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  • 公開日:2021年6月22日

赤ちゃんが黄疸(おうだん)になる原因とは?『生理的黄疸』と『病的黄疸』の見分け方と対処法【小児科医監修】

赤ちゃんが黄疸(おうだん)になる原因とは?『生理的黄疸』と『病的黄疸』の見分け方と対処法【小児科医監修】

新生児に多くみられる黄疸(おうだん)。生まれて間もない我が子の皮膚や白目が徐々に黄色くなるのを見て、不安に思うママ・パパも多いのではないでしょうか。

赤ちゃんの黄疸はほとんどが自然に治るため、さほど心配する必要はないとされていますが、ごくまれに検査や治療が必要になる病的な黄疸があるので注意が必要です。

ここでは、赤ちゃんの黄疸の原因となる成分「ビリルビン」のことや黄疸の種類、見分け方や黄疸になりやすい時期、注意した方が良い症状、対処法などについて解説します。

監修:田中純子先生(マーガレットこどもクリニック院長)

新生児の赤ちゃんの黄疸とは?

新生児の赤ちゃんの黄疸とは?
黄疸とは、体内のビリルビンと呼ばれる色素の数値が上がって皮膚の色が黄色くなる状態のことをいいます。生後間もない赤ちゃんは多くの場合、皮膚や白目が一時的に黄色味を帯びる黄疸の症状が現れます。

新生児の一般的な黄疸を「生理的黄疸」といい、これは赤ちゃんが胎内から胎外の環境に適応するための生理的な現象と考えられています。多かれ少なかれ、ほとんどの新生児に認められるもので、とくに治療の必要はありません。

また「母乳性黄疸」は母乳育児の赤ちゃんによくみられ、黄疸が長引くことがありますが、さほど心配ないことがほとんどです。一方、病的な症状を伴う「病的黄疸」の場合、検査や治療が必要です。

赤ちゃんが黄疸になりやすい原因は?

赤ちゃんはなぜ黄疸になりやすいのでしょう。そのメカニズムについて詳しく解説します。

赤ちゃんの皮膚が黄色くなる原因には、ビリルビンと呼ばれる物質が関係しています。ビリルビンとは赤血球に含まれる黄色い色素のこと。赤ちゃんは大人よりも赤血球の数が多く、もともとビリルビンが増えやすい状態にあります。

ママのおなかの中にいる間は胎盤を通してビリルビンの処理が自然に行われますが、生まれたばかりの赤ちゃんは消化管や肝機能の状態が未発達で、代謝のメカニズムがすぐには機能しません。そのためビリルビンが一時的に体内に蓄積され、濃度が上昇することで皮膚や白目の部分がだんだん黄色味を帯びてきます。これが新生児の『生理的黄疸』です。

また、母乳の中にはビリルビンの処理を抑制する物質が含まれています。母乳育児の赤ちゃんの多くに「母乳性黄疸」が見られるのはそのせいです。

「赤ちゃんが黄疸になっても大丈夫なの?」と不安になるママ・パパも多いようですが、一般的には生後4〜5日をピークに徐々に改善し、自然に消えていくケースがほとんどです。

赤ちゃんの黄疸「種類と見分け方」とは?

赤ちゃんの黄疸には、自然に治ることの多い「生理的黄疸」と「母乳性黄疸」のほかにも、ごくまれに「病的黄疸」と呼ばれる病気としての黄疸があります。これはさまざまな理由によって極端にビリルビンの量が増えてしまうことで起こります。
病的黄疸は、黄疸がみられるタイミングや期間に違いがあります。それぞれの特徴を下記にまとめました。

生理的黄疸

新生児の大半に見られる生理的な黄疸で、生後2〜3日でまずは白目が黄色っぽくなり、徐々に皮膚が黄色になります。4〜5日目をピークに7〜10日くらいでしだいに消えていきます。新生児の生理的現象と考えられ、赤ちゃんの害になることはありません。

母乳性黄疸

母乳育児を行なっている新生児の2/3以上にみられ、生後5〜7日後に白目や皮膚が黄色っぽくなります。その後2週間を過ぎても黄疸が続く場合は母乳性黄疸の可能性があります。
一般的には母乳を中止する必要はなく、自然に治ると考えられていますが、1カ月以上続く場合はほかの病気との関連が考えられるため、小児科医に相談してください。

病的黄疸

生後24時間以内に黄疸が出現したり、生後2週間以降にみられたりする場合、また、黄疸がなかなか治らないときは病的黄疸が疑われます。ビリルビン値が正常範囲を超えて極端に高い場合は、医師の診断のもとで適切な治療が必要になります。

小児科を受診するべき?こんな症状には要注意

小児科を受診するべき?こんな症状には要注意
新生児にみられる黄疸は、治療が不要な場合がほとんどです。ただし通常とは異なる時期に黄疸が現れたら「病的黄疸」の可能性があります。

医療機関で検査や治療が必要かどうかを見分けるポイントは、黄疸が出はじめるタイミングと血中のビリルビン濃度です。黄疸の原因物質であるビリルビンが極端に多い場合は神経や脳の発達に悪影響を与えたり、後遺症が残ったりすることもあります。
ビリルビンのほとんどは便から体外へ排出されるため、うんちの色にも注意しましょう。赤ちゃんに以下の症状がある場合はすぐに受診してください。

病的黄疸の症状の例
・生後24時間以内、または生後2週間以降に黄疸が現れる。
・1カ月以上、黄疸が治らない。
・うんちの色が白っぽい。
・うんちの回数が少ない。
・哺乳ができない。またはおっぱいの吸いつきが悪い。
・体重の増えが悪い。
・元気がない。
・38度以上の熱がある。

黄疸の判断方法は医師が視診で行い、必要に応じて血液検査などをすることもあります。

「病的黄疸」の治療法としては、軽度の場合は皮膚のビリルビンを分解するための光線療法を行うことが多く、重度の場合は新しい血液と交換するために輸血を行うケースがあります。

家庭でできる黄疸の対処法は?

家庭でできる黄疸の対処法は?
母乳や育児用ミルクが不足すると水分が足りなくなって血液が濃くなり、便の出も悪くなって、結果的にビリルビンが体内に留まったままになってしまいます。

黄疸の症状をやわらげるためには、まずは哺乳でしっかり水分をとるように心がけましょう。ママも母乳が出るようにしっかり食事と水分をとるようにしてください。ただし哺乳だけで全ての黄疸に対処できるわけではありません。出産後に異常を感じたら、すぐに主治医の指導を受けましょう。

医師の指示で光線療法の代わりに自宅で日光浴を行うこともあります。室内で日のあたる場所におむつだけにして、30分から1時間ほど過ごします。全てのお子さんに必要なわけではありませんので、治療が必要なレベルかまずは相談をしてみましょう。

いかがでしたか?生後間もない新生児の大半に見られるという黄疸。一言で新生児の黄疸といっても、自然に治るものから受診が必要なものまでさまざまなものがあることがわかりました。黄疸が現れるタイミングや治るまでの時期、そのメカニズムを正しく把握しておくことが大切ですね。
黄疸が生理的なものなのか、病的なものなのか見分けるのが難しい場合は、出産した医療機関や小児科で適切に判断してもらいましょう。

さて、黄疸の予防や対処のために重要になってくるのが母乳や育児用ミルクによる水分の摂取です。次の記事では赤ちゃんに与えるミルクの量をテーマに、月齢別の目安量や赤ちゃんの様子からミルクが足りているかを見極めるポイントなどについて詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください!

田中純子先生
監修:田中 純子(たなかじゅんこ)先生
マーガレットこどもクリニック院長。千葉大学医学部卒業、同大学院医学薬学府博士課程終了後、小児クリニック勤務を経て、2017年にマーガレットこどもクリニック開業。一般診療のほか、オンラインや電話による診療、また子育て相談も行う。二児の母。
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