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赤ちゃんはだいたい1歳になるころから意味のある言葉を少しずつ話し始めます。赤ちゃんが言葉を覚える時期に、赤ちゃんの脳では何が起きているのでしょうか。
アメリカの発達心理学者が行った研究結果を紐解きながら調べてみましょう。赤ちゃんの英語学習のヒントも見つかりそうです。
生まれたばかりの赤ちゃんは、まだ言語を習得していません。個人差はありますが、だいたい1歳ごろから母語を少しずつ話し始めます。
では、このたった1年の短い期間に、赤ちゃんはどのようにして言語を身につけているのでしょうか。
リスニングとスピーキングのうち、赤ちゃんが先に学ぶのはおそらくリスニングだろう、ということは感覚的にもイメージしやすいかと思います。いつも自分のそばにいるママやパパの言葉を聞くうちに、よく繰り返される、簡単で意味との結びつきが覚えやすいものが頭に入り、それを口真似していくことで発話できるようになるのが一般的かと思われます。
実際に、赤ちゃんはリスニング能力をどのようにして身につけていくのでしょうか。
アメリカの発達心理学者、パトリシア・クールは日本とアメリカの赤ちゃんを対象に実験を行ない、赤ちゃんの言語獲得について研究しました。
赤ちゃんはなんの知識も経験もない状態で生まれてきます。そこからひとつの母語を学ぶにあたって、最初のステップが言語を聞き取り、そして聞き分けることです。クールはこの仕組みがどのように行なわれているのかを追究しました。
クールは、アメリカ人と日本人の乳児に、” l(エル)“と” r(アール)”の発音を聞き分ける能力の発達度合いを調査し、以下の結果を導き出したのです。
・アメリカ人の乳児は生後6~8ヶ月、そして生後10ヶ月以降もlとrの聞き分けができる
・生後6~8ヶ月の日本人の乳児は、lとrの聞き分けができる
・生後10ヶ月以上の日本人乳児は、lとrの聞き分けができない
「日本人の乳児は6~8ヶ月の時期に聞き分けできていた英語の子音の違いを数ヶ月後にできなくなる」というこの研究結果には、違和感を覚える方も多いかもしれません。
クールはこの結果について、「乳児の脳は、聞いた音を統計学的に処理して学習する」との解釈を添えて、以下のように解説しています。
・乳児はあらゆる音の聞き分けが可能である
・乳児は周囲の人々が話す母語を聞くうちに、聞き分ける必要のない音の差を無視し、区別しなくなる。
その境目は生後9ヶ月ごろにあたる
・その代わり、母語で聞き分けが必要な音の差に対しては敏感になり、微妙な差を敏感に聞き分ける
赤ちゃんの目線から解説すると、次のような処理が脳の中で行われていると考えられます。
英語に囲まれて育った赤ちゃんの脳は「rとlの音は似ているが少し違うな。それに周囲の人の会話の中で、この音の違いはよく出てくる。どうやらこの微妙な音の差は重要だ。引き続き区別しよう。」と判断します。
一方、日本語に囲まれた赤ちゃんの脳は「rとlの音は似ているが少し違うな。でも周囲の人の会話にこの音の差が出てくることはない。たぶん、この差はとくに重要ではない。今後は区別しなくても大丈夫そうだ。」と考え、聞き分ける必要はないと判断する、というのです。
これはもちろん、日本語と英語だけに存在する差ではありません。クールは同じ実験手法によって、アメリカ人の乳児が生後6~8ヶ月までは聞き分けできたスペイン語の子音の差を、生後10ヶ月を超えると聞き分けられなくなることも確認しています。
大人が英語のリスニング能力を高めようとするとき、たとえば”here”と”hear”の違いを聞き分けられるようになろうと「聞き分けるための『英語耳』を磨く」と言って、何度も何度も繰り返し聞き込み、耳を英語になじませようと頑張る方法が一般的でしょう。
赤ちゃんの学び方は、手法としては異なるものでした。音の違いの聞き分けに力を入れるのではなく、「音の違いを聞き分けるべきかどうか判断する」という方法を取っていたのです。
乳児が聞き分け能力を母語にあわせて取捨選択する時期は、ちょうど生後9ヶ月ごろだと先の実験で判明しました。そこでクールは、生後9ヶ月のアメリカ人の乳児を2つのグループに分け、それぞれ別の方法で中国語(マンダリン)に触れる機会を与えました。
グループ1:中国人の保育士が乳児の保育園を訪れ、中国語で絵本を読み聞かせた
グループ2:グループ1と同じ保育士が中国語で絵本を読み聞かせる映像を保育園のテレビに映した
このセッションを12回繰り返したのちに、両グループの乳児の中国語の音の聞き分けテストを行ない、結果を比較しました。すると、実際に読み聞かせを受けたグループ1の乳児のうち65%が聞き分けに成功し、グループ2の乳児で聞き分けができたのは55%にとどまりました。
この実験と結果から、どういうことが見えてくるのでしょうか。
グループ1と2の一番大きなポイントは「生身の人間か、テレビに映る映像か」の違いです。聞き分け能力の取捨選択を行なう重要な時期に、「外国語に触れる機会を与える際には生身の人間による語りかけが有効である」とこの実験結果は表していると言えるでしょう。
クールは人間同士のふれあいの重要性を見抜いていたからこそ、このような研究を行ない、証明したのでしょう。
クールの実験結果は、子供の英語学習にも応用できそうです。
乳児への英語教材は、多くが英語に触れる機会を作り、英語に親しんでもらうためのものです。ネイティブスピーカーの発音によるものであること、歌や映像で乳児が楽しく聴けることはもちろん大事ですが、教材の使い方を考えることもとても大切なポイントです。
ママも「赤ちゃんと一緒に復習して学ぶ」というつもりになって、英語教材の発音に続いて復唱したり、一緒に歌ったりして、子供に語りかけ、読み聞かせながら教えてあげてはいかがでしょうか?
赤ちゃんの言葉を聞き分ける力が、「自分の母語・日本語専用に」と固まっていってしまう前の時期は非常に重要です。
「英語の発音を聞き分ける能力」が赤ちゃんにしっかり残るように、乳幼児期からのサポートをぜひ検討してみてください。
DWEでは、教材の内容をご確認いただける無料サンプルもご用意していますので、ぜひ一度、ご自宅で親子一緒に英会話レッスンを楽しんでみてください!
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© Disney. Based on the “Winnie the Pooh” works by A.A. Milne and
E.H. Shepard.
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