英語教育に関するニュース

子供たちは絵本が大好き。それが、日本語で書かれた絵本であっても、英語で書かれた絵本であっても、楽しいお話なら夢中で読むことでしょう。
ここでは、英語で書かれたさまざまな絵本をご紹介します。
中には、小さな子供たちに向けて優しく書き直されたものや、音声つきのもの、日本の昔話が英語で書かれたもの、英語と日本語が一緒に書かれているものもあります。
単語だけのものから、少し長いお話まで、さまざまな絵本をご紹介していますので、お子さんの成長に合わせて絵本を選び、一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。



はらぺこあおむし

『英語でもよめる はらぺこあおむし』エリック・カール(作)/もり ひさし(訳)/偕成社

英語と日本語の両方で想像の世界を広げる

世界中で翻訳され、累計1億部以上売れているといわれる『はらぺこあおむし』。日本語版の絵本があるおうちも多いのではないでしょうか。
『英語でもよめる はらぺこあおむし』は、この世界的ベストセラーを2ヵ国語版にした絵本。英語の表記と日本語訳が書かれているので、その日の気分で読み聞かせの言語を変えてみてもよさそうです。

「英語でもよめる」シリーズには、『英語でもよめる ぼちぼちいこか』(マイク・セイラー)、『英語でもよめる スイミー』(レオ・レオニ)、『英語でもよめる くまさんくまさんなにみてるの?』(ビル・マーチンJr.)などもあります。

もともと日本語版を読んだことがあるというママやパパも、英語版で読んでみると、「こんなふうに表現していたのか」と、日本語版との違いを楽しむことができます。英語、日本語のそれぞれを読んでみることで、より絵本の世界に入り込むことができ、想像力がかき立てられるのではないでしょうか。



さるかに

『The Monkey and the Crab さるかに』いもとようこ(作)/Soshi Uchida (訳)/岩崎書店

擬音語や擬態語の英語がたくさん

やわらかな曲線で描かれたかわいらしい動物たちの絵に見覚えのある方も多いのではないでしょうか。いもとようこさんの「はじめてのめいさくシリーズ」を英訳したCD付きの絵本です。
このシリーズには、『The Monkey and the Crab さるかに』のほか、『Kaguya-hime かぐやひめ』『The Emperor's New Clothes はだかのおうさま』『The Rolling Rice Ball おむすびころりん』など日本の昔話や世界の名作が多数あります。

中でも『The Monkey and the Crab さるかに』は、かにの「ちょきちょき」は"Snap Snap"、うすの「どすんどすん」は"Bounce Bounce"と表現されるなど、豊富な擬音語や擬態語が特徴。小さな子供たちも英語を音で楽しむことができます。


どこへいくの?

『どこへいくの? To See My Friend!』いわむらかずお、エリック・カール(作)/童心社

絵本の真ん中で出会う!英語と日本語のお話

この絵本は、右から読み進めていく日本語のお話『どこへいくの?ともだちにあいに!』と、左から読み進めていく英語のお話『Where Are You Going? To See My Friend!』が、絵本の真ん中で出会う、ちょっと珍しいつくりの絵本です。

日本語のお話の作者は、『かんがえるカエルくん』や「12ひきシリーズ」で知られるいわむらかずおさん。英語のお話の作者は、『はらぺこあおむし』で知られるエリック・カールさん。世界的絵本作家の合作絵本は、言葉の違いだけでなく、絵のタッチの違いも楽しむことができます。

右側からも左側からもどんどん「ともだち」が増えていくお話の展開に、子供たちもワクワク。お話の内容は、それぞれ対訳関係になっており、小さなお子さんにも分かりやすいストーリー展開です。日本語、英語、双方のお話が出会う最後のページはとっても賑やかです!


『HUG』ジェズ・オールバラ(作)/Candlewick

単語ひとつで感情が伝わる!初めての絵本としても人気

チンパンジーの赤ちゃんが両手を広げている黄色い表紙が印象的な、ジェズ・オールバラ作の『HUG』。日本語版のタイトルは『ぎゅっ』です。

チンパンジーの赤ちゃん、ジョジョがお散歩をしていると、いろんな動物の親子が「ぎゅっ」とハグをしている場面に出会います。
しあわせそうな動物たちを見ているうちに、最初は楽しい気持ちで見ていたのに、だんだんとさみしい気持ちがわいてくるジョジョ。

ストーリーのほとんどを"HUG"という言葉だけで展開していくのですが、登場する動物たちの表情で、うれしい気持ち、しあわせな気持ち、楽しい気持ち、さみしい気持ちが伝わってきます。

読み聞かせをするときは、"They look so happy."(彼らはとてもうれしそうね。)、"How lonely that boy looks!"(あの男の子は何てさみしそうなの!)などと話しかけながら読み進めると、子供たちの感情も豊かに育つことでしょう。親子で一緒に読みたい絵本です。


『miffy』ディック・ブルーナ(作)/Simon & Schuster Childrens Books

世界中で60年以上愛され40言語以上に翻訳された絵本

世界中で大人気の絵本シリーズ第1作目の英語版です。オランダ本国での初版が1955年。その後、世界中で40言語以上に翻訳されており、日本語版は1964年に初めて出版されました。60年以上愛され続けるロングセラー絵本です。

うさぎの奥さんのもとに生まれたかわいい赤ちゃん。それがミッフィーちゃん(うさこちゃん)です。ミッフィーちゃんを一目見ようと、動物たちが次々にやってきて、うさぎの奧さんとだんなさんにお祝いの言葉を贈る、ミッフィーちゃんの誕生を描いた記念すべき1冊です。

『miffy』をはじめとするブルーナの絵本はすべて、厳選された「ブルーナ・カラー」と呼ばれる赤、黄、青、緑、茶、グレーの6色だけでつくられています。「赤」は喜びや楽しさ、幸せで豊かなイメージを表し、「黄」は明るさや楽しさ、「緑」は安心や安定、「青」は悲しみと静けさを表現しています。「茶」と「グレー」は、ミッフィーのお友だちを表現するための色として、後から追加された色。「茶」は落ち着きを、「グレー」はバランスをとるために必要な色なのだそうです。

これらの色だけを使って表現されたミッフィー・シリーズは、『miffy in the snow』『miffy at the gallery』『miffy at school』など、お話も豊富にあります。お子さんと一緒にお気に入りの1冊を見つけてみてはいかがでしょうか。

また、オフィシャルサイト・miffy.comでは、『miffy at the zoo』『miffy's brithday』の2作が音声付きのデジタルブックとして公開されています。ネイティブの発音で音読されていますので、こちらもぜひ一度、覗いてみてください。絵本とはまた違った楽しみ方ができると思いますよ。



『The Tale of Peter Rabbit』ビアトリクス・ポター(作)/Warne

実写版映画が公開されたばかりのピーター・ラビットのお話

1902年の刊行以来、世界中で愛され続けるビアトリクス・ポターの人気絵本『The Tale of Peter Rabbit』。2018年春には、実写とCGアニメーションを織り交ぜて描いた『ピーター・ラビット』がスクリーンデビューするなど、今もなお、時代も世代も超えて愛され続けています。

物語の主人公は、もちろんピーター。naughty(いたずら好きな、わんぱくな)という単語を、このお話で知った方も多いのではないでしょうか。

ひとりで読むには少し難しいというお子さんには『Read It Yourself the Tale of Peter Rabbit』という絵本もお薦めです。Read It Yourselfは「自分で読もう」という意味。もともと小さな子供向けに書き直されたお話ですので、難しい単語もありません。英語に苦手意識のあるママやパパでも、楽しく読み聞かせができますよ。

英語教育に関するニュース