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- 公開日:2023年9月19日
赤ちゃんの頭のうろこ・かさぶたはいつまで?乾燥する頭皮の原因とケア
赤ちゃんの頭にうろこやかさぶたのようなものができることがあります。過剰に分泌された皮脂によって毛穴がつまり、固まった状態と考えられています。生後2カ月〜3カ月頃に多く見られ、医学的には乳児脂漏性湿疹(皮膚炎)と呼ばれています。ここでは、赤ちゃんの頭皮や体にできるうろこの原因や対処法をご紹介します。
目次
赤ちゃんの頭皮にできるうろこ・かさぶたの症状
赤ちゃんの頭に、カサカサとしたうろこや分厚いかさぶたのようなものを見つけて「何だろう」と思った経験はありませんか?頭皮や髪の生え際、眉や鼻の周り、耳の周辺など、皮脂腺の多いところにクリーム色のうろこができる赤ちゃんは少なくありません。頭や顔周りによくできるほか、脇の下、おなか、背中など、体にみられることもあります。
赤ちゃんによっては、赤い斑点やぶつぶつしたものができる場合もあり、心配するママ・パパは多いようです。
うろこ・かさぶたの原因「乳児脂漏性湿疹」とは
赤ちゃんの頭皮や体にできるうろこやかさぶたの正体は、乳児脂漏性湿疹(にゅうじしろうせいしっしん)と呼ばれる、赤ちゃん特有の肌トラブルによるものです。生後2カ月〜3カ月頃の赤ちゃんに多く見られる症状で、原因のひとつは、胎児のときにママから受け継いだホルモンの影響が考えられます。この頃の赤ちゃんは皮脂分泌がとても盛ん。たくさんの皮脂で皮膚が守られていますが、過剰に分泌された皮脂が毛穴の周りで固まると、うろこのように見えることがあります。
乳児脂漏性湿疹の原因は、まだはっきりとはわかっていませんが、皮膚の常在菌のひとつで皮脂を栄養源とする「アマセチア菌」が繁殖することで起こることもあるようです。
いずれも衛生状態が悪いために発症するものではなく、直接感染することもありません。一般的には、かゆみや痛みなどの不快感はないとされています。
うろこ・かさぶたはいつまで?自然に治る?
赤ちゃんの頭皮や体にうろこができるのは、生後すぐからの場合が多いようです。
ママからのホルモンの影響がなくなっていく生後3カ月を過ぎた頃から改善しはじめ、生後4カ月以降には自然に治るケースがほとんどです。正しいケアを続けることで、数週間~数か月ほどかけて徐々にうろこやかさぶたが剥がれ落ち、いつの間にかきれいな肌状態になっていたりします。
赤ちゃんの頭皮にうろこ・かさぶたができたときの注意点
一見うるおって見える赤ちゃんの肌は、実はとても乾燥しやすく、外的刺激に敏感な状態にあります。頭や体にうろこなどのトラブルを見つけたら、次の点に注意してください。
うろこ・かさぶたを見つけたら放置しない
頭皮にできたうろこやかさぶたは、皮脂の固まりです。そのまま放っておくと皮膚に密着して取れにくくなるため、気づいたら早めにシャンプーで洗浄するなど適切なケアを施してあげましょう。
無理やり取らない
かさぶた状に固まった皮脂を無理に取ろうとするのはNG。赤ちゃんのデリケートな皮膚を傷つけてしまうことがあるので注意が必要です。また、1度にすべてを除去しようとせず、何回かに分け、時間をかけて丁寧に少しずつ取り除くようにしましょう。
熱いお湯で洗わない
お風呂で赤ちゃんの肌を洗うときには、お湯の温度にも気をつけてください。とくに湿疹などがある場合には、大人がややぬるいと感じる37℃〜38℃くらいを目安にすると良いでしょう。熱過ぎる温度で洗うと、肌のうるおいが逃げて乾燥しやすくなり、かゆみや乾燥の原因になることがあります。
お風呂上がりは早めに保湿
お風呂上がりの赤ちゃんの皮膚は乾燥しやすい状態にあります。余分な皮脂汚れと共に肌本来のうるおい成分も洗い流してしまうため、濡れたまま放置すると肌のバリア機能が低下してしまいます。入浴後は吸湿性の良いタオルなどでしっかり全身の水分を拭き取り、素早く保湿してあげましょう。
うろこ・かさぶたが完治してもスキンケアを継続する
生後4カ月頃になり、うろこ・かさぶたの状態がおさまってくると、皮脂分泌が少なくなって肌が乾燥しやすくなります。肌乾燥は、外部からの刺激を受けやすくなるなど、さまざまなトラブルの引き金になるので注意しましょう。完治後も継続して肌の清潔と保湿を心がけることが大切です。
赤ちゃんの肌をうろこ・かさぶたから守る!自宅でできる対処法
赤ちゃんの頭皮にうろこ・かさぶたや湿疹が見られたときには、まずはお風呂できれいに洗うこと。そして、しっかり保湿してあげることが基本のケアになります。ここでは、自宅でできるうろこ・かさぶた対処法の具体例をご紹介します。正しいお手入れで、健やかな肌を取り戻してあげましょう。
対処法1:ベビーオイルでふやかす
赤ちゃんの頭にうろこができた場合、入浴の20分〜30分くらい前にベビーオイルやワセリンを頭皮に塗布し、ふやかしてからシャンプーをする方法があります。うろこが浮き上がってくるまで入浴しないで様子を見ましょう。ベビーオイルの油分によって皮膚が柔らかくなり、うろこが取れやすくなります。
対処法2:低刺激のベビー用洗浄剤で洗う
赤ちゃんの頭や体を洗う際には、刺激の少ないベビーソープやベビーシャンプーを使用しましょう。トラブルがあるからといって、自己判断で薬用シャンプーなどを使うのはオススメできません。
対処法3:優しく頭皮をマッサージ
うろこ・かさぶたがなかなかはがれないような場合は、ベビーオイルやワセリンを塗って優しくマッサージしてみましょう。油膜の効果でカサカサした頭皮が柔らかくなり、乾燥した部分がはがれやすくなります。その後、通常通りシャンプーで洗い流しましょう。
対処法4:ベビーブラシで優しく髪をとかす
シャンプーの前に柔らかな毛のベビーブラシでそっとブラッシングするのも効果的。うろこの周辺をほぐすように優しくとかしてみてください。頭皮を無理にこすらないように注意し、丁寧に洗い流してあげましょう。
対処法5:柔らかいタオルで押し拭き
入浴後は、吸湿性の高い柔らかなタオルで優しく押すようにして水分を拭き取ります。頭皮や患部を強くこすると、肌トラブルをさらに悪化させることもあるので要注意。刺激を与えないようにしながら、拭き残しがないようにしてください。
対処法6:あると便利!ワセリンで素早く保護
お風呂から上がったら、全身を素早く保湿してあげましょう。なかなか肌に合う保湿剤がない、何を使ったら良いかわからないというときに、肌のうるおいを保護する効果の高いワセリンがひとつあると便利です。香料や添加物などが含まれていないので、髪や頭皮、唇など赤ちゃんの乾燥対策に適しています。ベビー用ローションの上から塗れば、保湿効果もアップします。すり傷や湿疹、おむつかぶれなどにも使用できます。
病院に相談する目安は?
赤ちゃんの皮膚のうろこや硬化したかさぶたは、見た目にはひどい症状に見えるかもしれません。でも、通常は成長と共に良くなり、きれいな肌に戻っていくので過剰に心配する必要はないようです。ただし、生後6カ月以降も湿疹が悪化しているように見えたり、症状が顔や体など、広範囲に広がっていたりするような場合は、速やかに小児科を受診しましょう。
その他、シャンプーやこまめな保湿を心がけてもなかなか改善しない場合や、湿疹など赤ちゃんの肌トラブルについて気がかりなことがあれば、かかりつけの医師に問い合わせてください。
さて、赤ちゃんの肌トラブルを防ぐためにも重要になってくるのが日々のお風呂です。共働き世帯の増加などによる影響で、ママやパパによる「ワンオペ育児」を行うシチュエーションも増えてきている現代、ひとりで赤ちゃんをお風呂に入れることに不安な新米ママ・パパは多いと思います。次の記事では、「ワンオペお風呂」をテーマに、そのコツやテクニック、注意点などについて詳しくご紹介していますので、ぜひご覧になってくださいね!
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