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玉川学園1


幼稚部から大学院までを擁する総合学園・玉川学園が、中学部で国際バカロレア(IB)プログラム(※1)を導入して10年になります。2016年には、小学校1年生からBLES(※2)、幼稚部でBLES-K(※3)という独自のバイリンガル教育プログラムをスタートさせました。長年、世界で活躍できる人材の育成をめざし、バイリンガル教育に力を入れてきた玉川学園の新しい試みについて、小学部教育部長の後藤 健(ごとう たけし)先生にお話をうかがいました。

※1 玉川学園の国際バカロレア(IB)プログラム:
国際バカロレア
(IB:International Baccalaureate)とは、国際的に通用する大学入学資格を与えることなどを目的とし、国際バカロレア機構が提供している総合的な教育プログラムのこと。
玉川学園は中等部・高等部に
上記の教育プログラムに基づいたIBクラスが設けられており、このクラスの所定の課程を修了すれば、世界中の大学で入学判定に採用されているIBディプロマ資格が取得できるとともに、日本の高等学校卒業資格を得ることができる。

※2 BLES:
Bilingual Elementary Schoolの略。
玉川学園が文部科学省から「教育課程特例校」として認定を受けて、小学部で導入しているバイリンガル教育プログラム。

※3 BLES-K:
BLES-Kinderの略。
玉川学園の幼稚部で導入されている、初等・中等・高等教育へとつながる国際的な教育プログラム。

この教育プログラムでは3歳(年少)から英語の先生や英語に親しむ環境を設定し、学年が進むにつれ、生活のいろいろな場面で、英語による働きかけや英語での発信が増えるようにしている


Q1.玉川学園が小学部で新しく始めたBLESの概要を教えてください。

Q2.国際バカロレア(IB)プログラムには3歳~12歳を対象としたPYP※4もありますが、独自のプログラムを採用されたのはなぜですか?

Q3.具体的に、どのようなカリキュラムになっていますか?

Q4.BLESクラスと一般クラスの違いを教えてください。

Q5.家庭における幼児期の英語教育については、どのようにお考えですか?

※4 PYP:
Primary Years Programmeの略。
3歳~12歳を対象とした国際的な教育プログラム。


玉川学園2

Q1.玉川学園が小学部で新しく始めたBLESの概要を教えてください。

BLESは、玉川学園で導入している国際バカロレア(IB)クラスへつながる国際的な教育であり、国際化する大学進学への起点になるものと位置づけています。幼稚部では3年をかけて英語にふれる活動の時間を増やしていき、小学1年生からは約7割の授業を英語でおこないます。

BLESの課程(小学5年生まで)を修了した児童は、文部科学省の定める学習指導要領の各教科の目標を達成します。入園時、入学時に英語力は問われませんが、課程終了時の英語の力は、CEFR(※5)のB1程度(英検2級、TOEFL iBT57~86点相当)を身につけることを目標としています。

※5 CEFR:
Common European Framework of Reference for Languagesの略。
語学のコミュニケーション能力別のレベルを示す国際標準規格。

Q2.国際バカロレア(IB)プログラムには3歳~12歳を対象としたPYPもありますが、独自のプログラムを採用されたのはなぜですか?

10年前に国際バカロレア(IB)プログラムを中学校で導入したときには、生徒の英語力はほぼゼロからのスタートでしたが、最終的にDP(※6)資格の取得までたどり着きました。そこへ至るまでの過程で、国際バカロレア教育への導入準備期のプログラムの必要性を感じたことがきっかけです。

まず前提として、玉川学園には「全人教育」(※7)という教育理念があります。BLESは、国際バカロレア(IB)クラスで学ぶための素地をつくるプログラムですが、多くの子どもたちにとって母語となる日本語を着実に身につけたうえで、英語で学ぶ力もつけることが大切だとの考えに基づき、独自のプログラムを導入しました。

※6 DP:
Diploma Programmeの略。
16歳~19歳まで(玉川学園では高等学校の最終2学年)を対象としており、所定のカリキュラムを2年間履修し、最終試験を経て所定の成績を収めると、国際的に認められる大学入学資格(国際バカロレア資格)が取得可能なプログラム。

※7 全人教育:
人格形成は「真・善・美・聖・健・富」の6つの価値から形成されると考え、この6つの価値をバランスよく育むことを目指した教育。
参考リンク:玉川学園HPの教育理念

玉川学園3

Q3.具体的に、どのようなカリキュラムになっていますか?

現在、小学部1年生と2年生に、BLESクラスを2クラス、一般クラスを2クラス設置しています。

BLESクラスでは、英語の授業は英語のみ、国語と社会は日本語、それ以外の科目はバイリンガルで指導します。日本人として母語の日本語をしっかりと身につけ、次に英語を同時に身につけていくのがBLESです。

BLESのバイリンガル教育は、文部科学省の学習指導要領に則ったうえで行うカリキュラムとなっており、授業全体の7割を英語で行います。ただし、普段英語で指導している理科や情報等に関しては日本語での学習内容をサポートするための時間も設けています。
一般クラスに比べ週あたりの授業時間数も多く、1年生から7時限の授業が設定されていますが、ブレイクタイムをおきながら、児童に負担なく学習したり生活したりできるように配慮しています。

Q4.BLESクラスと一般クラスの違いを教えてください。

BLESは、英語「が」できるようになることを目的にしたプログラムではありません。英語「で」玉川学園の教育を受けられるプログラムだと考えていただければよいと思います。

BLESクラスでは、日本語と英語による教育を行います。一般クラスでは、日本語による教育を行うという区分けにすぎません。そのため、学習進度に違いはなく、条件つきではありますが、BLESクラスから一般クラスへ、一般クラスからBLESクラスへの変更も可能です。 
また、BLESクラスだけが英語が上達すればよいとは考えておらず、玉川学園全体が国際的な学習を大事にしている中でのクラス編成です。BLESクラスがあることで、一般クラスにも国際教育という面でよい影響を与えたいと考えています。

 

玉川学園5.1ダミアン先生(左)と後藤先生(右)

Q5.家庭における幼児期の英語教育については、どのようにお考えですか?

玉川学園のBLESコーディネーター、プラット・ダミアン先生は「(英国以外の)ヨーロッパでは英語は"道具"だが、日本では、まだ"科目"扱いであることが課題だ」と述べられています。

英語はあくまで道具です。小学校5、6年生で初めて教科として英語にふれ、苦手意識をもつような経験をしてしまうと、国際社会との接点である英語という道具を失うことにもなりかねません。もちろん、目的意識を持って英語の勉強を始めるなら、何歳からでも遅くないと思います。
しかし、経験的に、「英語を聞く力」については、10歳くらいまでに育んでおくことが大事なのではないかとも感じています。幼児期は、アイデンティティの基盤となる母語をつくることも大切な時期です。これを踏まえたうえで、英語にふれるなど、いろいろな経験をすることは、子どもの発達にとってもよいことだろうと思います。


まとめ

玉川学園では、国際社会で求められる人材育成のために、幼稚園・小学校からバイリンガル教育などをとりいれています。
同校の小学校教育のポイントは早くから英語にふれつつ、母語である日本語もおろそかにしないことです。
子どもに英語への苦手意識をもたせないために、幼児期からある程度英語にふれさせるなどして、同校の教育方針を参考にしてみてもよいかもしれません。

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