ディズニー英語システム TOP > 乳児・幼児からの英語 > 英語教育に関するニュース > 高校生が通訳ボランティアに!千葉県の取り組み

英語教育に関するニュース

高校生が通訳ボランティア

外国人旅行者をおもてなしするための通訳ボランティア

2016年の訪日外国人観光客が、過去最高の約2,404万人にのぼりました。2019年にはラグビーワールドカップが、2020年には東京オリンピックが開催されるとあって、今後ますます日本を訪れる外国人が増えることが予想されています。

行政でも通訳ボランティアの質の向上と量の確保のため、語学ボランティアの養成講座を実施している自治体があります。そのひとつが千葉市。千葉市国際交流協会が外国語観光ボランティアガイドの養成講座を行ってきており、同協会は2016年からは高校生のための通訳ボランティア・スキルアップ講座も開講されました。第1回となる昨年は、夏休みに入った7月20日から毎週水曜の夕方2時間、全5回の日程で実施されました。


高校生のための通訳ボランティア・スキルアップ講座とは?

通訳ボランティア・スキルアップ講座は、千葉市内で通訳ボランティアとして活躍する高校生を育成するために開講されました。費用は無料(教材費のみ負担)。昨年は定員20名のところその倍を超える43名の応募があり、英語ボランティアへの関心の高さがうかがえる結果となりました。語学レベルのチェックとネイティブスピーカーによる面接で26名の受講生が選ばれました。

受講生のうち海外で暮らした経験のある帰国子女は数名。
何と、ほとんどが国内で英語学習を重ねてきた生徒や数週間の短期語学留学経験者でした。
日本にいてもきちんと英語を学習すれば、通訳ボランティアになれるということがよく分かる選抜結果でした。

講座はプロの通訳として活躍している方を講師に迎え、通訳の心得をはじめ、どのようにしてスキルアップしているか、トレーニング方法を教えてもらうという内容です。例えばシャドーイングでは手本となる英語を聞きながら、少し遅れてリズムやイントネーションなど真似て発音します。また、最終日には実践練習もあり、「ネイティブスピーカーに対して、千葉市にある施設を英語で説明する」というロールプレイングが行われました。

講座終了後、受講生は千葉市国際交流協会に通訳ボランティアとして登録され、11月に行われたアジアソフトテニス国際大会や、カナダからの派遣生への日本文化紹介、ドイツ人留学生への千葉城や千葉神社の案内など、通訳ボランティアとして活躍しています。なお、観光通訳にはベテラン通訳も同行し、学びながら通訳としての経験が積めるように配慮がなされました。

千葉市国際交流協会は、2017年度も同様の講座を開講します。

他に、東京都も「外国人おもてなし語学ボランティア」育成講座を開講しています。
東京都内在住・在勤・在学のいずれかで、15歳以上(中学生を除く)であれば応募できます。なかでも託児サービスつきのコースは大人気で非常に高い倍率となっています。

※参考リンク:外国人おもてなし語学ボランティア

このように、日本各地でボランティアを育成する活動が盛んになってきています。
外国人旅行者や外国人労働者が増えるにつれ、英語を話せる人材の需要も確実に高まっていくでしょう。

英語教育に関するニュース