子供と一緒に英語で歌うキッズ向けクリスマスソング6選
- 公開日:2018年9月28日
ママさん必見!インターナショナルスクールで英語が身につく理由は?
「子供が英語を身につけられる」と評判のインターナショナルスクール。実際、どんなところなのか、よく知っているママさんは少ないのではないでしょうか?
今回は、1988年に創立し、幼小中高一貫教育を行っている埼玉県所沢市のコロンビアインターナショナルスクールを訪ねました。
同校の広報ご担当の森亦 哲也(もりまた てつや)さんに、インターナショナルスクールでの子供の英語学習について伺います!
※参考:スポーツを楽しみながら英語をアウトプット!
英語でラグビー教室~スポーツを通して英語と国際交流を学ぶ~英語でラグビー教室~スポーツを通して英語と国際交流を学ぶ~
<目次>
インターナショナルスクールってどんなところなの?
インターナショナルスクール入学はテストなし・英語力不問!
インターナショナルスクール入学後は「修行の日々」という理由は?
インターナショナルスクールで身につく国際性・社会性そして英語力
インタビューを終えて
インターナショナルスクールってどんなところなの?
――そもそも、インターナショナルスクールとはどんな学校なんですか?
森亦さん
日本では「この条件を満たす学校がインターナショナルスクールである」といった定義はありません。一般にはインターナショナルスクールというと「元は外国人の子供向けの学校で、英語で授業をしているところ」というイメージでしょうか。コロンビアインターナショナルスクールもおおむねその通りですね。
他には「海外から帰国した子供の進学先」「外国人の生徒が大半」といった印象もありそうですが、これらは本校にはあまりあてはまりません。
約240人の生徒のうち8割近くが日本国籍の生徒です。スクール近隣エリア在住の日本人生徒が多いのが特徴です。
課程 | 幼稚部 | 小学部 | 中等部 | 高校課程 |
---|---|---|---|---|
人数 | 20 | 100 | 60 | 60 |
▲近年のコロンビアインターナショナルスクールの生徒数概要
コロンビアインターナショナルスクール
総務課課長の森亦哲也さん
広報担当として国内外でスクールの説明会に登壇
森亦さん
インターナショナルスクールは日本の文部科学省の学習指導要領ではなく、海外のカリキュラムを採用しています。コロンビアインターナショナルスクールは、カナダ・オンタリオ州の教育カリキュラムに則ったカナダ式インターナショナルスクールです。
カナダでは大学で教育学部専攻の人、つまり、プロの教育者になるための教育を大学で受けた人だけが教員免許を取得できます。もちろん本校の教員も全員がカナダの教員免許を持っています。
込み入った説明になりましたが「カナダの私立小学校がなぜか日本にあって、日本人も入学できる」とイメージすると、わかりやすいかもしれませんね(笑)。
――近年インターナショナルスクールへの入学に関する問い合わせは「子供に英語を身につけてほしい」と考える日本人の家庭からが大半だと聞きます。インターナショナルスクールはこうした要望に応えられる環境だということでしょうか?
森亦さん
本校は英語を教える学校ではなく、英語で授業を行っている学校です。英語を学ぶというよりも自然と英語が身につく環境です。ですから、英語を身につけたいというご要望にはたまたまマッチしていますが、もし親御さんが「英語を教えてほしい」とだけご希望なら、「英語を教える学校ではないんですよ」とご説明はしています。
――学校側も「英語を教えている」というわけではないのですね?
ええ、実際、英語学習よりもさらにその先まで見据えた志望が多いと感じます。留学の準備として、あるいは国際社会に出るための英語力を身につけたい、と考えるご家庭に選ばれていますね。
インターナショナルスクール入学はテストなし・英語力不問!
――英語を身につけたい日本人の子供に広く門戸を開いているコロンビアインターナショナルスクールですが、入学前の英語力についてはどのように考えているのでしょうか?
森亦さん
「英語ができない子でも入学できますか?」とよく尋ねられるのですが、「まったく心配ありませんよ」とお答えしています。スクールに入れば自然と英語が身につくので、入学前の子供の英語力を問う必要がないのです。
――入学希望者や説明会参加者も多いようですが、入学は難しいのでしょうか?
森亦さん
いわゆる受験はありません。入学前の英語力は問いませんし、成績優秀な子供を選びたいわけでもないので筆記試験もありません。
書類をいただいたら面接を3回と学校見学、そのあとに学校とご家族、そしてお子さんとでお話しして決めます。
では面接で何を見ているのかと言うと、その子が自信を失わない強い精神力をもっているか、環境の違いにもくじけない心があるか。ここを重視しています。面接に来る子供たちを測っている、選別しているという意味ではありません。ただ、コロンビアインターナショナルスクールという特殊な環境と相性が良いか、入ったら続けていけるかどうかをお互いのために確認しています。
この確認はとても大事ですね。なにしろ、入ってからは長い修行ですから。
インターナショナルスクール入学後は「修行の日々」という理由は?
――学校生活が「修行」とはどんな意味でしょうか?
森亦さん
面接や見学を繰り返したうえで保護者の方に入学のご意向を伺ったら、「これからの修行の覚悟はできましたか?大丈夫ですね?」と意志確認をしています。
修行とは言っても、つらくて苦しい、つまらないということではありません。子供たちはもちろん、先生も楽しめるカリキュラムで、学校内は笑顔があふれているくらいですからね。
ただ、入学する子供はこれまでと何もかもが違う、英語だけの環境に放り込まれるわけです。自分が知らない言葉(英語)で知らないことを説明されて、説明されたとおりに何かをするけれど自分が何をしているのかもわからない…。そんな日々がずっと続くのですから、修行みたいなものですよね。
――そんな「修行」の日々で、子供たちはどうなっていくのでしょうか?
森亦さん
小学校1年生から入った生徒なら、入学初日は本当に何もわかりません。最初の1週間で「どうやら自分は、日本語じゃない言葉を使うこの場所にこれから毎日通うみたいだ」とわかる程度でしょうね。学校だとすら理解できていないかもしれません。
しばらくしたら、「数字が出てくるから算数だな、先生がピアノを弾いているから音楽の授業だな」くらいの想像はつくようになって、簡単な英語での受け答えもできるようになるでしょう。小学1・2年生の間はそんな、何がなんだかわからない状態が続きます。
ところが、小学5・6年生になるともう英語はできているし、学力も高い。何もわからなかったときと授業のスタイルは何も変わらないのに、なんでもできちゃう子に育っています。もう彼らは英語にも授業にもまったく悩まされていません。ローティーンならではの悩みで頭がいっぱいですよ(笑)。
小学3・4年生は「何もわからない」と「何でもできちゃう」のちょうど中間の時期ですね。英語が身につき始め、授業内容もわかるようになってぐんぐん伸びていきます。
――小学3・4年生の時期に英語が身についていく理由はどこにあるのでしょうか。
森亦さん
学校が英語に包まれているから、でしょうね。
私たちは英語を教えているわけではありませんが、学校の中のものごとは常に、すべてが英語で進みます。常に英語を話す両親の家庭で育てられれば、英語を話すようになりますよね。それと同じことです。
さきほど本校のことを「なぜか日本にあるカナダの学校」とたとえましたが、生徒たちは日本国内に住みながら、毎日カナダの学校に留学しているようなものですね。
授業も英語ですし、休み時間も子供たちはたいてい英語で雑談しています。ネイティブスピーカーのカナダ人の先生の授業を受けていますから、スピーキングもヒアリングもネイティブ並みの英語が身につくことは大きなメリットでしょう。
そんな「修行」を幼少期から続けていれば、自然と英語は身につきます。生徒たちに「いつから英語がわかるようになった?」と尋ねても、たいていは「わからない、思い出せない」「いつの間にか」と答えますね。
6年生が1~2年生の頃を振り返ると「何がなんだかわからない毎日だったな」とみんな思うわけです。「入学前に『これから修行だよ』と言ったでしょう?」と聞くと、「その会話は覚えていないですけど、毎日修行だったのは確かですね」と答えが返ってきます(笑)。
――インターナショナルスクールはすごいですね!
森亦さん
これはスクールの力だけのおかげ、というわけでもないんですよ。もちろん、スクールのカリキュラムはそんな子供たちが育つようにできています。ただ英語で話せて、なんでもできる子供に6年間でなれるのは、子供がもつ成長力の賜物(たまもの)です。
――子供がまだ小さいうちから英語に包まれる環境に入ることも、英語を自然に習得できている理由でしょうか?
森亦さん
ええ、早い時期から英語に触れることが成果につながっていることは確かです。
ですから幼稚部や小学部の、早い時期からの入学を強くオススメしています。「早ければ早いほどいいですよ」と。それは子供たちの成長力が大きい時期にコロンビアインターナショナルスクールで育ってほしいからなんです。
ただ、誤解されがちなのですが、本校は「英会話を教える学校」ではありませんし、子供たちの英語習得を第一に目指しているわけでもないんですよ。子供たちが「授業も会話も全部が英語の学校」という環境で育つから、結果的に英語をしっかり身につけていく、ということです。
学校としては、英語を使って生徒たちのアカデミック(学問的)、パーソナル(人格的)、ソーシャル(社会的)な発展を担うことを目指しています。
――おっしゃる意味はわかります。実際、公立小中学校での英語の授業のようなレッスンがあるわけでもないそうですね。
森亦さん
はい。ただ、「英語ができる子供に育ってほしい」と考えて本校に興味をもたれる親御さんもいらっしゃいますから、入学前の面談や見学の際に本校が目指していることはお伝えしています。その上で方針に共感いただき、入学を決めてもらえたのなら、最初の興味のきっかけが英語であってもそれはもちろんさしつかえないと考えています。
英語の授業化・必修化のタイミングが段階的に早まっていることについてもよく意見を求められるのですが、「早くした分だけ、成果は当然上がるでしょう」とお答えしています。それは制度が理由ではなくて、子供本人の力、成長する力があるからです。
英語教育の成果を上げるための早期化だと解釈していますが、私見では正しい方針だと感じています。早くから英語に触れることで英語が身についている本校の生徒を見ている実感でもあります。
「小学3年生からと言わず小学校に入学したときから始めればいいのに」と思うくらいです。
――すっかり英語が身についた卒業生たちの進路はどうなのでしょうか。
森亦さん
高等部の卒業生はだいたい6割が海外へ留学、4割が日本の大学に進学しています。近年は国内の大学に進学する生徒が増えてきていますね。
海外の大学に留学すれば、価値観の異なる人と接する機会が増えますから、留学する生徒が増えて欲しいと思っています。
インターナショナルスクールで身につく国際性・社会性そして英語力
――英語力以外の面も気になります。コロンビアインターナショナルスクールにはどんな生徒たちが多いのでしょうか?
森亦さん
学校として目指していること、つまりアカデミック(学問的)、パーソナル(人格的)、ソーシャル(社会的)な発展が、3つそれぞれにバランスがとれた子供に成長していくな、と実感しています。どの生徒も、英語が身についているだけではなく、海外に留学しても勉強についていけるだけの基礎学力をしっかり身につけています。
個人としての性格はオープンな子供が多いのが特徴です。自分がオープンであれば相手にも理解してもらいやすい、つまり社会性と連携する大事な要素が、意識せずに達成できています。
それから生徒たちはみんな問題解決能力が高いですね。
――生徒たちにはコロンビアインターナショナルスクールで得た英語力をどう活かしてほしいですか?
森亦さん
自分が生まれた国以外の言語を身につけて話せるようになると、自己表現や社会との関わり方がとても上手になります。ですから身につけた高い英語力を、コミュニケーションの力に換えて役立ててほしいです。
世界のどこへ行っても、自信をもって自分を表現できる人物に育ってほしい。それから世界中の人たちとふれあって友達になれること、あるいは自分と価値観の違う人と接したとき、互いの違いを理解して尊重できるようになってほしいですね。
欲張って大層なことばかり言っているようですが、本校の卒業生はそんな子供たちばかりです。
インタビューを終えて
「自己表現や社会との関わり方がとても上手になります」
長年、広報担当としてスクール内外の動向を見てこられた、森亦さんのこの言葉が印象的でした。
生き方や社会のあり方が大きく変わっていっている時代だからこそ、異なる価値観に対する理解をもって変化に対応できるように、自分が生まれた国以外の言葉である英語を子供のうちから身につけるのもいいかもしれません。
【取材先】 コロンビアインターナショナルスクール
カナダ・オンタリオ州教育省認可、WASC(※)認可のインターナショナルスクール。
〒359-0027 埼玉県所沢市松郷153
JR武蔵野線 東所沢駅から徒歩13分(大宮、練馬、三鷹など7駅からのスクールバスあり)
※WASC(The Western Association of Schools and Colleges):
米国西部地域私立学校大学協会。WASC認定校を卒業すると、日本国内の大学への入学資格が認められる。
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