子供・幼児英語教材 ディズニーの英語システム Top > 乳児・幼児からの英語 > 英語教育に関するニュース > 6歳から英語の授業!日本の一歩先を行くフランスの英語教育

英語教育に関するニュース

エッフェル塔

フランスというと、「フランス語に誇りを持っている国民」というイメージがあるかもしれません。また、隣国のイギリスとは戦争の歴史があるため、「フランス人はイギリス人が嫌いで英語を話さない」と思っている人もいます。しかし、こういったイメージは現状とは違うようです。フランスは、日本よりずっと前に英語教育の早期化をしており、今では流暢な英語を話すフランス人も増えつつあります。

フランスでは2008年に6歳からの英語教育をスタート

フランスの義務教育は6~16歳の10年間で、日本より1年長くなっています。6~11歳までは小学校、11~15歳は「コレージュ」と呼ばれる中学校的な機関に通い、その後は15歳~18歳まで「リセ」と呼ばれる高校にあたる学校に進学する人もいれば、職業に就くための準備をする人もいます。
フランスでは、2002年にはすでに9歳からの外国語教育が義務として定められていましたが、2005年に新たな教育基本法が制定されたことで、2008年には6歳からの外国語教育がスタートしていました。
現在のフランスの教育制度では、「義務教育の間にフランス語以外に2言語を学習すること」が決められており、このうち1言語はほとんどの場合英語となります。

フランスにも学習指導要領はあるが指導方法は自由

フランスにも、日本と同様に学習指導要領(programme)があります。ただし日本と違う点は、教育目標の基準はあるものの、そこに達するまでの方法は自由に決められることです。教科書を使っても使わなくても自由で、独自の教材を作って指導することも自由なので、学校は幅広い選択肢の中から指導を行うことができます。

少人数制授業と能力別のクラスで、一人ひとりを丁寧にサポート

フランスの英語授業は少人数制で行われ、一人ひとりの生徒を丁寧にサポートします。能力別のクラス編成なので、学年に関係なく、英語力があれば上のクラスで授業を受けることができます。
授業時間は6~7歳のクラスで週1.5時間。6歳レベルのクラスでは、挨拶や自己紹介・1~10の数・曜日・色の種類・曜日などを学びます。
早くから英語教育を始めるフランスの小学校では、10歳の児童がクラス単位でイギリスと交換留学をすることもあります。地理的にイギリスが近いことも、フランスが英語教育において有利な点となっています。

義務教育で目指す英語力も日本より高め

こうした英語教育を通じ、フランスでは小学校卒業時点でCEFR(※1)のA1レベルに達することを目標にしています。A1は下記のようなレベルで、英検3級程度≒日本の中学卒業程度の英語力に相当しますので、日本よりもかなり高めの目標設定がされていることがわかります。

【CEFRのA1レベル】

  • よく使われる日常的な表現や言い回しを理解でき、使うことができる。
  • 自己紹介ができ、「どこに住んでいる?」「誰を知っている?」「何を持っている?」といった個人的なことを質問し、答えられる。
  • 話す相手がゆっくり・はっきり話し、助けてくれることを前提にして、簡単なやりとりができる

※1 CEFR(Common European Framework of Reference for Languages):
CEFR=ヨーロッパ言語共通参照枠とは、 欧州評議会で提唱された言語学習者の習得状況を示す際に用いられている国際指標のこと。
外国語の運用能力を同一の基準で測ることで、言語の枠や国境を越えて、外国語の学習・教授・評価のための方法を提供することを目的としている。

まとめ

17~20世紀頃までは、フランス語は外交の場で使われる主要な言語であり、英語を習得する必要性を感じるフランス人は少なかったのかもしれません。しかし、世界情勢の変化を受けて、フランスは早くから国を挙げての早期英語教育に踏み切りました。

2012年にヨーロッパの国々を対象に行われた調査(※2)によれば、フランスの人口の39%が英語を話すという結果が出ています。
一方、日本で2013年に行われたインターネット調査(※3)では、「英語は話せない」と答えた人が41.6%、「単語を羅列させる程度」と答えた人が30.4%となっており、英語が話せる日本人は28%程度に留まるのではと推測されます。
上記2つの調査を単純に比べることはできませんが、英語の義務教育の開始年齢の差も、英語を話せる人口の割合に影響がありそうです。

日本でも2020年から、英語の授業開始が小学5年生から3年生に前倒しされますが、フランスに比べればまだまだ遅いタイミングです。フランスの英語教育を参考に、家庭で早目に英語に触れてみてもよいかもしれません。

※2 Special Eurobarometer 386, EUROPEANS AND THEIR LANGUAGES REPORT

※3 グローバル化と英語に関する実態調査株式会社クロス・マーケティングが2013年実施。調査対象は20~49歳の男女1,200名。)

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