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保育英語力をはかる注目の資格、「幼保英検」とは?

「幼保英検」という資格について、聞いたことはありますか?

幼保英検とは、「幼児教育・保育英語検定」の通称で、2019年に始まりました。その名の通り、幼児教育や保育の中で使われる英語表現や語彙力などをはかる英語の検定試験で、ほかの英語資格とは出題内容が大きく異なります。

保育や幼児教育になじみの深い幼稚園教諭や保育士、インターナショナルスクールや英語プリスクールなどでの就職を目指す人、また英語教育に興味のあるパパやママにもオススメの幼保英検。その概要や内容など、詳しく見ていきましょう。

幼保英検とは?

幼保英検とは、幼稚園や保育園で必要とされる実用的な英語力をはかる検定です。保育現場に即したシチュエーションにおける語彙力、読解力、リスニング力などが試されます。

2010年から始まった「保育英検」が、2019年から「幼児教育・保育英語検定(幼保英検)」へと名称を変更し、現在の幼保英検の形になりました。運営元の幼児教育・保育英語検定協会は、幼保英検の目的を「国際的なグローバル化に対応できる幼稚園教諭・保育士」を養成することとしています。

そのため、一般英語力やビジネス英語力をはかる資格や検定とは違い、乳幼児英語(いわゆる赤ちゃん言葉など)や、幼稚園や保育園などで使われる行事・遊びなどにまつわる英語表現、また子供に起こりうる病気やケガ、保護者との会話、さらにアクティビティ(工作や外遊びなど)を指導する際の英語表現など、子供にまつわる幅広い英語知識が問われる内容となっています。英語力と併せ、幼児教育や保育に関わる知識も必要とされます。

対象者に関する規定は特になく、幼児教育や保育の現場に関わりのない人でも試験を受けることができます。「英語保育に興味がある、勉強してみたい」というパパやママにもオススメです。

幼保英検を取得しキャリアアップ!

幼保英検を取得することで得られる最大のメリットは、ほかの資格同様、キャリアアップが見込める点です。

英語教育を行う幼稚園・保育園は年々増えていますが、それに対して、英語を得意とする幼稚園教諭・保育士、または英語を専科として教えるスタッフの数はまだまだ少ないのが現状です。

英語活動を行う幼稚園・保育所の多くは外部講師を頼って英語を指導している場合が多く、近年では、英語ができる人材を募集している園も増えています。

また英語教育を行っていない場合でも、年々増加する外国籍の家庭の園児や、その保護者とのコミュニケーションなど、保育現場での英語需要はますます高まりを見せています。

幼保英検を取得することで、ほかの英語資格とは違い、保育に関わる英語の専門性を証明することにつながるため、「インターナショナルスクールで働いてみたい」「プリスクールでの仕事に興味がある」「海外で保育の仕事にチャレンジしてみたい」という英語教育現場への就職希望者にはうってつけです。

すでに保育士や幼稚園教諭として働いてきた先生たちも、資格手当を申請できる可能性があります。

※資格証の発行を希望する場合は、幼保英検いずれかの級に合格後、検定協会への申し込みが必要です(有料。申請しない限りは付与されません。)。

幼保英検を取得しキャリアアップ!

幼保英検の試験内容は?

試験概要

幼保英検には5つの級(4級、3級、2級、準1級、1級)があり、マークシート形式になっています。年度につき3回実施され、うち準1級と1級は二次試験(面接試験)まであります。2020年度からは、会場受験にあわせてオンライン受験も受けられるようになりました。

各級のレベル、試験内容等

幼児教育・保育英語検定協会の公式ホームページに示されている、各級のレベルの目安、試験内容、試験問題で登場するシチュエーションなどは下記の通りです。

4級(Introductory)
●推奨目安:中学初級~中級程度
●到達像:幼保英語へのファーストステップ
●時間:筆記50分
●出題目安:幼保英語習得へのきっかけとして、初歩的な単語・フレーズを理解でき、知識を有する。簡単な定型的なフレーズを用いて簡単なコミュニケーションができる。
●場面・状況:登園、出席、室内遊び、トイレ、屋外遊び、お昼ごはん、お昼寝、お迎え。

3級(Beginner)
●推奨目安:高校中級~卒業程度
●到達像:アシスタントティーチャーへの一歩・海外やインターナショナルスクールでのチャレンジ
●時間:筆記50分、リスニング20分
●出題目安:幼保英語の基礎的な文法を理解し、定型的なフレーズを用いた表現でコミュニケーションが取れ、簡単な会話が聞き取れる。
●場面・状況:登園、出席、室内遊び、トイレ、屋外遊び、お昼ごはん、お昼寝、お迎え。

2級(Intermediate)
●推奨目安:中学卒業程度
●到達像:英語を使う園でのチャレンジ
●時間:筆記50分、リスニング25分
●出題目安:幼保英語に必要な文法知識を有し、コミュニケーションができ、簡単な文章作成ができる。英語による幼児教育現場において、補助的役割を果たすことができる。
●場面・状況:入園の相談、入園と登園、室内遊び、昼食とおやつ、屋外遊びと遠足、病気とケガ。

準1級(Advanced)
●推奨目安:大学中級程度
●到達像:アシスタントティーチャーへの指示・ヘッドティーチャー
●時間:筆記50分、リスニング30分、二次面接10分 
●出題目安:幼保英語を使った円滑なコミュニケーションと幼児教育現場の活動における文章作成ができる。幼児教育現場においての補助的レベル保持者への指示ができる。非英語圏の幼児教育現場での活躍ができる
●場面・状況(一次):登園、園行事、赤ちゃんの成長と乳児保育、病気と休園、緊急時対応の訓練、アフタースクール。

1級(Proficiency)
●推奨目安:大学上級程度
●到達像:幼保英語のエキスパートへ
●時間:筆記50分、リスニング30分、二次面接20分 
●出題目安:幼保英語を使って支障なく幼児教育現場で活動が行える。高度なコミュニケーション能力と文章作成力を有し、海外での幼児教育現場を含めて活躍ができる。
●場面・状況(一次):幼児教育においてのあらゆる場面や状況:登園、園行事、赤ちゃんの成長と乳児保育、病気と休園、緊急時対応の訓練、アフタースクール。

※試験の詳細は公式ホームページをご確認ください。さらに詳しい出題内容(場面・状況)も掲載されています。

まとめ

ほかの英語資格とはまったく異なる種類の英語力が試される幼保英検。早期英語教育が広がりを見せるなか、これからますます需要が増えていきそうです。

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