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英語劇01

小学校だけでなく、幼稚園や保育園でも英語学習が積極的に取り入れられる昨今。話す、聞く、コミュニケーションをとるという活きた英語力の向上を目指すため、「英語劇」という学習方法が、今、注目を集めています。日々の園生活の英語の時間の中だけでなく、発表会などの大きな場で、『白雪姫』や『桃太郎』といった、子供たちになじみの深い物語を英語で上演する幼稚園や保育園での取り組みが取り上げられ始めているのです。

英語を使って劇を演じる英語劇は、語学力のほか、情操面や想像力など子供たちの様々な力を伸ばすために効果的とされます。英語劇を通し、具体的にはどのような力を養うことができるのでしょう。英語の力、またその他の力と大きくふたつに分け、詳しく見ていきましょう。

劇を通して伸ばす、英語の力

英語を使った演劇で役を演じることで、英語の力を伸ばすという学習方法は、日本では最近知られ始めた方法ですが、英語圏で語学指導をしてきた教員たちの間では、昔からよく使われてきた方法のひとつです。言語を習得する上で、英語劇はどのような利点をもつのでしょう。

英語劇02

1.言葉の本当の意味をとらえる力を伸ばす

ターゲットとなるフレーズや単語を集中的に学習する、テキストベースの学習と異なり、劇中では、場面の中で「会話」という形で英語のやりとりをしなければなりません。
会話の流れの中で言葉を聞き、発話することで、「この言葉はこういう状況で使われるんだ」「このフレーズは、こういう会話の流れで使われるんだ」と、正しい文脈の中で、フレーズや単語を理解することができます。
文脈や状況とともに、実践的・感覚的に活きた英語を習得することができるのです。これは、ワークシートや教科書を使って学習するだけではなかなか得ることができない言語感覚です。幼い子供であればなおさら、物語を楽しみながら自然に、言葉の意味を包括的にとらえることができるようになります。

2. 語彙力

英語劇で様々な場面をこなせばこなすほど、具体的な状況に即した、日常生活で役立つ語彙を増やすことができます。演劇では、同じ単語やフレーズを何度も聞き発話することで、苦労してセリフを覚えなければなりません。こうした作業を通し、新しい単語も着実に身につけることができます。

3.しっかりとした発音や、流暢に話す力

演劇の練習をすることで、発音や流暢性を向上させることも期待できます。子供たちはよく聞くよう促されるだけでなく、同じセリフを何度も何度もリピートするよう促されます。聞く力に加え、おのずと、発音や流暢に話す力の向上にもつながっていくのです。

4.英語を話すことへの恥じらいをなくす

子供と言っても、物心がついてくると、「英語を話すことが恥ずかしい」と大人のように恥じらいを感じ始めることがあります。これが劇となると、子供たちはまず物語に入り込み演技に集中しなければならないため、英語を話すこと自体への緊張感をやわらげることができます。
さらに、劇中でははっきり大きな声で発話するよう促されるため、英語劇の練習を定期的に繰り返すことで、自信をもってはっきりと英語を話す習慣ができ、英語を話すことへの恥じらいを払拭することができるのです。

語学以外も!劇で伸ばす子供の力

上記のように、英語劇は言語の習得に大きな効果を発揮してくれますが、実は語学力以外にも、子供の様々な力を伸ばしてくれる優秀な学習方法として知られています。下記に挙げる力は、きちんと台本がある演劇だけでなく、おままごとのようなごっこ遊びの中でも育成されるといいます。

1.想像力、理解力

劇で役を演じるということは、自分以外の誰かになり、他者の視点で物事をとらえ表現するということです。また、そのためにも子供たちは自分で考え、その時の人物の考えや感情を想像し、表現しなければなりません。こうした学びを繰り返すことで、他者の気持ちや状況を想像・察する力や、様々な感情を理解する力を育むことができます。

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2.他者を受け入れ、コミュニケーションする力

園児や小学生にとって劇は、協力する力、共感する力、許容する力など「他者との関わり」という面で大きな役割を果たすといわれます。
演劇という学習スタイルの中で、指導する教員や大人はあくまで学習者のサポート役です。先生に一方的に指導される受動的学習とは真逆の状況で、子供たちは自ら考え、セリフを覚え、子供たち同士でコミュニケーションをとりながら主体的に学ぶことが求められます。これはまさに、新学習指導要領で推し進められるアクティブラーニングの考え方といえます。
さらに、英語で劇を行う場合、英語の理解度がまだ低い子供たちは、言語以外にも、身体の動きや顔の表情で自分の考えや気持ちを表現したり、他者を理解する力を習得していきます。演劇という主体的な学びの中で、こうした真のコミュニケーション能力や、自ら考えて学ぶ力を育むことができるのです。

3.自分を信じる力

人前で堂々と演技をするという経験は、子供たちの自信を大きく育ててくれます。これが英語劇であればなおのこと、英語への自信や、表現することへの自信の形成につながります。自信がある子供たちは自己肯定感も強く、自分の考えを信じて学習に取り組むことができます。子供たちの学習意欲や生きる力の基盤となる、とても大切な自信も、劇を通して育成することができます。

まとめ

アクティブラーニングの実践が始まるとともに、少しずつ認知され始めている英語劇という学習方法。壮大な演劇でなくとも、日常生活の場面を切り取った寸劇や、買い物やレストラン、ホテル、空港など、様々な場面を想定した簡単なロールプレイでも立派な劇になります。英語学習以外にも多くのメリットが期待される英語劇、まずは簡単なロールプレイから始めてみてはいかがでしょうか。

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