ディズニー英語システム TOP > 乳児・幼児からの英語 > 英語教育に関するニュース > 英語4技能のうち、日本人の90%以上が課題と考えている「スピーキング」

英語教育に関するニュース

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大人向けの英語コーチングプログラムを展開する株式会社プログリットが、2017年11月11日~2019年7月8日に利用者6,037名を対象に実施した「英語学習における課題」(インターネット調査)によると、英語4技能のうち、最も課題と感じているのが「スピーキング」であることがわかりました。

スピーキングは、英会話にとってなくてはならない肝心要の部分。ビジネスで今まさに英語を必要としている世代にとっては、厳しい現実と言えそうです。

単語や文法には問題が無くても、英語のコミュニケーションが苦手

「スピーキング」と「リスニング」が大きな課題

この「英語学習における課題」調査の対象となったのは、英語コーチングプログラムの利用者なので、仕事などで英語を話す必要がある社会人です。

「英語における課題(伸ばしたい能力)についてお選びください」(複数選択可)という質問に対して、「スピーキング」と答えた人が最も多く、90.5%。続いて「リスニング」が83.5%でした。それ以外の「語彙力」や「リーディング」「ライティング」「文法力」はすべて50%以下で、あまり大きな課題とはなっていないようです。

英語を聞く・話す機会があまりに少なかった大人世代

受検英語をくぐり抜けてきた日本人にとって、単語の暗記や読み書きの力、文法といった要素は、むしろ得意とする部分なのかもしれません。ところがその反面、外国人がほとんどいない環境で育った日本人にとって、「英語を聞く」「外国人と会話をする」といったチャンスは、ほとんどなかったと言ってもいいでしょう。

そんな状況の中で、大人になってからスピーキングやリスニングの必要性に迫られたときに、課題と感じるのは無理もない話と言えそうです。

仕事の幅を広げるためには、英語が必要

仕事のために英語を学びたい人が圧倒的に多い

では、大人になってから英語を学び始めた人は、いったいどんな目的をもっているのでしょうか?

英語を学習する目的について、最も回答が多かったのは「英語力を身につけ社内での仕事の幅を広げたい」(38.3%)でした。
次に多かった回答の「将来に向けて英語の基礎力を高めたい」が13.8%なので、仕事のために英語を学びたい人が圧倒的に多いことがわかります。

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もはや常識となりつつある、仕事の場での英語

楽天をはじめ、ユニクロや三井住友銀行、アサヒビールなど、英語を社内の公用語とする企業も増え始めました。もはや英語が使えることは、社会人としての常識になりつつあるのかもしれません。

英語を公用語としない企業でも、英語ができないと昇進が難しかったり、逆に英語ができることで年収が大きくアップしたりするケースも数多くあります。外資系や海外とのやり取りがある企業だけでなく、仕事が国内に限定されている企業でも、この傾向はあるようです。

大人になってから英語を学び始める人は少ない

「英語を学習している」と答えた人は約20%

ところで、この調査の回答者は自ら英語を学ぼうとしている人たちばかりですが、それ以外の人達はどうしているのでしょうか?

TOEIC Programを運営するIIBC(一般社団法人国際ビジネスコミュニケーション協会)が、全国の20~50代のビジネスパーソン500名を対象に行ったインターネット調査によると、「あなたは現在英語の学習をしていますか?」という質問に対して、「している」と答えた人はわずか19.2%と、2割にも満たない数字でした。

英語を学習している人の学習方法については、「YouTubeなどの動画を観る」が最も多く、44.8%。続いて「教材・テキスト本を購入して学習する」が39.6%、「英語/英会話スクールに通う」が35.4%でした。

「英語が苦手」「どちらかと言えば苦手」と答えた人は約70%

また、「あなたは英語が得意ですか?」という質問に対して、「苦手」または「どちらかと言えば苦手」と答えた人は69.0%と、約70%に及びました。

これからますますグローバル社会へと突入していく中、大多数の人が英語が苦手と答えていながら、英語を学んでいる人が非常に少ないことは、かなり心配な状況と言えそうです。

道で困っている外国人に声をかけられない人が半数以上

日本人にとって心配な状況は、他にもあります。同調査で「あなたは道で困っている外国人がいたら声をかけ、英語で話しかけて助けますか?」という質問に対して、約50%が「声をかけない」という結果が出たことです。

けっして不親切でそうしているわけではなく、声をかけない理由としては「自分の英語力に自信がないため」という理由が57.0%でした。さらに、「知らない人に話しかけることができない・苦手なため」(23.1%)、「外国人に話しかけることに慣れていない」(17.5%)と、外国人と接する機会がいかに少ないかを物語る結果となりました。

まとめ

20代以上の多くの人が外国人とのコミュニケーションに慣れていないことや、英語を学び始める際にスピーキングやリスニングが課題となることを、あらためて感じさせられるアンケート結果でした。

ビジネスで英語が話せると、仕事の幅は大きく広がり、年収アップも期待できます。
また、私生活の面でも、海外旅行先で現地の人々と交流できるなど、新たな楽しみが生まれるでしょう。さまざまな点で、社会人が英語を学ぶことは、意義深いものがあると言えます。

しかし、大人になってから必要に迫られて英語をマスターしようとしても、一朝一夕では難しいものです。
できれば大人になってから苦労をして英語を学ぶのではなく、幼少期から自然体で英語に親しみ、無理なく英語をマスターしておきたいものです。

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