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生後6カ月頃から飲ませても良いといわれる白湯(さゆ)。赤ちゃんの水分補給や便秘改善など、健康面でのさまざまなメリットがあるとされています。
この記事では、白湯の基礎的な知識からその作り方、そして赤ちゃんに飲ませるときの適量や飲ませ方についてお伝えするとともに、注意すべき点についても詳しくご説明します。
目次
まず白湯とは、沸騰させたお湯を人肌ぐらいに冷ました湯冷ましのことを指します。水道水は10~30分程度沸騰させることによって不純物を除去できるため、赤ちゃんに飲ませる水は基本的に白湯にするのが良いとされています。
当然ながら熱湯をそのまま赤ちゃんに飲ませることはできませんので、人肌ぐらいの温度に冷ました「湯冷まし」を与えることになります。一般的にはこの「湯冷まし」が「白湯」の意味合いで使われています。
赤ちゃんが白湯を飲んでも良い時期の目安としては、生後6カ月頃からと考えましょう。
基本的に離乳食をはじめる前の赤ちゃんは、母乳とミルクだけで十分な水分と成長に必要なすべての栄養をとることができるといわれています。そのため、離乳食をはじめる生後5~6カ月頃までの赤ちゃんには必ずしも母乳とミルク以外の水分を与える必要はないのです。
離乳食をはじめると母乳とミルクから接種する水分量が減ってくるため、白湯などで適度な水分補給を行うようにしましょう。
※参照:
「補完食『母乳で育っている子どもの家庭の食事』」世界保健機関(WHO)
赤ちゃんが1歳になった頃から、白湯を卒業して水道水をそのまま飲ませても問題ないでしょう。
日本の水道水は赤ちゃんの飲用に適した軟水であり、厳しい水質基準もクリアした世界有数の安全な水ですが、それでも消毒のための塩素やトリハロメタンといった微量の不純物が含まれています。体の小さな赤ちゃんにとってはわずかな不純物でも体調に影響を与えてしまう可能性があるので、1歳になる前の赤ちゃんに水道水をそのまま与えることはオススメできません。
白湯には、水分補給や便秘改善、虫歯予防、薬を飲ませる際の補助、授乳やミルク卒業の補助などのメリットもあります。ここでは赤ちゃんに白湯を与えるメリットについてお伝えします。
汗を分泌する体の器官を「汗腺」といいますが、実は赤ちゃんの汗腺の数は大人とほぼ同じといわれています。つまり、体が小さい赤ちゃんの汗腺の密度は大人よりもかなり高い状態にあるため、大人よりも汗をかきやすく脱水症状を起こしやすいのです。
与えすぎには注意が必要ですが、暑い日にお出かけから帰ってきた際、またお風呂上りなどで赤ちゃんが汗をかいた後は、水分補給に白湯を飲ませると良いでしょう。
また、おしっこの後なども適度な水分補給を心がけましょう。
赤ちゃんのうんちは柔らかいイメージがありますが、消化器官が未発達なために便秘になりやすいという赤ちゃんも少なくありません。うんちの回数には個人差があり一概にはいえませんが、排便が週2回以下という場合には便秘の可能性が疑われます。
赤ちゃんの便秘の原因の1つとして水分不足があげられますが、その場合の水分補給には白湯が有効です。ただし、生後6カ月未満の赤ちゃんの場合はできる限り母乳かミルクで水分不足を補うようにしてください。
赤ちゃんの歯は生後6カ月頃から生えはじめますが、授乳後や離乳食の後に口内をきれいに保つために白湯を飲ませると、赤ちゃんの虫歯予防に役立ちます。
また、口の中が乾燥しがちだと虫歯のリスクが高まるといわれていますので、適度に白湯を飲ませて口内の潤いを保ってあげると良いでしょう。
赤ちゃんに薬を飲ませるのに苦労した経験のあるママ・パパも多いのではないかと思います。たとえ甘い薬であっても、未経験の味や舌触りの薬をいやがる赤ちゃんは少なくありません。そんなときは白湯に薬を溶いて味を薄め、舌触りを変えてあげましょう。
母乳やミルクで薄めて薬を与えると、母乳やミルク自体を嫌がるようになってしまう可能性がありますので注意しましょう。
授乳やミルクの卒業のタイミングは赤ちゃんによって、また各家庭の考え方などによってさまざまですが、その際の補助に白湯を使うのも1つの方法です。いつもの授乳を徐々に白湯に変えていくことで、赤ちゃんに卒乳を促すことができます。
ここでは赤ちゃん用の白湯を作るための水の選び方や、作り方の手順について詳しくご説明します。
水道水ではなく市販のミネラルウォーターで白湯を作る場合は、硬度に注意が必要です。特にマグネシウムやカルシウムといったミネラル分を多く含む「硬水」は赤ちゃんの胃腸に負担がかかり、下痢を引き起こす原因となりますので使わないようにしましょう。
ミネラルウォーターで白湯を作るときはミネラル成分が少ない「軟水」を選ぶようにしてください。軟水の基準は硬度0~120mg/リットル未満ですので覚えておくと良いでしょう。ちなみに硬水の基準は硬度120mg/リットル以上となります。
ベビー用品店やドラッグストアなどで市販されている「赤ちゃん用のお水」であれば、ミネラルや不純物をあらかじめ取り除いている純水であることが多く、沸騰させなくてもそのまま飲ませることができます。ペットボトルで売られていることが多いため持ち運びに便利で、外出時などにも重宝するでしょう。
また、ご自宅でウォーターサーバーを契約しているというご家庭も多いかと思いますが、ウォーターサーバーの水はミネラル成分が少ない軟水の天然水や、不純物が徹底的に取り除かれた純水(RO水、ピュアウォーターとも)であることが多く、それらは煮沸することなくそのまま赤ちゃんに飲ませることが可能です。
白湯の作り方の手順は次の通りです。
手順①:水を温める鍋やヤカンを用意
手順②:10~30分ほど沸騰させる
手順③:お湯を冷まして人肌にする
それぞれの手順について以下に詳しくご紹介します。
きれいに洗った清潔な鍋やヤカンを用意しましょう。電気ケトルは沸騰した状態を保てない商品が多いため、水道水を使って白湯を作るのには向きません。
水道水に含まれる残留塩素やトリハロメタンといった不純物を取り除くために沸騰します。実はトリハロメタンには水温が上昇すると増加するという性質があり、短時間で沸騰をやめてしまうとかえってトリハロメタンが増えてしまうという事態になってしまします。水道水で白湯を作る場合は必ず10~30分沸騰させるようにしましょう。
※多くの自治体では10分以上沸騰させることを推奨していて、数々の研究結果から考え合わせると10~30分程度沸騰させるのが理想的とされています。
赤ちゃんに飲ませる白湯の適温は人肌(36~37℃)程度といわれていますので、この温度になるまで冷ましましょう。お湯を早く冷やすために水や氷を加えるのは厳禁です。その水や氷に含まれる不純物でせっかく沸騰させた効果が台無しになってしまいます。
白湯を飲ませる場合の目安量は、生後6カ月頃からの赤ちゃんで1回あたり50ml程度となります。もしそれ以下の月齢の赤ちゃんに白湯を与える必要がある場合は、生後1~2カ月頃でスプーンひとさじ程度、生後3~4カ月頃で20ml程度(ともに1回あたり)を目安にしてください。
なお、1歳までの赤ちゃんが母乳やミルク、離乳食から摂取する1日の水分量の目安は、体重1kgあたり120~160mlといわれています(例:7kgで840~1120ml)。赤ちゃんに白湯を飲ませる場合は1日全体の水分摂取量も考えつつ与えるようにしましょう。
最初に赤ちゃんに白湯を飲ませるときはスプーンがオススメ。ごく少量からはじめて、赤ちゃんが飲みたがるようであれば少しずつ増やしていっても良いでしょう。
スプーンで飲むことに慣れ1度に飲む量が増えてきたら、哺乳瓶で白湯を飲ませるのも1つの方法です。
ただしミルクと白湯では液体の粘度(ねばりの度合い)が異なりますのでご注意を。ミルクよりもサラサラしている白湯は哺乳瓶の「ちくび」から勢いよく流れ出てきますので、赤ちゃんがミルクと同じ感覚で吸ってしまうとむせてしまう可能性があります。最初のうちはしっかりと注意して様子をみてあげるようにしましょう。
外出先での赤ちゃんの水分補給にはストローマグが便利。多くの製品は生後6~9カ月程度からの赤ちゃんを対象としていますので、使用する際はその製品の対象年齢を確認することを忘れずに。
ストローマグで飲み物が飲めるようになると、赤ちゃんの水分補給がぐっと楽になりますよ。
離乳食をはじめる前の赤ちゃんは、成長に必要なすべての栄養を母乳やミルクから摂取することになります。当然、白湯には栄養は含まれませんので、白湯を多く与えすぎてしまうと母乳やミルクの摂取量が減って、赤ちゃんの健全な成長が損なわれる原因となりかねませんので注意しましょう。
また、水分を摂りすぎることで赤ちゃんがおなかを下して下痢をしてしまうこともありますので、くれぐれも白湯の飲ませすぎには注意しましょう。
赤ちゃんに飲ませる白湯の適温は人肌(36~37℃)程度です。暑い日だからといって冷蔵庫で冷やす必要はありません。また汗をかいた赤ちゃんに熱い白湯を飲ませてしまうと、かえって赤ちゃんの発汗が促されて逆効果になってしまいますので注意しましょう。
赤ちゃんが寝ている状態や背中が丸まった姿勢で白湯を飲ませるとむせてしまうことがあります。白湯を飲ませるときは授乳のときと同じように上体を起こした姿勢で飲ませるようにしましょう。
また少量ずつ与えることでむせることを防ぐことができます。いやがってスプーンや振り払うようなしぐさをする場合は無理に飲ませないようにしましょう。
赤ちゃんの水分補給に白湯と麦茶のどちらがより適しているというようなことはなく、基本的にはどちらを飲ませても構いません。赤ちゃんの好みに合わせて、そのときどきで白湯と麦茶を使い分けても良いでしょう。
ただし、市販されている通常の麦茶は苦みが強く、赤ちゃんにとって飲みやすいとはいえません。そのため、麦茶を与える場合は赤ちゃん用麦茶(ベビー麦茶)を選ぶようにしてください。
また、ティーバッグタイプや粉末タイプの麦茶を作るときは白湯を使うのが基本です。
いかがでしたか?赤ちゃんにとって白湯は必要不可欠なものではありませんが、こちらでご紹介した内容を参考にしていただき、赤ちゃんのそのときどきの様子に目を配りながら、適切なタイミングと方法で白湯を飲ませてあげるようにしてくださいね。
さて次の記事では、はじめるタイミングが白湯とも重なる「離乳食」について、その進め方や注意点、そして赤ちゃんの脳に良い影響を与える「育脳食材」とその代表的なレシピなどを、管理栄養士監修のもとにご紹介していますので、ぜひご覧になってください!
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E.H. Shepard.
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