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- 更新日:2023年9月5日
- 公開日:2019年1月31日
子供の英語教育はいつから始めるのが正解?先輩ママが教える英語を始めるタイミング
2020年以降、小学3年生から英語必修化がはじまったことやグローバル化の加速もあって、これからの時代を生きる子供たちにとって、英語はもはや生活の一部とも言えるでしょう。
そこで迷うのが、「いったいうちの子はいつから英語を始めたらいいの?」ということです。
ママ・パパの中には、「あまり早くから英語を始めてしまうと、子供の成長にとってよくないのでは?」と心配している人も、いるかもしれません。
そこで今回は、子供が英語を始めるベストのタイミングや、赤ちゃんから英語を始めることのメリット・デメリット、そして実際に赤ちゃんの頃から英語に触れさせた経験をもつママの声をご紹介します。
英語教育はいつから始めるべき?
英語をいつから始めるべきかについては、専門家の間でさまざまな議論がありますが、人間の脳が発達する仕組みから考えると、やはり乳幼児期から始めるのがベストでしょう。
人間の脳は成長と共に発達していきますが、その中でも発達のスピードが最も速いのが乳幼児期です。0~3歳の年齢は“脳のゴールデンエイジ”と呼ばれ、急ピッチで脳が発達する時期です。生後6ヶ月で脳は約2倍の重さとなり、3歳頃には大人の脳の80%まで成長すると言われています。そのため、この時期にインプットされた言語は、脳にどんどん吸収され、定着していきます。しかも乳幼児期は外国語に対して何の違和感も覚えない年代なので、英語も母語と同じように、ごく自然に馴染んでいくことができます。つまりは、英語を始める時期は「早ければ早いほどいい」ということになります。
たとえばスイスには、5歳前後で2ヶ国語以上を話す子供たちが大勢いて、「スイス人の3人に1人はバイリンガル」という調査結果もあります。それはなぜかというと、スイスには4つの公用語があり、どこに住んでいても必ず2ヶ国語以上の言語に触れる機会があるからです。
親が特別に「2ヶ国語を覚えさせよう」とがんばらなくても、そこに生活しているだけで自然と複数の言語をインプットできるのですから、スイスの子供たちはとてもラッキーですね。
ところが日本では、そのまま自然に生活していたら日本語以外の言語はほとんど入ってきません。そのために、日本では親が意図的に英語に親しむ環境を作ってあげることが、必要になってくるわけです。
「子供が英語を始める」と言うと、何か特別な早期教育をするようなイメージがありますが、実はそうではありません。スイスの子供たちのように、自然に外国語に触れられる環境を、家庭の中で整えてあげるというだけのことなのです。
英語習得に必要な時間とは
英語を習得するのに要する時間は、一般的に2,000時間と言われています。「赤ちゃんは何も話せないのに、英語を聞かせても意味がないのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、そうではありません。たしかに赤ちゃんは話すことはできませんが、聞くことはできます。
日常の中で母国語と同じように英語を聞いていると、コップに少しずつ水が溜まっていくように、英語の言葉は赤ちゃんの脳に少しずつ溜まり始めます。そして2,000時間ほど経った頃から、コップに溜まった水が溢れ出るように、英語が言葉になって赤ちゃんの口から出てくるのです。赤ちゃんの頃から英語を始めていると、この2,000時間により早い時期に到達することができるというわけなのです。
それは、日本語のシャワーを浴び続けた赤ちゃんが、あるとき「ママ」「ワンワン」「まんま」と言い始めるのと一緒です。赤ちゃんは「英語が難しい」とも思いませんし、「英語を話すのが恥ずかしい」とも思いませんから、話したければどんどん英語のアウトプットをし始めます。0歳から英語を始めた場合、毎日2時間ずつ英語に触れることによって約3年間で2,000時間に到達しますので、3歳ぐらいになった頃には、ごく自然に日常の中で英語を話しているでしょう。
小学校の英語必修化
グローバル時代に対応して、日本でもいよいよ2020年から、小学校の英語必修化が始まりました。3年生以降の英語が必修となり、5年生以降は成績のつく教科になったため、より早い年齢から英語に親しむことができるようになりました。このことから、「子供に英語を学ばせなければ」と考えている人も多いのではないでしょうか?
一方で、「中学3年生の約15%が英語そのものを嫌いだと思っている」という国の調査もあります。中学校や高校で英語の勉強に苦しむ学生は大勢いますが、もし中学入学以前に2,000時間に達していたら、そのようなことはなかったかもしれません。
年齢が上がるにつれて、どうしても英語に対する抵抗感は醸成されやすくなりますので、やはりできるだけ早いうちから英語に触れさせてあげることが重要です。
※参考:
文部科学省調査「平成29年度 英語力調査結果(中学3年生)の概要」
日本語の習得は遅れない?
子供の英語教育をスタートする上で、多くの親が気にするのが、「乳幼児期の頃から英語に触れさせて、何か子供にとってデメリットはないのだろうか?」ということです。
たとえば、「子供が英語をどんどん吸収してしまうと、逆に日本語を覚えるのが遅くなってしまうのでは?」とか「英語と日本語がゴチャ混ぜになって、どの国の言葉かわからなくなってしまうのでは?」といった心配をする親は、少なくありません。
でも、その心配はまったく不要です。なぜなら、人間の脳には素晴らしい仕組みがあり、日本語を話すときは日本語の思考回路で考え、英語を話すときは英語の思考回路で考えるようにできているからです。それぞれの言語の思考回路は独立していて、けっしてゴチャゴチャになってしまうようなことはありません。
赤ちゃんの生後1ヶ月から子供に英語に触れさせたママの声
子供が赤ちゃんの頃から積極的に英語に触れさせたママ(M.K.さん 29歳 愛知県在住)にインタビューしました。
M.K.さんの赤ちゃんへの英語教育に対する考え方や具体的な取り入れ方をご紹介します。
Q.どのように赤ちゃんへの英語教育を取り入れましたか?
私自身英語があまり好きではなく学生時代に苦労をしたので、子供には私と同じように将来英語で苦労してほしくないと思っていました。
息子が生後1ヶ月のときから、遊んでいる最中も英語のCDを流したり、赤ちゃん用の英語の手遊びをしたり。
インターネットで赤ちゃんをあやす英語を調べて積極的に話しかけていました。
もしかしたら私の人生で一番積極的に英語に触れあっていた時期かもしれません(笑)。
Q.辛かったことはありますか?
心が折れそうだったのは、赤ちゃんの生後5ヶ月の頃。
英語で話しかけてももちろん反応がなく、自分自身が英語漬けの環境にまだ慣れておらず、だいぶ私も辛抱が必要でした。
Q.一番嬉しかったときは?
一番嬉しかったのは、最初に言葉を話したとき。
うちの子供が最初に話した言葉は生後11ヶ月頃の”Yum.”でした。
ご飯を食べるとき、親が”Yum,yum.”とか”Yummy.”と言いながら食べさせていたからだと思います。
ただ、”Yum.”を「おいしい」という意味よりは「ごはん」という意味でとらえていたようなのですが。
ほぼ「Y」が聞こえない、「ァムァム」「ァミー」と言いながらご飯を満面の笑みで食べる我が子の可愛らしさにパパママは大興奮。
どちらがご飯を食べさせるかで休日は揉めました(笑)。
赤ちゃんのうちは英語の方が発音しやすいようでしたね。
もちろん、最初に話した言葉が日本語でも嬉しかったと思いますが、最初に話した言葉が英語だったことで、「あ、英語を言葉として認識してくれてるんだ」と実感して、さらに嬉しくなりました。
Q.赤ちゃんの頃から英語に触れていて良かったと感じたときは?
やっぱり、発音です。赤ちゃんの頃から英語に触れていた息子の発音は、私たちが話す英語とは全く違います。そんな息子が英語を少し話すと周囲の大人たちもびっくりして褒めてくれていました。
それで一層得意気になって、知らない大人の方に英語を教えたりしていて、少し私は慌てましたけど(笑)。
英語で自信をもてたことがきっかけで、大きくなった子供が、英語だけではなく、大好きなサッカーにも自信をもって積極的に取り組めているのは、親から見ても頼もしいです。
Q.赤ちゃんの頃からの英語教育をどう感じますか?
子供の成長を楽しむツールのひとつとして英語を活用しています。
今息子は4歳になりましたが、変わらず英語を言葉として使っていながら、英語と日本語とで混乱しているようでもありません。
赤ちゃんの頃から英語を触れさせることで、子供だけではなく、私自身の楽しむポイントも増えているように感じるので、早くから遊びの一環として英語教育を取り入れていてよかったなと思います。
Q.赤ちゃんの頃の英語教育で、よく利用したものは?
無料で聞ける、ラジオやYouTubeなどの子供用英語音楽は毎日バックミュージックのように聞き流していました。
少し難しいニュースのラジオも、赤ちゃんの頃からネイティブのきれいな発音を聞かせた方が日本語の発音以外も聞き分けられるようになると聞いたことがあったので、よく利用していました。
いかがでしょうか。赤ちゃんの頃から英語学習に取り組んだご経験のあるM.K.さんからお話を伺いました。
赤ちゃんの頃から子供と英語に取り組んだことで、子供自身が楽しんで英語を学び、他のことでも自信をもてることが増えたことが嬉しいと笑顔で話す姿がとても印象的でした。
また、今回インタビューにお答えいただいたM.K.さんが利用していたラジオサービスはこちらの記事からチェックできます!
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