新生児に与えるミルクの適切な量は?足りない、飲みすぎのサイン
- 更新日:2024年4月2日
- 公開日:2016年11月10日
赤ちゃんの夜泣きはいつからいつまで?夜泣きの原因と予防するための7つの対処法もご紹介
多くのママとパパを悩ませる赤ちゃんの夜泣きは、生後3カ月頃から始まり、1歳半頃までに落ち着いてきます。抱っこしても、おっぱいやミルクを飲ませてみても泣き止んでくれないとなると途方に暮れてしまいますね。赤ちゃんの夜泣きはどうすればうまく対処できるのでしょうか。夜泣きの期間や原因、対処方法などについてまとめてみました。
目次
赤ちゃんの夜泣きとは?
夜泣きとは?
個人差はあるものの、赤ちゃんの夜泣きは生後3カ月くらいから始まり、1歳半くらいまで続きます。夜泣きの確かな原因はわかっておらず、体の疲れや脳の発達の影響、精神的興奮、不安、ストレスなどが関係しているともいわれています。
特に生後間もない頃は昼夜の区別がなく、一日中起きたり寝たりを繰り返すものです。生後数カ月~半年くらいまでは生活リズムが不安定であり、夜中に目が覚めてしまうこともよくあります。また、赤ちゃんの睡眠は大人よりも浅く、少しの刺激で眠りが妨げられ眠たいのに寝られずに夜泣きしてしまうこともあるようです。
赤ちゃんの睡眠のメカニズム
睡眠には浅い眠りである「レム睡眠」と深い眠りである「ノンレム睡眠」があり、これを交互に繰り返します。大人は大体90~120分の周期で「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」を繰り返し、その割合はおおよそ「レム睡眠」2割に対し、「ノンレム睡眠」8割といわれています。
一方で新生児の場合は周期が50分と短く、しかも浅い眠りである「レム睡眠」の割合が約5割と多いため、大人に比べ新生児はちょっとした刺激でも目を覚ましやすく、昼夜を問わず起きて泣いてしまうことがあります。赤ちゃんの睡眠のメカニズムは大人に比べかなり不安定であるということを理解しておきましょう。
赤ちゃんが夜泣きする原因
はっきりとわかっていないものの、赤ちゃんの夜泣きの原因と考えられていることがいくつかあり、赤ちゃんの成長度合いや月齢・年齢によってもその原因は異なると考えられています。
1歳頃まで:生活リズムが安定していないため
短時間で寝たり起きたりを繰り返す生後3カ月頃までの時期を過ぎると、赤ちゃんは徐々に長い時間眠るようになり、1歳頃には昼寝の時間も少なくなり、夜にまとまって眠るようになります。しかし、スムーズに生活リズムが安定していくとは限らず、夜中に急に起きてしまったりすることで夜泣きをすると考えられています。
1歳頃まで:脳の発達による影響
脳の急速な発達も赤ちゃんの夜泣きには関係しているといわれています。生後4カ月頃からの赤ちゃんの脳の中では、「起きていたい」「遊んでいたい」といった欲求を司る「大脳辺縁系(だいのうへんえんけい)」が急速に発達し、眠気を不快と感じるようになります。一方、それらの欲求のコントロールを司る「前頭葉」は発達がゆっくりであるため、そのアンバランスさから夜泣きをしてしまうとも考えられています。
1歳頃から:分離不安や歯ぐずりなどによる影響
愛着をもっている人がそばを離れることに対して不安を覚える「分離不安」や、歯が生えてくることによる不快感によってぐずってしまう「歯ぐずり」は、1歳頃にピークを迎えるとされ、夜泣きが増えたり寝つきが悪くなったりすることがあります。
また、歩けるようになるなど、活動レベルが上がることによって、起きているあいだに脳がたくさんの刺激を受け、眠りが浅くなることが原因になることもあるようです。
1歳後半頃:イヤイヤ期による影響
自己主張が強まってなんでも自分でやりたがるものの、思い通りにできないと癇癪を起すのが特徴の「イヤイヤ期」は、1歳後半頃から始まります。「ママやパパが一緒に寝てくれないと嫌」「お気に入りのタオルがないと嫌」など、睡眠時のこだわりや欲求が夜泣きに繋がるとも考えられています。
赤ちゃんが夜泣きしたときの対策
次は、赤ちゃんが夜泣きしてしまったときの対処方法についてです。
そっと様子を見守る
夜泣きしているときの赤ちゃんは半ば眠っている状態のときもあれば、完全に目が覚めているときもあります。目を閉じて泣いているときはそのまま寝つく場合もあるので、2~3分そっと様子を見守ってみましょう。
抱っこで安心させる
赤ちゃんが泣き止まなかったり、さらに泣き方がひどくなったときは、やさしく話しかけながら背中をとんとん叩いてみてください。それでも様子が変わらないときは赤ちゃんを抱きあげてあやしてあげましょう。ゆっくり体を揺らしながら子守り歌を歌ってきかせると、だんだん夜泣きがしずまっていきますよ。
軽い刺激を与える
もし、夜泣きがひどかったり抱きあげても泣き止まないときは、赤ちゃんを抱っこしながら部屋の中を歩いてみましょう。ママ・パパの歩く振動や視界の移り変わりが刺激となって、赤ちゃんの気分も変化します。少し泣き声がおさまったらベランダに出て夜風に当たるのもよいでしょう。室内よりも冷たい空気に当たると気分がすっきりして、赤ちゃんの気持ちも落ち着きますよ。
音楽を聞かせる
赤ちゃんの気持ちを落ち着かせるためには、音楽を聞かせることも効果的。優しい音色の子守歌はもちろん、胎内音を再現した効果音などで赤ちゃんの気持ちをリラックスさせてあげましょう。音楽配信サービスを利用すれば手軽に試すことができます。
※参照:
「夜泣きがおさまる 効果音&音楽」LINE MUSIC
ドライブに出かける
泣きたくて仕方がない赤ちゃんに気持ちを切り替えてもらうためにはドライブも効果的。景色の移り変わりや振動などが適度な刺激になって、夜泣きがピタッとおさまることも。まわりの環境を変えて、泣きたい気持ちを忘れさせてあげることも大切です。
思い切って起こす
あまりに泣き続けて手が付けられないときには、思い切って起こすというのも一つの方法です。
いったん部屋の明かりをつけて完全に起こしてあげたうえで、少し遊ぶなどして気分を変えてあげましょう。そのあとに一から寝かしつける方が、実は早く寝ついてくれるということもあります。ただしこれはママ・パパの負担にもなりますので、最後の手段と考えた方が良いでしょう。
夜泣きを引き起こさないための工夫
十分な量のミルクを飲ませてあげる
赤ちゃんにあげるミルクの量はだいたい目安がありますが、あくまでも目安なので赤ちゃんがおなかいっぱいになるまで与えても問題はありません。満足にミルクが足りていないと、夜泣きの原因にもなるので、夜、赤ちゃんを寝かせる前にミルクを十分に与えてあげてください。
赤ちゃんが眠りやすい環境にする
赤ちゃんを夜泣きさせないためには、眠りやすい環境作りがポイントとなってきます。部屋を暗くするのはもちろんのこと、適度な室温設定やおむつの取り替えを、寝かせる前にしておきましょう。また、布団を人肌に温めておくと赤ちゃんが安心して眠りやすくなります。赤ちゃんの体が伸びてしまわないように、枕やタオルを使ってママが抱っこしているような体勢を作ってあげましょう。
日中はしっかり遊ばせる
赤ちゃんが起きている昼間は、しっかり遊んであげないと疲労不足により、夜泣きをしてしまうことがあります。そのため、昼間は赤ちゃんが適度に疲れるくらいに遊んであげることが夜泣きの対策になります。お昼にいっぱい遊ばせるのは問題ありませんが、夕方頃にいっぱい遊んでしまうと興奮して逆に寝つけなくなるので注意しましょう。
刺激を与えすぎない
昼間に赤ちゃんが興奮するような出来事があった場合にも、夜泣きをしてしまう可能性があります。嫌な体験や怖い体験があると夢に出てくることもあるので、刺激を与えすぎないようにしましょう。また、精神的に満たされないと感じた場合も同様に夜泣きをしてしまう可能性があるので、昼間は赤ちゃんと多くスキンシップをとるように工夫すると良いです。
生活リズムを整える
赤ちゃんがゆっくり休めるように、生活リズムを整える対処をします。生活リズムが乱れてしまうと、寝付きが悪くなったり夜泣きしてしまったりする原因になります。赤ちゃんがまだ眠りそうになくても、毎日の生活リズムを習慣化させてあげることで、自然と赤ちゃんもそれに合わせて眠ってくれるようになります。赤ちゃんの夜泣きがひどいときは、まず生活リズムが乱れていないか確認してみましょう。
入眠儀式をする
赤ちゃんをリラックスさせるために、寝る前のルーティンとして「入眠儀式」を取り入れてみるのも一つの方法です。例えば、「ベッドに入る→子守唄を聞かせる→背中やお尻を優しくトントン」といった一連の動作を入眠儀式にしてみましょう。毎日同じ順番で繰り返すうちに、赤ちゃんに眠る時間が来たことを理解してもらえるようになります。
ポイントは「毎日続けること」。最初はなかなか眠ってくれなくても、続けることで徐々に効果が現れてくるでしょう。赤ちゃんの様子を見ながら、必要に応じてルーティンを組みかえる工夫もしてみてくださいね。
睡眠サイクルを整える
実は、睡眠と光は密接な関係にあります。体に浴びる光の量やタイミングを調節して、赤ちゃんの睡眠サイクルを整えるように心がけると、夜泣き対策にもなりますよ。
朝、赤ちゃんを起こすときはカーテンを開け、太陽の光を浴びるようにしましょう。また、夜眠りにつくときは明かりを消して暗くすれば「睡眠ホルモン」とも呼ばれているメラトニンの分泌を促すことができ、より深い眠りに誘うことができます。日中と夜の光の量にしっかり差をつけると早く睡眠のリズムが身につくので、普段から意識して行ってみてくださいね。
赤ちゃんが夜泣きしたときに放置しても良い?
いろいろと対策しても効果がないという場合は、思い切って夜泣きへの対応をやめてみるのも一つの方法です。夜泣きは赤ちゃんの成長過程においてごく一般的なことで、悪いことでもありません。欧米では、夜泣きは睡眠に入るための一つの過程だという考え方もあります。また、英語では「Cry it out(泣かせ尽くし)」という言葉もあり、赤ちゃんが夜泣きしてもそのままにしておくという寝かしつけの方法があるほどです。
ただし、夜泣きへの対応をやめたからといって、ほったらかし状態で放置して良いということではありません。目を離したとしても5分~10分程度を目安として、隣の部屋で過ごすなど、いつでも赤ちゃんの様子をうかがい知れるようにしておくことが大切です。
また、周囲にケガをさせる危険性のあるものはないか、窒息の原因になるものはないかなどをよくチェックして、赤ちゃんに危険が及ばないように対処することも忘れないでください。
「夜泣きをとめなくては」と躍起になってママやパパがストレスを抱えてしまっては、育児に悪影響が出るばかりでなく、日常生活にも支障が出てきかねませんので、あまり思い詰めることのないようにしましょう。
夜泣きは夜間断乳で解消することも
夜から朝にかけての時間帯に授乳をやめたり、授乳回数を減らしたりすることを「夜間断乳」といいますが、これが夜泣きの解消に役立つケースもあります。夜間の授乳をやめることが睡眠中の目覚めを防ぐことにつながり、「夜に眠る」という生活リズムが整いやすくなるためです。
夜間断乳を始める時期については明確に月齢などが決まっているわけではありません。以下のような状態をチェックポイントとして判断するようにしてください。
・離乳食である程度しっかり栄養がとれるようになっていること
・おっぱいやミルク以外で水分補給ができるようになっていること
・赤ちゃん、ママの健康状態に問題がないこと
夜間に授乳しなくても赤ちゃんの栄養摂取には問題ないことが大前提になります。離乳食の回数が1日3回となり、しっかりと離乳食で栄養がとれるようになるのが生後9カ月~11カ月の離乳食後期となりますので、これ以降の時期が一つの目安になるでしょう。
なお、離乳食を開始する前の時期であっても、授乳による睡眠不足や過度なストレスによって夜間断乳を検討したいというケースもあるかもしれません。そういった際は自分で判断せずに、事前に病院などで相談するようにしましょう。
夜間断乳には、ママやパパの睡眠不足や、そのことから生まれるストレスを軽減できるというメリットもあります。うまく取り入れて忙しい日々の育児に役立ててくださいね。
赤ちゃんの夜泣きに対する心構え
赤ちゃんの夜泣きはだいたい1歳半くらいに落ち着いてきます。
毎日夜泣きが続くとママもパパも疲れが溜まってしまいますので、お昼寝時間に一緒に睡眠をとるなどして、ママも休める時間を確保しましょう。
赤ちゃんが夜泣きするのは仕方のないことです。家族など周りの人にも協力してもらい、夜泣きの時期を乗り切りましょう。パパと交代制にしたり、家事を分担するなどして、ママ一人がつらい気持ちになってしまうことは避けましょう。どうしてもつらいというときは小児科医や行政機関の育児の相談窓口などでアドバイスをもらうのも一つの解決策です。肝心なのは一人で抱え込まないことです。
次の記事では、夜泣きをする赤ちゃんを育てるママもパパも気になる、共働き夫婦の子育て方法と共働きのメリットについてお話していますので、ぜひご覧になってくださいね!
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