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英語教育に関するニュース

ALTの活動状況

グローバル化に対応した英語教育を目指し、2020年までに小・中・高等学校における英語教育の改革が段階的に行われています。
今回は小学校でのALT(外国人の英語指導助手)の活動状況にフォーカスしたいと思います。
まずはALTの役割についておさらいしましょう。

ALTとは?

ALTは、担当教員が行う英語の授業をサポートすることが大きな役割です。
授業の前に行う教員との打ち合わせや、教材の作成の手伝いもあります。
授業中は、生徒の発音をチェックしてアドバイスしたり、生徒と英語で会話したり、母語の言語や文化についてお話したり、その活動は多岐に渡ります。
授業が終わると、担当教員と授業の進行について振り返り、改善方法を話し合います。

ALTが授業で活動する時数の割合

英語を母語とするALTの生きた発音やコミュニケーションスキルは、日本における英語教育にとって非常に大切なものです。
それでは、全国の公立小学校においてALTがどのように活動しているのか、みてみましょう。

昨年12月に実施された「平成27年度公立小学校における英語教育実施状況調査の結果について」では次のように報告されました。
下のグラフにもありますように、平成24年度以降、小学校における外国語活動などの授業で、ALTが活動する授業時数の割合は増加しています。(平成27年度の数字は計画値)

ALTが活動する授業時数の割合

ALTの人数は?

平成27年度は、全国の公立小学校におけるALT等の総数は11,439人でした。
その内訳は以下のようになっています。

・JETプログラム*によるALT 18.6%
・JETプログラム以外で自治体が独自に直接雇用しているALT 15.5%
・派遣契約によるALT 10.8%
・請負契約によるALT 13.8%
・その他のALT等 41.4%
注*)語学指導等を行う外国青年招致事業(The Japan Exchange and Teaching Programme)

ここ数年の推移で増加傾向にあるのが「その他のALT等」です。

平成25年度の「その他のALT等」の人数は1,317人であるのに対し、平成27年度は4,737人となっています。ちなみに「その他のALT」は、ALTとして採用された、その地域のネイティブ・スピーカーないしは英語が堪能な人を指します。
ALT需要が高まる中、各地域の小学校はより多くの人材を確保するために、学校の近くに住むネイティブ・スピーカーの方などをALTとして積極的に採用しています。

子供たちが英語の授業を楽しみ、英語で積極的にコミュニケーションできるようになるには、先生とALTが連携して授業運営に取り組むことが重要になるでしょう。
そのためには、各地域の学校が必要な数のALTをきちんと確保できるように官民一体となってALTの採用を強化しなければなりません。


資料:文部科学省「平成27年度「英語教育実施状況調査」の結果について」、「英語教育実施状況調査(小学校)の結果」

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