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なぜ日本人の英語は世界に通用しないといわれるの?子供たちが「話せる英語」を身につけるために、幼児期にはどのようなことを心がければ良いのでしょうか。
自らの英語学習の挫折と成功体験を、英会話小説『もしも高校四年生があったら、英語を話せるようになるか』やSNSなどで発信する英語講師の金沢優先生に、子供の英語の学び方のコツを伺いました。我が子を英語が得意な「スーパーキッズ」に育てたい!そんなママ・パパ必見です。
目次
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学生時代、私は受験英語が得意でした。20年ほど前の私の大学受験当時はリスニング試験というものは少なく、ほとんどが筆記試験だったので、単語の和訳をひたすら覚えるという勉強方法をとっていました。そして問題集を何度もくり返し解きながら英文法を暗記したのです。
その結果、第一志望の大学に合格し、受験には成功しましたが、問題はその後でした。
英会話スクールに通ったのですが、そこで挫折を味わったのです。そして、高額な授業料を払ったにもかかわらず、英語が話せるようになリませんでした。そして大学卒業後に学習塾の講師となり、生徒に英語を教える立場になったのですが、そこでの学習方法もまた、私が受験時代に行っていたものと何も変わっていませんでした。
その後転職した先で、今までとはまったく異なる英語学習法と出会い、自分の英語の学び方が「話者」になるには、効率的ではないことに気づいたのです。それは、「英語を英語で学び、英語で考える」、つまり「母国語方式」で英語を習得するというコンセプトでした。
今、私自身が英語話者になって感じていることは、現在日本で行われている英語教育が、英語話者へのハードルを高くしてしまっているということです。
1人でも多くの方に自らの体験を伝えたいという気持ちから、書籍やSNSなどを通じ、こうして英語の学び方を発信するようになりました。

「英語を話しているのになかなか相手に伝わらない」。私も何度となく経験してきたことです。
その理由は、私たちが今まで学んできた英語と、英語本来のコンセプトとの間に「ズレ」があるからです。
たとえば「色」を覚えるとき、学校などでは「blue=青い」、「green=緑」と習いますよね。
そのため英語ネイティブに「芝生が青い」と伝えようと思ったとき、学校で覚えた通りに日本語を英語に変換すると“The grass is blue.”となるわけですが、英語では芝生を“green”で表現します。「blue」はありえません。
同様に、青信号は“green light”ですし、青いトマトは“green tomato”、青リンゴも“green apple”と言います。日本語を直訳して“blue”と表現すると、ズレて伝わるのです。
また、多くの日本人は自分の目の色を“I have black eyes.”(私の瞳の色は黒です)と表現します。しかし、英語で“black eye”は、殴られて目の周りに青あざができている様子を表すため、聞いた相手は驚いてしまうでしょう。英語では日本人の瞳の色は“dark brown”などを用いて表現するのが一般的です。
もちろん「色」以外にも、日本語とは意味が異なる英語表現が数多くあります。日本語を介して覚えた英語の知識は、日本語の記憶でしかありません。そして、それはやがて何度もやり直しを求められます。
これが、日本人の英語がいつまでたっても先に進めない理由の1つです。

日本人はよく「英語が話せない」と言いますが、それよりももっとスポットを当てなければいけないのは「英語が聞けない」ということだと思います。
英語が話せるようになるには、英語のDVDや海外ドラマなどを見ながら、彼らの会話をよく聞き、まねして覚えていくのが一番の早道です。
しかし「聞く」作業よりも、「訳す」「書く」を優先して英語を学習してきた大人の皆さんにとって「英語の音」を正しく聞きとることは非常にハードルが高くなっており、「英語の入口」が極端に狭くなっているのです。
そのため、英語を学ぶときに最初にやるべきことは、何度もくり返し英語の音を聞き、音と「もの」を結びつけるインプットの作業になってくるでしょう。
一般的に、言語習得にはその言語を2,000時間インプットする必要があるといわれています。
シミュレーションすると、たとえば毎日1時間英語を聞き続けると、約5年半で達成できる計算になります。音に敏感な小さい頃からはじめれば、英語を正しく聞いて理解できる「英語耳」が育ち、後半の英語力ののびも大きく違ってくることは、確実でしょう。
ただし、やみくもに英語を聞かせれば良いわけではなく、ボリュームがあり、しっかり練られた教材選びが大切になります。子供が飽きずに、継続的に質の高い英語にふれられるディズニー英語システム(DWE)のリスニング教材は、私のオススメの1つです。
ご自宅でディズニーのCDを聞いたり、映像を見たりしながら良質な英語にふれることで、より効果的に無理なく2,000時間の音声インプットを確保することができるでしょう。まずはご家庭で、毎日英語の音に親しむ環境をつくってあげてみてください。
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「見て、聞いて、話す」まで全部できる!ディズニー英語システムとは?「考える」ということは、心の中で「音をつぶやく」という行為です。
つまり、「音をたくさん発すること」がその言語で考える力になると、私は思っています。
たとえば、「あー、おなかが減った」「家に帰りたいなあ」「トイレに行きたい」など、他愛もない日常会話を私たちは毎日数えきれないほどつぶやいています。これが「日本語で考える」ということです。
しかし、「自分の空腹感」を“I’m hungry.”、「家に帰りたい気持ち」を“I want to go home.”、「トイレに行きたい気持ち」を“I should go to the bathroom.”と、英語で口にすることはほとんどの日本人はしていません。
こうして私たちは、英語が話せるようになりたいと思いながら、英語をまったくアウトプットせずに、学んできてしまったのです。
子供はくり返し、見たり聞いたりするのが大好きです。絵本でも歌でも、面白いと思ったら何度でもリピートします。ですから、“I’m hungry.”、“I want to go home.”などの日常会話を、幼少期から声にだしてくり返しアウトプットさせてください。
この積み重ねが、将来「英語で考える力」を身につける近道になると思います。
英語を流暢に話すスーパーキッズと呼ばれる子供たちは、頭の中で英語を日本語に変換することなく、英語を英語のまま捉え、思ったことをそのまま英語で表現しています。
そして、岡山県在住のDWEキッズ、川上拓土くんもその1人です。拓土くんのお母さまは、拓土くんが生後6カ月の頃にDWEの教材で英語をスタートし、2,000時間超えのインプットを目標にCDや映像、絵本などを使って英語にふれる時間を重ねたそうです。
DWEの教材は、映像・絵本・歌・カードなど全てが連動しているため、拓土くんが好きな教材に何度もふれていく中で、自然と英語の音とその意味が結びついたのではないかとおっしゃっていました。そのお話を伺って、拓土くんは本当に正しい学び方をしてきたと感じました。
また、スーパーキッズたちの学習法に共通しているのは、ただ単に親が「英語を学ばせよう」とするのではなく、しっかりと子供の興味にアンテナを張っているということです。子供は一人ひとり違っていて、乗り物が好きな子がいれば、昆虫や動植物に興味をもつ子もいます。
メインの英語教材に加え、子供の“好き”に合わせたたくさんの洋書を身の回りに用意してあげると、子供はいつまでも飽きることなく、英語の世界を楽しみ、英語そのものが好きになっていくのです。
拓土くんがネイティブのように流ちょうな英語力の獲得に成功したのも、日本語と同じように拓土くんの周りに英語があり、英語を「勉強」にすることなく子供の「遊び」や「ハマっているもの」に英語をもちこむ、そんな環境をお母さまが整えて、子供の視野を大きく広げてあげたことが大きな理由の1つだと思います。
多くのスーパーキッズたちは、「楽しい!」を入り口に、英語を聞く力、話す力、読む力を身につけ、自分の考えを英語で伝える能力の獲得に成功したのではないでしょうか。
※参照:
「夢だった翻訳絵本の出版を11歳で成し遂げたスーパー小学生!どのようにして英語を身につけたのか?!ズバリ聞いてみました!」ディズニー英語システム

英語の学び方は目的によって人それぞれです。そこに正解や不正解はありませんが、英語が話せる子供を育てるためには、ご家庭での工夫も不可欠になるでしょう。
たとえば、わからない単語が出てきたときに親が和訳をして教えたり、英和辞典を引いて理解させようとしたりするのはオススメしません。大人が「blueは青だよ」と教えると、意味がズレてしまうからです。それよりも、家の中にある「blue」なものを指差して、「blue」と言わせながら、わかるようになるまで待ってあげることが大切です。
また、難しいものをどんどん与えるのではなく、簡単なものをたくさん与えることで、少しずつ英語の能力がしっかりと定着していくはずです。他の子と比べるのではなく、その子にあったものを与えてあげてください。
最後に、私自身が失敗と挫折をくり返した経験からいえるのは、英語は英語のまま理解する、つまり赤ちゃんが日本語を習得するのと同じように、英語を「母国語方式」で身につけることが一番の近道であり、英語が話せるようになるための最適な学習方法だということです。
今の時代、英語は書いたり読んだりするだけでなく、話せるようになってこそ、その可能性が何倍にも膨れ上がると思っています。その目的に向かって英語を学んだ子供は、あっという間に大人を追い越していきます。
英語教育を学校や塾に丸投げする時代は終わりました。今は、親御さんが環境を用意し、子供がみずからまねしながら学んでいくスタイルに移行してきています。我が子の成長を見守り、そして楽しみながら英語といっしょに生きていく。そんなビジョンをもっていただければ、幸いです。
英語学習は、日本語を介さずに英語の「音」と「絵」を重ねながらその意味を理解させる方法を薦める金沢さん。英語を英語のままイメージする「英語脳」は、母国語方式で英語を学ぶことでつくられるといいます。
2,000時間のインプットは決して遠い道のりではありません。英語話者を目指して、子供といっしょに毎日楽しく英語とふれあう環境づくりをはじめませんか?

プロフィール:金沢 優(かなざわ ゆう)
英会話講師
石川県出身。上智大学法学部国際関係法学科卒業。卒業後はテレビなどで番組制作に携わり、脚本家としても活躍。その後、塾講師として教育業界に転身。著書に『もしも高校四年生があったら、英語を話せるようになるか』(幻冬舎)がある。
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