新生児に与えるミルクの適切な量は?足りない、飲みすぎのサイン
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新生児の授乳は「3時間おき」が目安とされますが、実際には4~5時間空いてしまい不安になる方も少なくありません。しかし、赤ちゃんの機嫌や排泄、体重の増え方などを見ながら判断すれば、必要以上に心配しなくても大丈夫なケースも多くあります。今回は、母乳・ミルクが足りているサインや3時間が授乳間隔として推奨される理由、新生児の授乳間隔や目安量、よくある疑問への回答などを紹介します。
目次

新生児の育児の中でも新米ママにとって「授乳」は悩みの種。産後疲れでつい4時間~5時間寝てしまったり、赤ちゃんがなかなか起きなかったりして、次の授乳まで時間が空くのはよくあることです。たまに授乳間隔が長くなっても、赤ちゃんが機嫌良くおっぱいやミルクを飲んでいるようなら問題ありません。
また、授乳量が足りているかわからないという声も多く聞かれます。母乳の出方や赤ちゃんの飲み具合には個人差があるため、「大丈夫かな?」と不安になりますよね。
心配なときには以下のサインがひとつの目安になるのでチェックしてみましょう。
この頃の赤ちゃんの授乳回数は8回〜10回ほどが目安です。まだ胃が小さく、少ない量を何回かに分けて飲むため、ときにはそれ以上になることもあります。
薄い黄色がかったおしっこが1日6回以上出ていれば大丈夫。おしっこの色が濃い黄色やオレンジ色の場合は、水分が足りていない可能性があります。
授乳中も授乳後も、赤ちゃんの機嫌が良いようなら哺乳量が足りていると考えて問題ないでしょう。
赤ちゃんの顔色は健康のバロメーター。いつも通り、血色が良く肌にも弾力があってみずみずしいようであれば栄養が足りているしるしです。
一般的に、新生児期の体重増加は1日約30g〜40gが目安。生後3か月ごろには生まれたときの体重から2倍程度増えるといわれます。赤ちゃんの発育には個人差がありますが、母子手帳にも記載されている「乳児身体発育曲線」に沿って体重が増えていれば問題ないといえます。
【乳児身体発育曲線】

授乳間隔が空いてしまっても、赤ちゃんの機嫌が良く、おしっこやうんちがしっかり出ていれば、基本的には問題ありません。
ただし、次のようなサインが見られるときには、脱水や体調不良のおそれがあるため、早めに医療機関へ相談しましょう。
・赤ちゃんの顔色が悪い
・排泄の回数・量が少ない
・黄疸が強く見られる
・体温が高い(37.5度以上ある)
普段と様子が違うと感じたら、自己判断せず、かかりつけの小児科に連絡して指示を仰ぐと安心です。気になることがあれば、ひとりで抱え込まずに専門家に相談するようにしましょう。
生まれたばかりの赤ちゃんは母乳やミルクを吸う力が弱く、胃も小さいため1時間〜3時間おきに起きてはおっぱいを飲むことをくり返します。新生児の授乳間隔が「3時間おき」といわれるのはそのためです。産院でも「新生児の授乳間隔は3時間を目安にしましょう」と指導されることが多いようです。
授乳間隔はあくまでも目安なので、ママの体調や赤ちゃんのほしがるタイミングで多少ずれてしまっても大丈夫ですが、基本的には3時間〜4時間を授乳ペースと考えると良いでしょう。
極端に間隔が空いてしまうと1日に必要な栄養が不足したり、脱水症状を引き起こしたりすることもあるので注意しましょう。

新生児が長く眠ってしまい、授乳時間を過ぎても目覚めてくれないことはよくあります。ぐっすり寝ている赤ちゃんを起こすのは気が引けますが、3時間以上経っても起きない場合は、次の方法で優しく起こして授乳しましょう。
「おっぱい飲むよ」、「ミルクの時間だよ」など、赤ちゃんにそっと声がけをしてみましょう。いきなり大きな声を出して赤ちゃんを驚かせるのはNG。優しく話しかけながら身体をさすったり、軽く揺らしたりしてみるのも良いでしょう。
マッサージをするようなイメージで、赤ちゃんの両足の裏を揉んでみましょう。足裏には全身とつながっているといわれるポイントがたくさんあります。軽く揉むことで血行やリンパの流れが促進され、心地良く目を覚ましてくれるかもしれません。
窓を開けて空気の入れ替えをしたり、カーテンを開けて光を取り入れたりして部屋の環境を変えてみましょう。外の音に反応して自然に目を覚ます赤ちゃんもいます。
「起きるよ」などと優しく声をかけながら、水で絞ったガーゼで赤ちゃんの顔や手足を拭いてみます。リフレッシュしてすっきり!この方法で目を覚ましてくれる赤ちゃんは多いようです。
長時間授乳していない赤ちゃんはおなかが空いています。ママのおっぱいや哺乳瓶の乳首などを赤ちゃんの唇に近づけると、反射的に目を覚ますようですよ。
なかなか起きてくれないときには思い切っておむつ替えをしてみましょう。肌が外気にふれる刺激で目を覚ましてくれるでしょう。

1回の授乳量は赤ちゃんの胃の容量とだいたい同じといわれています。新生児の胃の容量は30ml~60ml(大さじ2杯〜4杯)程度で、哺乳によって少しずつ大きくなり、生後1週間ごろで70ml~80ml、生後1か月ごろには100ml~120mlほどに増えます。
離乳食がはじまるまではすべての栄養素を母乳やミルクで補っているため、赤ちゃんの成長に合わせて授乳量を増やしていくことが大切です。また、母乳とミルクでは与える量や間隔が異なります。母乳は消化時間が短く、ミルクは母乳より消化吸収がゆっくり行われる特徴があります。
母乳のみで育てる「完全母乳(完母)」の場合は、赤ちゃんがほしがる量をほしがるだけあげて良いといわれていますが、ミルクのみの「完全ミルク(完ミ)」の場合はメーカーが定める標準使用量や授乳間隔を参考にしながら進めるのが基本です。
ここでは生まれてから生後4週間未満の新生児期の完母・完ミの授乳量、授乳間隔、授乳回数の目安をまとめました。授乳の際の参考になさってください。
| 授乳方法 | 授乳量/回 | 授乳間隔 | 授乳回数/日 |
| 完母 | 生後日数×10ml+10ml | 2時間〜3時間 | 8回〜10回 |
| 完ミ | 生後日数×10ml+10ml | 3時間~ | 8回〜10回 |
●ポイント……生後1週間ごろまでは授乳量の目安が毎日変わります。一般的には「生後日数×10ml+10ml」と計算し、生後0日で10ml、生後7日目では80mlがひとつの目安です。赤ちゃんが母乳やミルクを飲むのに慣れていないこの時期は、わからないことは医師や助産師さんと相談しながら焦らずにゆっくり授乳量を増やしていきましょう。
| 授乳方法 | 授乳量/回 | 授乳間隔 | 授乳回数/日 |
| 完母 | 80ml〜120ml | 2時間〜3時間 | 8回〜10回 |
| 完ミ | 80ml | 3時間〜4時間 | 7回〜8回 |
●ポイント……病院では、母乳は左右5分ずつを2回(または左右10分ずつを1回)あげるよう指導されることが多いようです。生後2週間を過ぎた頃からは母乳分泌も徐々に安定しはじめるとされています。ミルクの1回の総量はパッケージに記載されている標準使用量を目安にします。多少の増減は気にしなくても大丈夫ですが、飲ませすぎると吐き戻すことがあるので注意しましょう。
| 授乳方法 | 授乳量/回 | 授乳間隔 | 授乳回数/日 |
| 完母 | 100ml〜120ml | 2時間〜3時間 | 7回〜10回 |
| 完ミ | 100ml〜120ml | 3時間〜4時間 | 6回〜8回 |
●ポイント……赤ちゃんが母乳やミルクを飲むことに慣れ、飲む量も徐々に増えてきます。体重も増えてくる時期なので、母乳は赤ちゃんが飲みたいときに飲みたいだけ、ミルクはパッケージに記載されている標準使用量を確認し、赤ちゃんの体重に合わせて与えましょう。
授乳スタイルには、完母、完ミ以外に、母乳とミルクの両方で育児をする「混合育児」があります。混合育児には、先に母乳を飲ませ、後からミルクを追加する方法の他、以下のような進め方があります。
おっぱいが張っているときには母乳を与え、張っていないときにはミルクを与える方法。母乳育児が軌道に乗るまでの間、ミルクで栄養を補うケースも多いようです。
夕方になると母乳の出が悪くなることもあるため、母乳が出やすい午前中は母乳を与え、午後から母乳とミルクを併用する方法です。
朝、夕方・夜は母乳、昼間はミルクを与えます。仕事などの都合で、昼間に母乳を与えられないような場合に混合育児を選択するママもいます。
母乳の量が足りているかは、前述の「母乳・ミルクが足りているサイン」や「授乳間隔や量の目安」の表を参考に、飲み方や体重の増え方など、赤ちゃんの様子を総合的に観察しながら考えることが大事です。混合育児について不安があれば、医師や助産師に相談しましょう。
関連記事:新生児に与えるミルクの適切な量は?足りない、飲みすぎのサイン

授乳間隔を空けすぎないためには、赤ちゃんの「おなかがすいたサイン」に早めに気づくことが大切です。新生児は泣く前にもさまざまなサインを出しています。
例えば、起きて機嫌が良い、身体をムズムズ動かす、おっぱいを吸うように口を動かす、やわらかい声を出すなどが授乳サインです。
また、口の近くにあるものを吸おうとしたり、手や指をしゃぶったりする様子も見られます。こうしたサインに気づいたら、早めに授乳してあげましょう。
また、新生児はまだ体内時計が整っていないため、ママ・パパが授乳時間を把握しておくことも大切です。授乳の間隔や回数を記録できる育児記録アプリを活用すると、忙しい毎日でも管理しやすくなります。

ここでは、新生児の授乳に関してよくある疑問と対処法をご紹介します。
授乳後に赤ちゃんが泣くのには、母乳やミルクの飲みすぎ、ゲップがうまくだせないなどの理由がありますが、昨日まで足りていた母乳が足りなくて泣くこともあります。
母乳不足の主なサインとして、
1. おしっこの量や回数が少ない
2. 短い間隔で母乳をほしがる
3. 体重が増えない
4. 便秘がち
5. 元気がなく機嫌が悪い
などがあげられます。
いずれかの様子が見られたら授乳量が足りていない可能性があるため、与える量や回数を見直しましょう。不安な場合は母乳外来など医療機関で相談しましょう。
赤ちゃんが母乳やミルクをうまく飲んでくれないときは、まず授乳の姿勢をチェックしてみましょう。ポイントは大きく3つあります。
1. ママがリラックスして授乳できる姿勢で飲ませる
2. 赤ちゃんの口と乳頭を同じ高さにする
3. 乳輪全体を赤ちゃんの口にしっかり含ませる
生まれたばかりの新生児は母乳やミルクを飲むことに慣れていません。吸う力も弱いため、最初は上手に飲めない子も多くいます。
赤ちゃんの機嫌が良く体重も増えているようなら、しばらく様子を見てみましょう。授乳を続けていくうちにだんだん上手になってくることも多いようです。
また、哺乳瓶の乳首が合っていなくてミルクを飲まなくなるケースもあるので、乳首の種類を変えてみるのも方法です。
混合育児では、母乳の出方によって必要なミルクの量も変わってくるため、ミルクを足す量がわからないと悩むママが多いようです。基本的には赤ちゃんの様子を見ながら量を加減するのがオススメですが、授乳間隔もひとつの目安になります。
例えば、3時間経たないうちに赤ちゃんが次のおっぱいをほしがる場合は、ミルクが足りていない可能性があります。また、母乳とミルクを合わせて「体重1kgあたり1日150ml」を目安とする考え方もあります。
1日に必要な授乳量:4kg×150ml=600ml
1回の授乳量(3~4時間おきに授乳の場合):80ml
※赤ちゃんの飲む量には個人差があります。
授乳量は、赤ちゃん用の体重計(スケール)で授乳前後の体重を計ると確認できます。必要な時期だけレンタルするのも良いですね。

赤ちゃんは授乳中に途中で寝てしまうことがありますが、必ずしも心配する必要はありません。赤ちゃんにとって母乳やミルクを飲むことは体力を使うため、飲みながら疲れて眠ってしまうことがあるからです。
授乳の途中で寝てしまっても、機嫌が良く体重が順調に増えている場合は、必要な量をしっかり飲めている可能性があります。そのため、無理に起こして飲ませ続ける必要はありません。
一方で、授乳をはじめてすぐに寝てしまった場合は、まだ十分に飲めていないこともあります。その際は、授乳の姿勢を変えたり、手足やほっぺを優しくくすぐったりすると、再び目を覚まして飲みはじめることがあります。
新生児の授乳間隔は3時間前後が目安ですが、多少空いてしまっても、赤ちゃんの機嫌やおしっこ、体重増加などに問題がなければ過度に心配する必要はありません。一方で、顔色や排泄回数の変化、元気がないなど気になる様子がある場合は早めに医療機関へ相談することが大切です。赤ちゃんのサインを見ながら、お子さまに合った授乳ペースを少しずつ見つけていきましょう。

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