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  • 更新日:2020年1月6日
  • 公開日:2016年9月27日

赤ちゃんのお祝い行事!地域や国ごとに異なるお祝い方法も紹介

赤ちゃんのお祝い行事!地域や国ごとに異なるお祝い方法も紹介

妊娠や出産、赤ちゃんの成長に合わせて行うお祝い行事にはどんなものがあるのでしょうか。
赤ちゃんの伝統行事は地域や国によって実にさまざまです。日本古来の行事や地域ならではのお祝いの仕方、また外国の例についてもご紹介します!

日本の赤ちゃんの1歳までの伝統行事

日本の赤ちゃんの1歳までの伝統行事
日本には赤ちゃんの出産を祝う行事がたくさんあります。赤ちゃんの成長の経過とともにどういった行事があるのか、見ていきましょう!

妊娠5ヶ月目:帯祝い(おびいわい)

妊娠5ヶ月目の戌(いぬ)の日に、安産祈願のお参りに行く、「帯祝い」の風習があります。帯祝いの“帯”とは、妊婦がつける白い布でできた腹帯のことです。

お腹が大きくなると妊婦の背骨や腰に負担がかかるため、それを防ぐためや冷え防止などの意味もあり、日本では昔から腹帯をつける習慣がありました。
そのため、帯祝いの日には神社にお参りをするとともに、妊婦の実家から妊婦に腹帯が贈られます。

生後7日目:お七夜(おしちや)

赤ちゃんが誕生してから7日目の夜に、「お七夜」を行います。この日は家族や祖父母などが集って祝い膳を囲み、赤ちゃん誕生の無事を祝います。
赤ちゃんの命名式も行い、「命名書」と呼ばれる紙に赤ちゃんの名前を書き、神棚や壁に飾ってお披露目します。

生後1ヶ月目:お宮参り(おみやまいり)

誕生1ヶ月目に、赤ちゃんの健やかな成長を願い、神社に「お宮参り」へ出かけます。お宮参りとは、その土地の守り神である産土神(うぶすながみ)に、赤ちゃんの誕生を報告する行事です。
家族のほかに母方の祖父母が付き添うことが多く、赤ちゃんにはお祝い用の産着(祝着)を着せます。

生後100日目:お食い初め(おくいぞめ)

生後100日目には、「お食い初め」の行事もあります。
「赤ちゃんが一生食べ物に困らないように」という願いを込めて、尾頭つきの魚や赤飯・煮物・酢の物(または漬け物)・紅白の餅・吸い物などのご馳走を並べ、赤ちゃんに食べさせる真似をしてお祝いします。

生後6ヶ月目:ハーフバースデー

昔ながらの行事ではないのですが、赤ちゃんが1歳のお誕生日のハーフである生後6ヶ月を迎えたことを祝って、「ハーフバースデー」を祝うファミリーが増えています。

もともとはヨーロッパで行われていた行事なのですが、誕生日パーティと同じような感覚で離乳食ケーキや料理を用意し、家族で(または祖父母を呼んで)ハーフバースデーパーティを開きます。
写真館で生後6ヶ月の可愛い写真を撮影し、手形や足形を残すご家庭も少なくありません。

生後初の3月3日(女の子):初節句(はつぜっく)

生まれて初めて迎えるお節句は「初節句」と呼ばれ、宴席を設けてご馳走を用意し、祖父母を招いて食事をするケースが多いようです。
女の子のお節句は3月3日の桃の節句ですが、初節句の祝い膳には「対になった蛤の貝殻のように、一人の人と添い遂げるように」という意味の縁起物として、蛤のお吸い物を用意します。ほかにちらし寿司や菱餅・ひなあられ・白酒などを出します。

生後初の5月5日(男の子):初節句

男の子のお節句は5月5日の端午の節句で、やはり女の子と同じように初節句には祖父母を招き、一緒に食事をするというケースが主流です。5月5日は祝日なので、家族や祖父母も集まりやすいでしょう。

男の子の初節句の祝い膳には、ちまきや柏餅、出世魚と言われるブリ、“勝男”にかけた鰹、まっすぐな成長を願うたけのこなどが、縁起物として出されます。

生後1年目:初誕生(はつたんじょう)

赤ちゃんが1歳となる「初誕生」は、パパやママにとって特に感慨深いものがあるでしょう。伝統的なお祝いの方法としては、「一生食べ物に困らないように」という意味で、一生と一升をかけて赤ちゃんに「一升餅」をかつがせる風習があります。
また、いくつかの品物を赤ちゃんの前に並べ、選んだ物で赤ちゃんの将来を占う「選び取り」という行事もあります。

しかし現在では、こういった風習を行うご家庭も、少なくなってきました。祖父母を自宅に呼んで、ケーキとご馳走で祝ったり、個室のある飲食店で初誕生を祝うケースも増えています。
ハーフバースデーと同じく、写真館で記念撮影をするご家族も多いようです。

また、最近はアメリカの風習を模した「スマッシュケーキ」にチャレンジするご家族もいます。赤ちゃんの前にケーキを置き、赤ちゃんに手づかみで自由に食べさせるという斬新なお祝いの方法で、インスタ映えを意識した若いファミリーの間で話題を呼んでいます。

地域色豊かな赤ちゃんの伝統行事

地域色豊かな赤ちゃんの伝統行事
赤ちゃんの行事は、地域の風習によって実にさまざまです。

たとえば赤ちゃんが生まれて7日目にお七夜をするのは一般的ですが、地方によっては生まれて3日目に「三つ目のぼたもち」という行事をするケースもあります。これは関東地方に多い行事で、赤ちゃんが生まれたことを知らせるために、大きめのぼたもちを近所に配るのだそうです。

5月5日の端午の節句では、鯉のぼりや兜を飾るというのが一般的ですが、九州では赤ちゃんの名前を染め抜いた大きなのぼり旗をお家の庭やベランダなどに立てます。五月人形の飾り方も、関東と関西で違いがあります。関東型はかがり火を飾りますが、関西型は陣屋提灯を飾り、両立飾りの左右も逆です。

3月3日の桃の節句に食べる甘いお菓子といえば、ひなあられが一般的ですが、長崎県では桃をかたどった「桃カステラ」でお祝いをするそうです。地域によっては旧暦に合わせた4月3日に桃の節句を行うところもあります。

また、1歳の初誕生に赤ちゃんに一升餅をかつがせるのではなく、わらじを履かせて餅を踏ませる「踏み餅」を行う地域もあります。長野県には、穀物の選別に使われる農業道具に赤ちゃんを乗せて、「秕(しいな:実のない籾)は出て行け、実は残れ」と言いながら穀物を揺する地域もあるそうです。

外国ではどんなお祝い行事が行われているの?

外国ではどんなお祝い行事が行われているの?
では、外国のお祝い行事にはどういったものがあるのでしょうか?主に欧米のお祝い行事について少しご紹介します。

ベビーシャワー

外国の赤ちゃんの行事としては、最も有名なのが「ベビーシャワー」です。
ベビーシャワーは仲間が集まって、出産を控えた妊婦さんとその赤ちゃんを盛大に祝うという、アメリカ発祥のパーティです。

食事やお茶を楽しみながら、ゲームなどをして楽しく過ごすのですが、そのときに妊婦さんに紙おむつで作った「ダイパーケーキ」と呼ばれるオムツケーキをプレゼントします。日本でもオムツケーキは出産のお祝いとして人気ですが、もともとはアメリカで行われているベビーシャワーが発祥だったんですね。

シルバースプーン

イギリスやヨーロッパでは、赤ちゃんの誕生のお祝いに「シルバースプーン」を贈る風習があります。
銀は富や栄誉を象徴するもので、銀のスプーンを持つ赤ちゃんは一生食べ物に困らないと言われており、昔からヨーロッパでは生まれてすぐの赤ちゃんに銀のスプーンをプレゼントするのがならわしでした。

日本でも現在、シルバースプーンは出産祝いの定番品となっています。銀には魔除けやお守りの力もあるとされていて、100日目のお食い初めのプレゼントとして贈る人も増えています。
地域や国によって出産や誕生にまつわる行事も異なりますが、赤ちゃんの健やかな健康と幸せを願う思いは、どうやら世界共通のようですね!

いかがでしたか?次の記事では欧米が発祥の赤ちゃんの行事にフォーカスしてご紹介していますので、気になる方はぜひこちらもチェックしてみてくださいね!

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