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英語教育に関するニュース

受験・仕事・子育ても!「使える英語」で人生をもっと豊かに〜アナウンサー・竹内由恵さんインタビュー〜

小中学校をアメリカ・スイス・イギリスで過ごし、海外で習得した「使える英語」を活用し、帰国後は音楽番組や報道キャスターとして活躍。世界のアスリートやセレブたちに、流ちょうな英語でインタビューをする竹内由恵さんの姿をご覧になられた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
現在1児のママとしてバイリンガル子育てにも挑戦中の竹内さんに、ニューヨークの現地校に通ったときのエピソードや、幼少期の英語習得法などについて伺いました。


Q1. 9歳で渡米されたときの心境と英語の習得法について聞かせてください。

Q2. スイスとイギリスではどのような中学時代を過ごされたのですか?

Q3. 英語が話せることのメリットについてお聞かせください。

Q4. 使える英語を身につけるために大切なことは何ですか?

Q5. お子さまの英語教育に関してはどのような工夫をされていますか?

Q6. 身につけた英語力をこれからどのように活用していかれますか?


Q1. 9歳で渡米されたときの心境と英語の習得法について聞かせてください。

Q1. 9歳で渡米されたときの心境と英語の習得法について聞かせてください。

アメリカ時代の竹内さん

父の転勤で小学4年生のときにニューヨークに引っ越すことになり、3年間ほど現地の公立校に通いました。まだアルファベットさえ読めないような状態で、言葉の面で不安はありましたが、アメリカで暮らすことに対しては期待の方が大きかったことを覚えています。

子供の頃、私はアトピー肌で悩んでいました。先に渡米していた父から「アメリカにはいろんな人種がいるから、ブツブツ肌なんて誰も気にしないよ」と言われ、肌の色や国籍や言葉が違う環境の中で暮らすことが楽しみでした。

実際学校に行ってみると、初日からクラスメートたちが私のまわりに集まってきて、興味津々で話しかけてきてくれました。何を言っているかわからなかったのですが、身振り手振りをまじえて自分のできる限りの方法でコミュニケーションをとろうとしました。

言いたくても言えないことがあると、絵を描いて友達に見せたりして。するとみんな、「これは何?」とか「すごく上手!」という感じでほめてくれたんですよ。日本人はまわりに1人もいませんでしたが、寂しい思いをすることはありませんでした。日本語を話す機会がなかったことが、私にはかえって良かったのだと思います。

学校では、英語を母国語としない生徒たちのための英語補習クラスで授業を受け、家では毎日のように家庭教師から英語を教わりました。文法や単語を覚えるというより、家の中でジャンプしたり歌ったり、ボディランゲージで英語を教えてくれるような先生で、体を使って遊びながら英語を身につけた感じです。
そのうちだんだんと英語の聞き取りができるようになってきて、2年後には夢も英語、寝言も英語で言うほどになりました(笑)。

Q2. スイスとイギリスでは、どのような中学時代を過ごされたのですか?

Q2. スイスとやイギリスでは、どのような中学時代を過ごされたのですか?

スイス時代の家族との思い出

アメリカの後、スイス、イギリスには1年半ずつ滞在しました。それぞれにいろいろな思い出があります。インターナショナル・スクールに通ったスイスでは、冬になると週末ごとにスキーに行き、家族とたくさんの時間を過ごすことができました。

また、イギリスでは女子校に通いました。それまで会ったこともないくらい勉強熱心なインド人や韓国人の友達ができ、刺激を受けましたね。その子たちの家でいっしょにテスト勉強した思い出もあります。

アメリカ滞在中に身につけた英語のおかげで、どの国でもコミュニケーションに困ることはありませんでした。いろいろな人種や文化、考え方の違いにふれることで、柔軟性が身についたように思います。海外での生活体験は、今の私の原点になっているといえるかも知れません。

Q3. 英語が話せることのメリットについてお聞かせください。

Q3. 英語が話せることのメリットについてお聞かせください。

アナウンサーとしてソチ五輪を取材

英語を学んだことによるメリットは本当にたくさんありました。
まず、帰国後の高校受験では「帰国生」の枠で受験し、念願の学芸大学附属高校に入学することができました。偏差値の高い学校としても知られていますが、優秀な生徒たちと机を並べながら高校生活を送ることができたことを今も誇りに思っています。
大学は一般受験をして第一志望校に合格しました。日本の大学入試は英語の配点が占める割合が大きい学部が多いので、英語ができると受験にはとても有利です。

アナウンサーという仕事に就いてからも、英語が大いに役に立ちました。私はスポーツを担当することが多かったのですが、2012年のロンドンオリンピックでは、現地リポーターとして世界中から来た選手たちを取材しました。
期間中、大活躍した外国人選手がふとインタビューエリアを通り過ぎたときなども、スタッフから「英語のインタビューは竹内に」という感じで、イレギュラーな取材も任せてもらえました。

2013年のサッカーW杯アジア最終予選で、本田圭佑選手がフリーキックを決めた試合も現地でリポートしました。そのときも、相手チームのゴールキーパーが偶然私の目の前を通り過ぎたので、とっさに「あのシュートは予測できましたか?」と英語で声をかけました。
日本チームがW杯の出場権を獲得した大きな試合だっただけに、取材したときの彼のコメントが何度もオンエアされ、とてもうれしかったことを覚えています。
ある報道番組では、世界的に有名な映画監督のクエンティン・タランティーノ氏にインタビューするという貴重な機会をいただいたことも忘れられません。

子供の頃に英語と出会い、習得した英語が大人になってから思いもよらないところで役に立ち、たくさんのチャンスと自信を与えてくれました。

Q4. 使える英語を身につけるために大切なことは何ですか?

Q4. 使える英語を身につけるために大切なことは何ですか?

アメリカ時代の楽しかったおしゃべり

日本は今、小学校から外国語活動がはじまり、多くの人が英語の勉強にたくさんの時間を費やしてしていると思うんです。
一方で、日常的に英語を使う環境が少ないために、なかなか自分の英語力に自信がもてない人が多いのではないでしょうか。私が子供の頃の経験を通していえることは、英語はただ単語を記憶するのではなく、実践や体験を通して学ぶことで使えるようになるのではないかということです。

暗記によって短時間のうちに頭の中に詰め込んだ知識は忘れやすいものです。
試験勉強のために一夜漬けで覚えた世界史などが良い例です。
逆に、実際に外国の人と話したり、コミュニケーションのツールとして使った英語はなかなか忘れません。小学生のとき、ニューヨークでいっしょに木登りをしながら絵を描いて遊んだこと、ハロウィンやクリスマスパーティーでの楽しかったおしゃべりは、今でもはっきりと思い出すことができます。
経験を通して習得した英語はずっと記憶に残り、将来においても役に立つと思います。

Q5. お子さまの英語教育に関してはどのような工夫をされていますか?

Q5. お子さまの英語教育に関してはどのような工夫をされていますか ?

バイリンガル育児を実践中

息子はまだ1歳前ですが、自宅では私自身が好きだった映画『サウンド・オブ・ミュージック』の『ドレミの歌』や『My Favorite Things』、ほかにも定番の『ABCの歌』といった英語の歌を歌って聞かせています。『ジングルベル』は季節を問わず、息子の大好きな歌。聞くとニコッと笑ってくれて、ご機嫌が良くなるんですよ。早いうちに英語にふれることは、良いことだと思っています。

あとは、私の仕事中にアメリカ人のベビーシッターさんに英語で話しかけてもらったりしています。英語の抑揚が心地良いのか、おしゃべりを聞きながら笑ったりしています。また、その方に見ていただいているときは、私も英語で息子に話しかけるようにしています。"Oh, you are so good!"とほめたり、"You like to throw that ball."と状況説明したり...。とくに勉強させたいという気持ちではなく、私も楽しみながら英語特有のノリノリな感じで話しています。

赤ちゃんのうちに英語をたくさん聞かせ、話しかけながら、英語の楽しさを伝えられたら良いですね。

義理の兄に5歳の男の子がいるのですが、最近英語を習わせはじめ、とても楽しんでいるようです。音が出る英語の絵本を鳴らしたり、いっしょに歌ったりしています。息子にも日常生活の中で自然に英語とふれ合えるような機会を用意したいと考えています。

英語の歌、絵本に加え、英語を話す友達や英会話を聞く機会を作るなど、子供に英語の環境を整え、さまざまな選択肢を与えてあげるのは親の役割だと思います。いつか我が子にも、留学などの海外体験をさせてあげたいですね。

Q6. 身につけた英語力をこれからどのように活用していかれますか?

もともとインタビューすることが大好きなので、世界で活躍されている方々を英語で取材できたら良いなと思っています。

最近時間があるときにRebecca Jarvisという女性ジャーナリストによる「No Limits」というインタビュー記事をインターネットで聞いています。アメリカのTV局、ABCニュースで活躍している方で、世界中の女性起業家を取材して紹介しているのですが、10歳で会社を立ち上げた女の子の話や、史上最年少で会社を上場させた女性のサクセスストーリーなど、興味深いエピソードが満載です。

彼女のように、聞く人がワクワクするような、元気と勇気を与えられるようなインタビューができたら、これからの人生がさらに豊かになるのではないかと考えています。今後も英語を学び続け、仕事も子育ても私なりに楽しみたいと思っています。

インタビューを終えて

アルファベットも読めなかった小学4年生で渡米し、2年で使える英語を身につけた竹内さん。
机上の学習ではなく、遊びや実践の中で習得した生きた英語は帰国後の高校・大学受験をはじめ、現在のお仕事を続ける上で大きな自信になったといいます。幼少期に英語を学んだことで身につけた広い視野と柔軟な感性は、これからのバイリンガル子育てにも生かされていくに違いありません。


竹内由恵さん
プロフィール:竹内 由恵(たけうち よしえ)
タレント。小学4年から中学3年までをアメリカ、スイス、イギリスで過ごした帰国生。東京学芸大附属高校を経て、慶應義塾大学法学部政治学科に入学。2008年テレビ朝日に入社。音楽番組、スポーツキャスター及び報道番組などで活躍。2019年テレビ朝日を退社し、フリーとして活動開始。2021年に第一子が誕生し、仕事と子育てを両立中。
Instagram:@yoshie0takeuchi

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