(前編)発達脳科学が解き明かす、英語ネイティブ脳のつくられ方
2016.11.21
東大卒のビジネスマンと中学1年生、発音バトルの結果は?
英語の発音バトルを試みた。
チャレンジするのは、東京大学卒で外資系企業勤務の渡辺敦さん(43歳)と、中学1年生の鈴木祥太くんだ。
渡辺さんの英語歴は、中学校の授業からだ。東大在学中に英会話教室に通い、大学卒業後、UCLAへ留学してMBAを取得。現地企業に勤務後、帰国した直後のTOIECテストでは、970点のスコアを獲得している。外資系企業の勤務経験も長い。
片や祥太くん、両親はどちらも英語を話せない。しかし、お母さんのおなかの中にいるときから、幼児向け家庭用英語教材の「ディズニーの英語システム」(DWE)で英語に触れ、親しんできた。教材のサービスとして提供される英語イベントや電話レッスンで「ネイティブ・スピーカーの先生たちと会話するのが一番楽しい」と言う。
今回、この両者の発音バトルに用いたのは「Globalvoice CALL」という最新の英語発音解析ソフト。手本を聞いて吹き込んだ音声は、「パーフェクト」「エクセレント」「グッド」「ノーマル」「バッド」の5段階で評価される。さらに、音素または単語ごとに分析評価され、モデルとなるネイティブ・スピーカーの音声を100パーセントとした場合の発音力のパーセンテージが棒グラフで表示されるというものだ。
最初は、簡単な単語「allow」で比較した。結果は祥太くんが「エクセレント」、渡辺さんは「グッド」で発音の正確さは祥太くんが上。しかも、渡辺さんの「L」の発音はネイティブ・スピーカー発音に対して15パーセントと低い。
次いで日本人が苦手とする「R」を含む「Let's start.」、そして英会話では一般的な長さのフレーズ「What grade are you in?」で比較。結果はいずれも、祥太くんに軍配が上がった。しかも、祥太くんの「Let's start.」の発音は「パーフェクト」だった。
「日本人が発音して単語以外で『パーフェクト』が出るのは、かなり稀なこと」と「Globalvoice CALL」の開発に携わったHOYAサービス(株)の藤田雅也氏は言う。
祥太くんの「Let's start.」評価
渡辺さんの「Let's start.」評価
出典:プレジデントBaby2011年9月15日発売号掲載タイアップ記事
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