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- 更新日:2020年5月21日
- 公開日:2016年7月6日
言葉が遅い?と不安なときに赤ちゃんの言葉の発達を促す工夫
赤ちゃんの成長で気になる言葉の発達。
まわりの子供と比べて「うちの子は言葉が遅いかも」と心配になる親御さんも多いのではないでしょうか。
赤ちゃんの順調な言葉の発達を促すためには、まだ話すことができない赤ちゃんにもできるだけたくさん呼びかけることが大切です。ママやパパからの呼びかけは赤ちゃんの刺激になり、心や言葉の発達を促すことに繋がるのです。
この記事では赤ちゃんの言葉の発達をテーマに、発達の段階や発達が遅くなることの原因、そして発達を促すためにママ・パパができる工夫について詳しくご紹介します。
赤ちゃんの成長に大切なコミュニケーション
子供は周囲の人やものとの関わりから刺激を受け、成長します。
特に赤ちゃんの頃はママやパパとのコミュニケーションが重要です。抱っこしたり、にっこり笑いかけたりすると赤ちゃんは落ち着き、うれしそうに笑います。また、赤ちゃんから抱っこしてほしいと手を伸ばしたり、おもちゃがほしいと身振りで示すこともあります。
こうして、ママやパパが赤ちゃんに働きかけたり、反対に、赤ちゃんの要求に応えたりすることで、相互コミュニケーションが成り立ちます。相互コミュニケーションは、社会性を身につける基礎ともなる、とても重要なものです。
ママやパパとの関わりを通して、赤ちゃんはうれしい、楽しい、悲しい、さみしい、などの情緒を育んでいきます。
赤ちゃんへの呼びかけは抱っこや笑いかけと同じく、重要なコミュニケーションのひとつです。赤ちゃんは言葉そのものを理解することができなくても、呼びかけによって安心感を得たり、ママの愛情を感じたりすることができます。
赤ちゃんの言葉の発達段階
聴覚は赤ちゃんの頃に発達し、耳で聞いた音を真似して、やがて言葉を話し始めます。舌を上手に使えない最初の頃は、「あーうー」「うんま」など、偶然出たような曖昧な言葉を発します。これは喃語(なんご)と呼ばれ、喃語を繰り返し話すうちにだんだん声の出し方や舌の使い方が上手になっていきます。この喃語が出始めたらママ・パパもそれを真似してみてください。赤ちゃんが言葉のやり取りに興味をもつきっかけになります。
成長するにつれて赤ちゃんは、周囲から聞こえる言葉を真似するようになり、生後10ヶ月頃から「まんま」や「ママ」と話すようになります。さらに、「ちゃちゃ(お茶)」「ぶーぶー(車)」「アム(食べる)」などの言葉もどんどん増えていきます。
月齢を増すにつれてさらに言葉の数は増え、徐々に「ちゃちゃ、のむ」などの二語文を話せるようになります。だいたい1歳の後半に差しかかる頃になると、「お茶飲む?」と聞くと頷くようになるなど、徐々に親の発している言葉を理解するようになります。
ただし、赤ちゃんの成長度合いは個人差が大きく、千差万別です。ここに示した月齢や言動はあくまで一例として考え、この通りの成長ではないからといって気にしすぎることのないようにしてください。
言葉の発達が遅い原因
赤ちゃんの言葉の発達が遅いことの原因としては、どのようなことがあげられるのでしょうか?
以下の2つに思い当たることがあれば、日頃少し注意してみるとよいかもしれません。
赤ちゃんへの呼びかけが少ない
言葉の発達の面で、ママ・パパなど周囲からの呼びかけはとても重要な意味をもっています。
一般的に、たくさん言葉を聞いて育った赤ちゃんは言葉を覚えるのが早く、また、言葉の数も多くなると言われています。
日本人はよく、空気を読むことが得意な国民性であるとも言われます。赤ちゃんの顔色を察して何をしてほしいのかが自然とわかってしまい、結果的に赤ちゃんへの呼びかけが少なくなってしまっているママ・パパも実は多いのではないでしょうか?
そんな場合でも、「おはよう、○○ちゃん」「今日はいいお天気だね」などの挨拶の呼びかけはもちろん、「ミルク飲む?」「お散歩する?」などの問いかけを積極的に行い、日常のなかでたくさん赤ちゃんに呼びかけてあげることが大切です。
赤ちゃんが話したがる性格ではない
大人におしゃべりな人と寡黙な人がいるのと同じく、赤ちゃんにも性格によってよく言葉を発する子とそうではない子がいます。もしかすると、言葉の発達が遅いということではなく、その赤ちゃんの性格としてあまりしゃべりたがらないだけかもしれません。
そういった赤ちゃんに対して無理に呼びかけて発語を促すことは、赤ちゃんの心理的な負担になる可能性がありますので注意するようにしてください。決して無理強いすることなく、優しく呼びかけたり、絵本の読み聞かせをしたりすることによって、自然に言葉への興味を促すようにしましょう。
言葉のインプットだけでも赤ちゃんの言葉の発達には有効なのです。
言葉の発達を促す工夫
積極的に話しかける
赤ちゃんの言葉の発達には、ママ・パパや周囲の大人とのコミュニケーションが欠かせません。まずは日常生活のなかで赤ちゃんに積極的に話しかけるようにしましょう。
また、言葉を通じて気持ちを共有することの心地よさが赤ちゃんの発語を促します。赤ちゃんの発する声や言葉を真似してみたり、赤ちゃんの表情を読みとって「楽しいのね」「お腹が減ったのね」などと言葉をかけてあげたりすることによって、赤ちゃんが「通じ合えている」という喜びを味わえるようにしましょう。
わかりやすい発音で話しかける
赤ちゃんは言葉がわからないだけでなく、言葉を聞き取る能力自体が未熟です。そんな赤ちゃんに早口で話しかけてしまうと、赤ちゃんは混乱してしまうだけでなく、言葉を聞くこと自体への興味を失ってしまいかねません。
赤ちゃんに話しかけるときは、はっきり、ゆっくりした口調で、言葉と言葉のあいだに一拍おくなど、一つひとつの言葉がわかりやすいように工夫して話しかけてあげるようにしましょう。
体験や経験も大切にする
言葉の発達のためには、単に言葉を覚えるだけでなく、赤ちゃんが新たな世界への関心と興味をもって、自ら関わっていこうとする能力を養うことも大切になってきます。
そのためには、外で体を動かして遊んだり、街の景観を目にしたり、新しいものに触れたりといった、五感をフルに使って外界と接する環境を作ってあげることを意識しましょう。実際の体験や経験が赤ちゃんの豊かな感情の醸成に繋がり、その感情を伝えたいという思いが言葉を発するきっかけにもなっていくのです。
英語で呼びかけてみよう
聴覚が発達する0歳の頃に英語で呼びかけると、英語を聞きとる力も育ちます。ポイントはコミュニケーションを踏まえて行うこと。そうすることで、子供の注意をひいて、耳に残りやすくなります。また、言葉の能力を育てるには、継続が大切です。そのため、英語での呼びかけは、毎日行った方が効果的です。
例えば、朝の挨拶に「おはよう」と日本語で言った後、英語で「Good morning,○○.(おはよう、○○ちゃん)」と呼びかけてみてはいかがでしょう。
英語教材のDVDを使うのもいいですね。
「おはよう」や「おやすみ」といった挨拶のシーンを見せながら、ママも繰り返して呼びかけてみてください。DVDでネイティブの発音を繰り返し聞くことで、英語を聞き分けられる耳に育っていきます。
子供と一緒に絵本を見ながら「This is a cat.(これは猫だよ)」、「This is a dog.(これは犬だよ)」などと話しかけるのも、英語を使ったコミュニケーションになりますよ。ぜひ試してみてくださいね!
いかがでしたか?赤ちゃんの成長にとって重要なバロメーターとなる言葉の発達、ママ・パパが積極的に関わることで順調な発達を促していきたいものですね。
最後の章で取り上げたように、赤ちゃんに継続的に英語で呼びかけることによって、赤ちゃんの英語を聞き分ける耳を育てることも可能になります。次の記事では、ママ・パパが赤ちゃんをあやすときにも使える、赤ちゃんの英語力を高めるのに効果的な英語フレーズの数々をご紹介していますので、ぜひご覧になってください。
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