてOKといわれています。
・離乳食が1日3回食になり、食事からしっかり栄養が摂れるようになっている。
・赤ちゃん用のマグカップなどから十分な水分が摂れるようになっている。
・赤ちゃんが母乳や育児ミルクを飲む量が減ってきた。
・ママやパパの言っていることが理解できるようになった。
授乳の一番の目的は、栄養と水分の摂取です。それがきちんとできていれば卒乳しても健康上の問題はありません。
一方で、赤ちゃんがママのおっぱいを求めるのは単にお腹が空いたからではなく、コミュニケーションや安心感を求めている場合も少なくありません。
WHO(世界保健機関)では、適切な食事を摂りながら2歳もしくはそれ以上でも欲しがっている間はあげた方がいい、と母乳を推奨しています。月齢などにとらわれるのではなく、我が子とママの準備が整った時がベストな卒乳タイミングといえるのではないでしょうか。
※参照
「Infant and young child feeding」WHOリポート
卒乳のタイミングに決まりはありませんが、卒乳を控えた方がよいとされる時期はあります。
まず、赤ちゃんの体調が悪い時や回復してすぐの時はおっぱいがないことで機嫌が悪くなりがちになるので、避けた方がよいでしょう。
また生活環境が変わった時なども避けるのをオススメします。
引越しをした後や保育園への入転園の直後など、日常とは違う変化に赤ちゃんはとても敏感。いつもより泣いたりぐずったりして卒乳しづらい傾向があります。
そんな時には無理をせず、赤ちゃんの様子を見ながら少し時期をずらしてあげるといいでしょう。
卒乳の基本的な考え方は「赤ちゃんが自分から飲むのをやめる」のを待つこと。スムーズに卒乳できる人もいれば、なかなか思うようにいかない場合もありますが、焦りは禁物。
赤ちゃんがなるべく自然に授乳をやめられる方法を考え、計画を立てましょう。まずは次の4つのポイントを意識して進めてみてください。
・卒乳の時期を決める。
・赤ちゃんに「おっぱいをやめる」ことをイメージさせる。
・授乳時間や回数を少しずつ減らす。
・他のことで気を紛らわす。
大切なのは赤ちゃんと上手にコミュニケーションを図ることです。卒乳の日を事前に伝えて一緒にカウントダウンしたり、卒乳をテーマにした絵本を読んだりすれば赤ちゃんもママも心の準備ができますよね。
それでも赤ちゃんが何日も泣いてイヤがるようなら、時期を改めることも大切です。赤ちゃんの体や心が授乳を必要としているのかもしれません。日々の様子を見守りながらゆったりとした気持ちで進めましょう。
下記では卒乳までのステップの一例をご紹介します。参考にしてくださいね。
そろそろ大丈夫かな?と感じたら、具体的な計画を立てましょう。
赤ちゃんやママの事情によって卒乳までの期間はさまざまですが、10日後、2週間後、1ヶ月後などにゴールを設定するケースが多いようです。まずはカレンダーを見ながら理想的な期間を設定してみましょう。
「今日からおっぱいはなし!」と突然告げるのでは赤ちゃんがかわいそうです。
「あと4回寝たら」「あと2日だね」とバイバイまでの日程を繰り返し伝え、実感させながら卒乳の日へと導いてあげてください。
自然に卒乳するために授乳の時間を徐々に減らしていきましょう。
毎回10分かけて授乳していたとしたら、まず8分に短縮、翌日は6分にするなど、少しずつ短く切り上げるようにします。時間を短くすることで飲む量がだんだんと少なくなり、また母乳の分泌量も自然に減少するため、卒乳後のママの体への負担も軽減されます。
授乳時間を短縮した後は飲ませる回数を減らし、代わりに離乳食の回数や量を少しずつ増やします。母乳や育児ミルクを欲しがって泣くようなら、おやつやお茶を与えて様子を見ましょう。
授乳回数を減らすタイミングで風邪をひいたり、体調が悪くなった場合は、無理をせずに授乳の回数を戻して回復するのを待ってあげてくださいね。
授乳の量や回数を減らすことに慣れたら、授乳ストップを試みるチャンス!
まずは3日間授乳をやめてみます。特に最初の2日間はおっぱいを探して泣いたり、寝付くまでに時間がかかるかもしれませんが、授乳をせずに見守ります。
辛い気持ちを我慢することは、赤ちゃんにとっても大切な成長の第一歩です。我慢できた時にはたくさん褒めてあげてくださいね。これを境にきっぱり卒乳できたというママも多いようです。
卒乳期間はたくさん遊んであげることで気を紛らわしましょう。赤ちゃんの好きなおもちゃや食べ物を用意して、授乳しない生活を維持します。
昼間は一緒に遊んだり、絵本を読んだり。また寝かしつけの時には子守唄を歌うなど、授乳に頼らない方法でスキンシップを増やし、赤ちゃんが少しでもおっぱいを忘れられるよう気分転換させてあげてください。ママの愛情が授乳していた時と変わらないことをしっかりと伝え、ハッピーな卒乳を目指しましょう。
卒乳や断乳後は自然に母乳が生産されなくなり、ホルモンバランスが大きく変わります。この時期は育児疲れなども重なって体調を崩しがち。無理をせずに健康的な生活を心がけてください。
また卒乳しても急に母乳の分泌が止まるわけではありません。張った感じや痛みを生じることもあり、症状が悪化すれば乳腺炎などのトラブルに繋がるリスクもあります。
まずは下記の点に注意しましょう。
高カロリー&高脂肪食品を摂り過ぎると乳腺が詰まりやすくなり、乳腺炎になりやすくなります。水分の摂り過ぎも母乳の分泌を促進するので卒乳後数日は控えめに。
母乳分泌が多い場合は、運動や入浴によって乳房が張りやすくなることがあるので要注意。激しい運動は避け、少しの間シャワー浴だけにするなどして様子を見ましょう。
卒乳後、母乳の分泌が続くしばらくの間は体を締め付ける補正下着の着用は避けた方が良いとされています。母乳のモレが気になる場合は専用のパッドやブラジャーの内側にガーゼを使用する方法もあります。
また卒乳後はブラジャーを選び直すタイミング。産前とは胸の形も変化しているため、購入する際にはバストを計り直し、正しいサイズの下着を選びましょう。自分にぴったり合った下着を選ぶことが美しい胸をキープするコツです。
卒乳後の胸の状態は個人差があるため、不安やわからないことがある場合は母乳外来のある産院など、専門医に相談することをオススメします。
「1歳半の歯科検診で虫歯が見つかり、夜中の授乳が原因だと言われました。さっそく卒乳を計画しましたが、最初は夜中におっぱいを欲しがって大泣きの状態が続きました。それでも段階的に授乳を減らしていき、10日目にぱったりと夜泣きがおさまりました。辛い時もありましたが、いいタイミングで卒乳できたと思っています」(2歳・男の子のママ)
「そろそろ職場復帰を考えていたこともあり、少し早いと思いましたが息子が11ヶ月になったタイミングで断乳。5月の大型連休を利用し、夫の助けを借りながら進めることができました。昼間は公園へ出かけて遊ばせてもらい、おっぱいを欲しがって泣き出す夜にはおもちゃや抱っこであやしてもらいました。精神的にも肉体的にもラクに断乳でき、夫に感謝しています」(1歳半・男の子のママ)
「初産の時、卒乳が希望でしたが生理が再開せず、小児科の先生に勧められて断乳となりました。5日間で終了しましたが、子供は泣いておっぱいを欲しがるし、胸が張った時に搾乳するのがとても痛くて辛かったです」(2歳・女の子、4歳半・男の子のママ)
「娘が1歳になった時、同居の母の勧めで卒乳を試みました。おっぱいを探す我が子の姿を前に、私の方が涙・・・。今から思えば、もう少し後にしても良かったかな、と後悔しています。母親になったからこそ体験できる娘との貴重な授乳タイム。常識やまわりの意見に惑わされる必要はありませんよ」(6歳・女の子のママ)
いかがでしたか?卒乳は赤ちゃんにとって大切な成長のステップであることはもちろん、ママにとってもかけがえのない育児プロセスのひとつですね。
夜泣きや胸の張りに苦しんだママも、終わってみれば赤ちゃんとの忘れられない良い思い出になるかもしれません。家族みんながハッピーな笑顔で卒乳の日を迎えられるといいですね!
さて、授乳の時間は赤ちゃんとママにとって非常に大事なコミュニケーションの時間です。次の記事では、赤ちゃんが喜ぶコミュニケーションやスキンシップのコツをご紹介します。スキンシップだけではなく乳児期の英語学習にも使える、楽しい英語の歌についてもご紹介していますので、ぜひご覧になってくださいね!
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