ハイハイはいつから?早い子は5カ月頃?練習方法やしない原因、注意点をご紹介
- 更新日:2020年11月27日
- 公開日:2016年7月6日
赤ちゃんが飛行機に乗れるのはいつから?持ち物や搭乗のポイントを紹介
帰省や里帰り出産からの帰宅、引っ越しや旅行など、出産後にはさまざまな理由で長距離の移動が必要となるケースがあります。そんなときの交通手段の1つとなるのが飛行機ですが、赤ちゃん連れで初めて飛行機に乗る際には、「赤ちゃんの体調に影響はないのだろうか」、「機内で赤ちゃんが泣いたらどうしよう」など、なにかと不安を抱かれるママ・パパも多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、赤ちゃん連れで飛行機に乗る際のポイントや注意点、そして気になる料金や必要な持ち物について、詳しくご紹介します。
目次
赤ちゃんはいつから飛行機に乗れるの?
日本の大手航空会社2社(JAL、ANA)の規定を見てみますと、まず生後8日未満の新生児は搭乗できないこととしています。この規定は航空会社によって異なる場合がありますが、基本的には生後1週間程度までの飛行機での移動は現実的ではないと考えた方が良いでしょう。
また、おおむね生後8日以上の新生児であれば飛行機に搭乗可能ではあるものの、実際には感染症などのリスク対策の観点から、1カ月検診が終わる前の長距離移動はできる限り避けた方が無難でしょう。
授乳や睡眠など赤ちゃんの生活のサイクルが安定し、首も座ってくる生後3~4カ月頃以降が、初めての飛行機移動を考える現実的なタイミングといえるのではないでしょうか。
料金や座席の手配は?
基本的に国内線では、3歳未満の乳幼児は、抱っこして乗れば無料です。
具体的には、JAL、ANAともに、大人の同伴者1名につき3歳未満の乳幼児1名が膝の上に座ることができ、その乳幼児は無料となります。3歳未満であっても別に座席を利用する場合は、小児運賃を支払うなどして座席を確保することが必要です。
現実的には2歳児ともなると、ずっと抱っこして飛行機に乗り続けるのは大変です。フライト時間なども考慮して、抱っこで乗るのか、あるいは別に座席を確保するのかを決めましょう。
座席を確保する場合の小児運賃の料金形態は航空会社などによって異なりますので、事前に調べておくようにしましょう。
また、チケット予約の際には座席確保の有無を問わず、乳幼児を同伴する旨を伝えましょう。航空会社や機種によっては、チャイルドシートの貸し出しを行っていたり、簡易的なベビーベッド(バシネット)が備え付けられていることもあるので、利用したい場合はその旨も併せて伝えてください。
ベビーベッドは壁面にフックなどで引っ掛けて設置するため、利用できる席が限られますので、早めの予約がオススメです。
国際線では料金が発生する場合もあるので注意
国内線では無料になるケースが多い乳幼児の航空運賃ですが、国際線では国内線とは異なる規定で料金が発生する場合もあるので注意が必要です。
JALとANAでは、国内線と国際線で幼児の区分に違いがあります。両社の国際線の場合、2歳未満を抱っこして乗る場合は幼児運賃として大人運賃の約10%が適用されます。2歳未満でも座席を利用する場合、また2歳以上12歳未満の場合には、小児運賃として大人運賃の約75%が適用されます。そのため、国内線と同じ感覚で考えていると想像以上に航空運賃がかさんでしまうこともあります。
一方でLCCと呼ばれる格安航空会社の場合、国内線と国際線で幼児の区分や運賃規定は同じであることがほとんど。おおむね2歳未満を幼児、満2歳以上を小児と規定し、抱っこして乗る幼児を無料とする航空会社もあれば、少額の料金がかかる航空会社もあります。座席を利用する場合には幼児も小児も大人と同額の運賃を適用する航空会社がほとんどです。
機内の前方と後方などオススメの席は?
一概にはいえない面もありますが、どちらかというと後方の席がオススメです。
前方の席には、機内に乗り込んでから早く着席でき、そして早く降りられるというメリットがありますが、これは多くの乗客が同じように考えるため、飛行機はだいたい前方の席から埋まっていく傾向があります。そのため、後方の席の方が空いているケースが多くなります。
どんなに注意していても赤ちゃんが泣いてしまうことはあります。できるだけ周囲が空いている方が、周りに気遣うなどといったママ・パパの心理的負担を軽減させることができます。また、後方の席はトイレに近いことが多いので、おむつ替えにも行きやすいというメリットがあります(トイレの位置は機種によっても異なりますので、予約の際に確認すると良いでしょう)。
また、席を窓際にするか、通路側にするかについては、おむつ替えのためにトイレへ行ったり、あるいは泣いた赤ちゃんをあやすために立ち上がったりする可能性を考慮すると、通路側の席の方が良いといえるでしょう。
座席指定のできるタイミングは航空会社やチケットの種別によっても変わってきますので、予約時には座席指定のタイミングを確認して、できるだけ希望の席が押さえられるようにしましょう。
赤ちゃんと飛行機に乗るときの機内への持ち物
チケットの手配が済んだら、次は持ち物の準備に取りかかりましょう。飛行機の中は完全な密室ですので、赤ちゃんがぐずってしまったからといって外に出ることなどできません。そのため、長時間の移動を乗り切るためにはこの持ち物の準備がとても大事になります。
以下に機内への持ち込みをオススメしたいアイテムをご紹介しますので、ぜひご参考になさってください。
おむつ・おしりふき・着替え・ビニール袋
赤ちゃんの体調の変化に備え、おむつの枚数は多めに用意しましょう。おしりふきはおむつ替えのとき以外にも、座席まわりのふき掃除などにも使えるので便利です。
また、おもらしや食べこぼしなどに備えて、短いフライト時間でも着替えは一揃いは用意しておくと安心です。ビニール袋は汚れ物や着替えた衣類を入れるなど、いろいろな用途に使えるので重宝します。
飲み物・離乳食・食器類
ミルクや離乳食、ちょっとしたお菓子や粉ミルクなど、必要な量を考えて持ち込みましょう。それらを入れる哺乳瓶やマグカップ、食器、スプーンもお忘れなく。
JALやANAなどの大手航空会社ではミルクの適温となるお湯を準備しているため、粉ミルクと哺乳瓶を渡せば乗務員の方がミルク作りをサポートしてくれます。
国際線では、離乳食や幼児食を用意してくれる航空会社もあります。このあたりは航空会社によって対応が異なりますので、事前に確認することをオススメします。
授乳ケープ
授乳期の赤ちゃんを連れている場合は授乳ケープがあると良いでしょう。タオルなどでも代用できますが、機内は狭く、ほかの乗客との距離も近いので、確実に視認しながら授乳できるケープがあると安心です。
おもちゃ・絵本・タブレット端末など
赤ちゃんがぐずってしまったときの必須アイテムといっても過言ではありません。おもちゃや絵本は日頃お気に入りのものと、気をひくための新しいものを持参するのがオススメです。
またタブレット端末には、お気に入りの動画などを入れておき、いざというときに備えると良いでしょう。おもちゃやタブレット端末は周りに迷惑がかからないよう、あらかじめ音量をオフにしておくことを忘れずに。
その他にも、必要なものをあらかじめシミュレーションしたうえで用意すると良いでしょう。
飛行機内にベビーカーは持ち込めない
基本的に、ベビーカーを手荷物として飛行機内に持ち込むことはできません。ベビーカーは受託手荷物としてチェックインカウンターで預ける形になります。
預けた後、JAL、ANAなどでは空港内で利用できるベビーカーの貸し出しを行っています。ただし、数に限りがありますので、利用したい場合は早めに空港に行くなどして確実に利用できるようにしましょう。
折りたためるコンパクトなベビーカーは機内に持ち込める場合もあります。その場合は各航空会社の機内持ち込み手荷物の規定サイズを守る必要がありますので、事前に各航空会社に確認するようにしてください。
赤ちゃんと飛行機に乗るときのポイント
初めて乗る飛行機の機内は、赤ちゃんにとって体験したことのない環境になります。ここでは、飛行機に乗ることによって生じる可能性のある赤ちゃんの体への影響とその際の対処のポイントについてご紹介します。
赤ちゃんの体への影響は?
飛行機の機内は、安全な運航に支障をきたす可能性のある結露現象を避ける安全対策のために、あえて湿度を低めに抑えてあり、機内の湿度はおおむね20%以下となります。そんな湿度の低い環境で気になるのは、やはり風邪やウィルスによる感染症ではないでしょうか。
ウィルスは乾燥している環境でより活発になるため、インフルエンザの流行時期などは特に注意したいところです。生後間もない赤ちゃんは特に体力も免疫力も弱いため、機内では赤ちゃん用マスクの着用、こまめな水分補給など、できるだけ乾燥を避ける対策をすると良いでしょう。
ただし機内の空気は密閉状態で滞留しているわけではなく、外気を取り入れながら循環するシステムになっているため、必要以上に過敏になる必要はありません。
飛行機の安定飛行高度である約1万メートルの上空では、機内の気圧が地上の約80%になります。それに伴って酸素濃度も80%ほどに低下し、これにより血中酸素濃度も多少下がることになりますので、心肺機能の発達が充分ではない新生児にとっては負担になる場合があります。
前にも述べたように、やはり1カ月検診前の新生児の飛行機への搭乗はできるだけ避けた方が良いのかもしれませんね。
また、気圧の変化によって耳に違和感を覚えることは大人でもあると思いますが、それは赤ちゃんもいっしょです。離着陸時にぐずる赤ちゃんが多いのはこれが原因かもしれません。大人であれば気圧調整のための「耳抜き」をすることによって解消できるものの、赤ちゃんは自力で耳抜きをすることができません。
そこでオススメなのが、気圧の変化が起きる際に飲み物をあげるという方法です。飲み物をのどに通す「ゴックン」を促して耳抜きをサポートしてあげましょう。また耳抜きのサポートには授乳も効果的です。
赤ちゃんを泣かせないようにするには?
お昼寝に誘う工夫を
1~2時間くらいのフライトなら、赤ちゃんが眠ったまま過ごすことも可能です。
飛行機に乗る時間をお昼寝タイムにあわせるようにチケットを取る、搭乗前にたっぷり遊ばせておくなどすれば、フライト中にすやすや眠ってくれることも期待できます。
おもちゃや絵本、おやつで楽しみを
赤ちゃんがぐずったときはすぐに対応できるように、必要なものは手荷物棚にしまっておかず、手元に置いておくようにしましょう。おもちゃや絵本、おかしなどはいつでも取り出せるようにしておくと安心です。
航空会社が赤ちゃんのおもちゃを用意していることもあるので、客室乗務員に尋ねてみるのも良いでしょう。
お散歩で気分転換
ベルト着用ランプが消えているときなら、気分転換に席を立って、機内の中を移動しても大丈夫です。おむつ替えの必要がなくても化粧室へ行き、冷たいお水で赤ちゃんの手を洗うなどするだけでも、ずいぶん気分を変えられますよ。
また、ママ・パパがトイレに行きたいときは、客室乗務員が赤ちゃんを預かってくれます。遠慮せず、お願いしてみてくださいね。
赤ちゃんが泣いても大丈夫なように
周囲の人へ一言挨拶しておく
飛行機に乗ったら、前後左右の方に挨拶をしておくと、万が一赤ちゃんが泣きだしても、温かい目で見守ってくれるでしょう。
1歳くらいになり活発になると、足で前や横の座席を蹴ってしまうこともあるので、注意してくださいね。
客室乗務員の心強いサポート
航空会社によっては、赤ちゃん向けのサービスや、ママへのサポートを積極的に行っているところがあります。おもちゃや絵本、毛布の提供や、ミルクを作るお手伝い、お湯やジュースをもらうこともできます。このほかにもさまざまなサポートがあるので、何か困ったことがあったときは、客室乗務員に相談してみてくださいね。
乳幼児連れでの飛行機旅について、JALやANAではわかりやすくポイントをまとめてくれています。具体的な予定が決まったら一度目を通してみると良いかもしれません。
※参照
ママもベビーも安心!JALのお出かけサポート
ANA ベビー&キッズの飛行機旅10のポイント
いかがでしょうか?飛行機に限ったことではありませんが、長距離の移動は赤ちゃんにとって負担となることは間違いありませんので、事前に注意深く日程や移動方法を検討し、かつ十分な用意をしたうえで実行に移すことを心がけましょう。
さて次の記事では、外出でおうちの外の世界にふれはじめる時期の赤ちゃんがいるママ・パパにとって気になる、赤ちゃんの人見知りについて、その原因と対策をご紹介しています。ぜひご覧になってみてください。
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