新生児に与えるミルクの適切な量は?足りない、飲みすぎのサイン
- 更新日:2021年2月9日
- 公開日:2017年6月27日
【小児科医監修】新生児の赤ちゃんの正しい抱っこの仕方や注意点
特に首がすわっていない赤ちゃんの抱っこは新米ママやパパにとって不安がいっぱいですよね。でも赤ちゃんを上手に抱っこしてあげると、赤ちゃんの体への負担が減ってよりリラックスした状態で親子のスキンシップが楽しめます。
今回は、赤ちゃんが落ち着く縦抱き・横抱きの基本、腱鞘炎の予防法や抱っこの注意点などを写真入りで詳しく解説!先輩ママにも人気のオススメ便利グッズや抱っこのお悩みQ&Aもぜひ参考になさってください。
監修:田中純子先生(マーガレットこどもクリニック院長)
目次
赤ちゃんが落ち着く基本の抱っこと「横抱き・縦抱き」のコツとは?
小さくて柔らかな新生児の抱っこに不安はつきものです。でも抱っこの仕方が悪かったり、居心地が良くなかったりすると赤ちゃんも不機嫌になってしまいますよね。赤ちゃんの基本の抱っこには横抱きと縦抱きがありますが、どのような違いがあるのでしょう。
「新生児の基本的な抱っこは横抱きがオススメです。横抱きは、まだ首がすわっていない赤ちゃんの頭や体をしっかり支えてあげることができます。また、ママのおなかの中にいたときの姿勢に近いために赤ちゃんが安心するといわれています。一方、新生児期の赤ちゃんでも授乳や授乳後のゲップなどで縦抱きが必要になることもあります。短時間であれば縦抱きをしても大丈夫です。ただし、首や背中に負担がかからないように正しい方法で抱っこしてあげることが大切です」(マーガレットこどもクリニック院長・田中純子先生)
ここでは、新生児の抱っこの基本と横抱き・縦抱きの手順を解説します。ママ・パパや赤ちゃんの体への負担が減り、ケガや腱鞘炎などの予防にもつながる正しい抱っこをマスターしましょう。
新生児抱っこの基本
腕で頭を支えて体をしっかり密着
新生児の抱っこの基本は横抱きが安心です。赤ちゃんの首を腕で支えるように抱きかかえ、ママ・パパの体にしっかり密着させるのがコツ。腕全体を赤ちゃんの体の丸みに沿わせ、頭が反り返らないように注意しながらママ・パパの胸の中にすっぽり体を包み込んであげましょう。
授乳クッションでらくらく抱っこ
授乳クッションなどを膝の上に置き、高さを調節して抱っこするとママ・パパもらくちん。赤ちゃんの体重をクッションで支えながら肩の力を抜いてリラックスしましょう。赤ちゃんの体が安定するように、そっと抱きかかえてあげてください。
横抱きの手順とコツ
寝ている赤ちゃんを抱き上げ、横抱きにする方法を解説します。首がすわっていない新生児は、まず頭と首を支えることを意識しましょう。そして抱っこの前には「抱っこするよ」など、優しく声をかけてあげると赤ちゃんも安心します。
1.背中に手を差し入れて後頭部を支える
赤ちゃんの名前を呼んだり、優しく声をかけたりしながら抱っこの準備。まず正面から背中にそっと両手を回し入れ、頭を支える方の手を後頭部の下にのばして赤ちゃんの頭と首を優しく持ち上げます。
2.赤ちゃんの首の下に手を入れて抱える
赤ちゃんの頭を支える方の手を首の下に深く入れ、肘のあたりに赤ちゃんの首と頭がのるようにします。反対の手をお尻の下に差し入れて抱きかかえましょう。股の間から手を入れると安定します。
3.赤ちゃんの体を包み込むようにして引き寄せる
逆から見るとこんな感じ。赤ちゃんの頭を腕で支え、ママ・パパの体に引き寄せるように両手で優しく抱きかかえます。赤ちゃんがびっくりしないようにゆっくり抱き上げましょう。
4.ママ・パパの体に密着させて横抱き完成
赤ちゃんの体をママ・パパの胸の前に密着させて横抱き完成。肘の内側に赤ちゃんの首がのるようにバランスを取り、頭をやや上にして赤ちゃんの体の丸みに腕を沿わせるように抱っこしましょう。下の手をお尻から赤ちゃんの背中までのばしてあげるとさらに安定感がアップします。
縦抱きの手順とコツ
縦抱きは赤ちゃんの首がすわってからが安心ですが、授乳の後に赤ちゃんにゲップをさせるときなどのためにも覚えておきたい抱っこです。首と頭をしっかり支えるように注意すれば、新生児の赤ちゃんでも安全に抱っこすることができます。上手な縦抱きのコツと注意点をチェックしてみましょう。
1.背中に両手を差し入れて両脇を支える
寝ている赤ちゃんに優しく声をかけながら、両脇から背中にそっと両手を差し入れます。頭が反らないように注意しながら両脇を抱えます。縦抱きのときにはママが赤ちゃんの足元に立ち、まっすぐに向き合いながら縦に抱き上げることを意識しましょう。
2.手をずらして背中とお尻を支えて抱きかかえる
腕で赤ちゃんの体を支え、背中とお尻を抱えるように抱っこします。ママ・パパの体を赤ちゃんに近づけて、いっしょに体を起こしながら頭が上になるように抱き上げましょう。このときも、優しく声をかけてあげると良いですよ。
3.ゆっくり縦に抱き上げる
頭が反り返らないように注意して、赤ちゃんの背中を手で支えながら抱きかかえましょう。胸に抱き寄せながら、赤ちゃんがママ・パパにもたれかかるようにすると安定します。
4.背中&お尻を支えて縦抱き完成
ママ・パパと赤ちゃんの顔が向き合うように、ママ・パパの胸元に引き寄せましょう。首がすわっていない新生児の場合は、首と頭をママ・パパの手で支え、赤ちゃんの顔をママ・パパの肩にのせるようにすると安定します。
後ろから見るとこんな感じ。赤ちゃんの首をママ・パパの手で支えながら、肩の上に顔をのせるように抱っこしましょう。
腱鞘炎や赤ちゃんのケガの原因にも?NGの抱っこと注意点
慣れない抱っこでよくあるトラブルの1つが腱鞘炎(けんしょうえん)です。
腱鞘炎とは、骨と筋肉をつなぐ「腱鞘」という部分に炎症が生じて起きるケガの一種です。手首や指のつけ根などに起こりやすく、腱鞘炎を放置しておくと周辺の神経を刺激して手や指のしびれを引き起こすこともあります。抱っこをするときに痛みがあると赤ちゃんのケガにもつながりかねません。無理をせず、大人の体への負担をできるだけ軽減する抱っこを心がけましょう。
ママ・パパ、赤ちゃんの体に負担が少ない抱っこのポイント
まず大切なのは横抱き・縦抱きにかかわらず、正しい姿勢で抱っこすることです。抱っこするママやパパ、そして赤ちゃんの体に負担をかけにくい抱っこのポイントを下記にまとめました。
・手首だけでなく腕全体を使いながら、赤ちゃんをしっかり引き寄せて体幹の力で抱き上げましょう。
・腕や手首は曲げ過ぎず、赤ちゃんの体の丸みに沿うように意識しましょう。
・肩や腰に余計な力がかからないようリラックスして抱っこしましょう。
・疲れたときには手首を返したり腕をひねったり、体勢を変えながら抱っこしましょう。
・家の中でも抱っこ紐などを活用しましょう。
・首がすわる前は赤ちゃんの首を腕で支えてあげましょう。
・赤ちゃんの背中の丸みをたもつように抱っこをしましょう。
・赤ちゃんの足は軽く膝を曲げた「M字型」に開いて抱っこしましょう。
腱鞘炎で痛いときの抱っこのコツ
赤ちゃんの抱っこに疲れたら手首を返したり、肘から下を外側にひねったりして体勢を変えることで腕の負担が軽減。腱鞘炎の予防にもなります。
赤ちゃんの足はM字型に開いて抱っこ
大人の足と違い、赤ちゃんの足は両膝と股関節が外側に開いたM字型をしています。足を閉じたまま抱っこしたり、不自然な状態が続いたりすると股関節の成長を妨げ、股関節脱臼の原因になることもあるので注意が必要です。足首も外側に開くように抱っこすると良いでしょう。
新生児抱っこのNG
赤ちゃんの頭をママ・パパの胸に押しつけてはダメ!呼吸の妨げになる抱っこは危険です。また、手首だけで赤ちゃんを支えたり、体から離して抱っこしたりするのもNG。赤ちゃんのケガにつながったり、手に余計な力が入ることで腱鞘炎や肩こりの原因になったりします。
「特に初めての育児の場合、生まれたばかりの赤ちゃんの抱っこはわからないことも多くて不安だと思いますが、抱っこのコツや注意点を覚えておけば大丈夫。赤ちゃんには、生まれた頃からママやパパの声や匂いを識別する能力が備わっているといわれています。優しい温もりと心音を感じられる抱っこで、赤ちゃんの健やかな成長を見守りましょう」(田中先生)
先輩ママにも人気の便利グッズ「抱っこ紐」「日傘」「防寒アイテム」と使い方
キャリータイプの抱っこ紐
赤ちゃんとのおでかけに便利な抱っこ紐。ママ・パパの両肩に赤ちゃんの体重が分散してかかるため、体への負担が軽減されると先輩ママにも人気のアイテム。新生児から4歳くらいまで使用できるものが多いようです。抱っことおんぶの両用タイプもあり、TPOで使い分けが可能。両手があくので、家事をしながら赤ちゃんを抱っこするときにも便利です。
使用時の注意点は、赤ちゃんの顔が胸に押しつけられたり、顔が見えない状態で首が縮こまったりしないようにすること。赤ちゃんの顔の位置がママやパパの胸よりも高くなるように調整して、呼吸を妨げないように抱っこしてあげましょう。
また、転倒事故を防ぐためにも、ものを拾うときなどは前かがみになるのではなく、屈伸するような動作で行なってください。そして、ベルトが正しくしっかりと装着されていることを常に確認しましょう。
日傘
日傘は直射日光から赤ちゃんのデリケートな肌を守ります。赤ちゃんを抱っこしながらのお出かけには、急な天候の変化にも対応できる晴雨兼用の折りたたみ傘が便利です。軽量なことに加え、開くと100cm以上になる大きめサイズが人気。赤ちゃんとママ・パパをすっぽりガードしてくれます。
防寒アイテム
寒い日や雨の日のお出かけに最適なのが防寒ケープなどの防寒アイテム。防寒ケープは抱っこ紐に装着できるクリップがついたタイプならずれ落ちる心配がありません。軽くて保温性があり、外側には撥水加工が施されているものを選ぶと良いでしょう。
抱っこは大切なスキンシップ!赤ちゃんに英語で話しかけてみよう
赤ちゃんはママ・パパの抱っこが大好きです。泣いている赤ちゃんを抱きあげるとご機嫌になることはよくありますよね。
ママやパパの体温や匂いを感じながら、赤ちゃんは安らぎを感じています。あやしたり遊んだりするときはもちろん、英語の本の読み聞かせやDVD、CDで音楽をかけているときなども、赤ちゃんを抱っこしてスキンシップを楽しみながら英語を聞かせてみましょう。
落ち着いた状態で英語とふれあうことで、効率良く英語をインプットすることができますよ。ぜひ試してみてくださいね。
しすぎは良くない?効果は?自転車にのるときは?一人寝はいつから?知って安心!「抱っこのお悩み」Q&A
Q.抱っこのしすぎは良くないの?
A.抱っこは大切な親子のコミュニケーション
赤ちゃんが泣いたらすぐに抱っこして良いの?ひと昔前までは「抱きぐせがつく」など、赤ちゃんをあまり抱っこしない方が良いという意見をよく聞きました。しかし最近では「赤ちゃんが求めたときには抱っこする方が良い」という考え方が主流です。
言葉を話せない赤ちゃんは「泣く」ことでコミュニケーションをとろうとします。遊んでほしいときや寂しいときなどにも泣いて気持ちを表現します。赤ちゃんの要求に応えないまま抱っこをしないでいると、次第に「泣いても無駄だ」と諦めて、赤ちゃんが感情を示すことをやめてしまうかもしれません。
ママやパパがたくさん抱っこしてあげることで、赤ちゃんは周囲とコミュニケーションをとることの楽しさや喜びを実感しているのです。赤ちゃんを感情豊かに育てるためにも、抱っこは大切なスキンシップ。後々の心の成長にも関係するといわれています。
Q.抱っこによるスキンシップにはどのような効果があるの?
A.愛情ホルモン「オキシトシン」の分泌が子供の情緒を育む
赤ちゃんとママ・パパが行うスキンシップには、子供の成長にさまざまな良い効果をもたらします。
まず、抱っこなどによるたくさんのスキンシップによって、子供の脳の中に「オキシトシン」というホルモンが分泌されます。オキシトシンは「愛情ホルモン」ともいわれ、安定した愛情・愛着を育むために大切な役割を担うといわれているのです。親子のスキンシップの中でも、抱っこをするときに多くのオキシトシンが分泌されることがわかっています。とりわけ1歳半くらいまでの間にスキンシップを重ねることで、自分は親に守られている、愛されているという満ち足りた感覚を身につけます。
親子の信頼関係を築くためにも、この時期には子供が求めるだけ十分なスキンシップを心がけ、ママやパパの愛情を伝えましょう。母性のスキンシップは子供の情緒を安定させ、父性のスキンシップは子供の社会性を育てるという説もあります。
Q.赤ちゃんを自転車に乗せられるのはいつから?
A.年齢や成長に合わせて安全を最優先に
自転車は、基本的には運転者以外を乗せることは違反となりますが、チャイルドシート(幼児用座席)を設けた自転車に乗せるなど、一定の条件下においては例外的に子供を乗せることが認められています。
チャイルドシートには主に2種類あり、自転車の前方に取りつける「前乗せタイプ」と後ろに設置する「後ろ乗せタイプ」によって、年齢や体重などの適応範囲が異なります。
【前乗せタイプの自転車】
自転車用チャイルドシートのSG基準(一般消費生活用製品の安全基準)によると、前乗せタイプのチャイルドシートは、乗せる子供の体重の基準を8kg以上15kg以下、身長の基準を70cm以上100cm以下と定めています。対象年齢は1歳以上4歳未満が目安となっています。1歳未満の赤ちゃんの場合、首や腰の成長の状況によっては体のバランスが不安定なことなどもあるため、自転車に乗せるのは1歳過ぎてから、子供の発達に合わせて判断しましょう。
【後ろ乗せタイプの自転車】
後ろ乗せタイプのチャイルドシートは、乗せる子供の体重の基準を8kg以上22kg以下、身長の基準を70cm以上115cm以下、対象年齢は1歳以上6歳未満を目安として設定しています。自転車を運転中に子供の様子を見ることができないため、ある程度成長し、体のバランスが安定した頃から後ろ乗せタイプを選ぶ方が良いでしょう。
どちらのタイプも安全基準はあくまでも目安です。対象年齢に達している場合でも、不安があるような場合や子供が怖がるようなら乗せる時期を検討することをオススメします。
※参照
「自転車用用事座席のSG基準」一般財団法人製品安全協会
Q.抱っこ紐で自転車に乗って良いの?
A.地域によっても違う抱っこ紐のルールは事前確認が必要
抱っこ紐で自転車に乗っているママの姿を目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。多くの都道府県ではチャイルドシートを取りつけていない自転車の場合、原則として6歳未満の子供であれば大人がおんぶ紐や抱っこ紐を用いて同乗させることが認められています。
多くの都道府県の道路交通法施行細則では「幼児1人を紐等で確実に背負うこと」を条件としています。ママやパパが体の前方で子供を抱っこして自転車に乗ることは、道路交通法違反となるのでご注意ください。お住いの都道府県によっても規則が異なるので、事前に地域の細則をしっかり確認するようにしましょう。
Q.赤ちゃんの一人寝はいつからはじめたら良い?
A.子供それぞれによって違う一人寝のタイミング
欧米などの諸外国では、小さな赤ちゃんの頃から寝室を別にするケースが少なくありません。早くから子供を1人で寝かせることで自立心を高めようという考えがあります。日本では、赤ちゃんと親が同室で寝るご家庭が多いようです。
赤ちゃんを1人で寝かせるタイミングとしては、弟や妹の誕生や幼稚園入園など、イベントをきっかけにするケースもあります。一概にいつがベストという決まりはありませんが、子供の性格や家庭環境に応じて1番ふさわしい時期を考えてあげることをオススメします。また、赤ちゃんが1人で寝るためには、寝具の安全性をはじめ、部屋の温度・明るさなど睡眠環境の見直しと確認が大切です。安全性に十分配慮し、きちんと睡眠環境を整えた上で一人寝のトレーニングをはじめると良いかもしれません。無理に寝室を分けるのは、子供のストレスになることもあるので注意しましょう。
監修:田中 純子(たなかじゅんこ)先生
マーガレットこどもクリニック院長。千葉大学医学部卒業、同大学院医学薬学府博士課程終了後、小児クリニック勤務を経て、2017年にマーガレットこどもクリニック開業。一般診療のほか、オンラインや電話による診療、また子育て相談も行う。二児の母。
マーガレットこどもクリニック
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