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胎教から始めるバイリンガル教育

月齢の低い赤ちゃんが語学学習に長けていること、また、だからこそ早期語学教育は効果的だと最近ではよくいわれています。しかし実際、赤ちゃんが語学を学習し始めるのはいつなのでしょうか。

言語脳科学研究で知られる、ワシントン大学のパトリシア・キュール教授の研究によると、赤ちゃんが語学を学習し始めるのは生まれる前、つまり胎内にいる時からだということがわかっています。
「早期英語教育を」と考えているパパ・ママができる語学教育の取り組みは、胎教から始めることができるのです。

生まれる前の赤ちゃんは、胎内でさまざまなことを学び表現している

妊娠30週目(誕生まで残り10週ほど)を迎えるころ、胎児は胎内でさまざまなことを学び、それを示すようになっています。例えば、聞こえる音に対し、胎内で蹴ってみたり、動いてみたり、踊ってみたり、また母親の笑い声を聞いて上下に動いたりする様子も見られます。

さらに、母親の声を聞くことで胎児は安心し、心拍が穏やかになることもわかっています。

その他にも、母親の声に反応し、胎児が自分の顔に触れてみたり、親指をしゃぶってみたり、身体を伸ばしてみたりと、胎内で胎児は「音」や「声」に対し、驚くほど多くの反応をしているのです。

では、胎児が「言語」を認識し、学習し始めるのはいつごろから、どのようなプロセスで行われているのでしょうか。

胎内で始まる、赤ちゃんの語学学習

胎児はとても繊細で、音や揺れなどどのような刺激に対しても敏感に反応します。
しかし、胎児が胎内で「言語」に反応を見せ応答し始めるのは、妊娠24~30週目くらいからといわれています。これは、キュール教授の研究だけでなく、胎児の言語学習にまつわるさまざまな研究結果から示されています。

妊娠24~30週目くらいから、胎児は言語の違いを認識し始め、繰り返し聞く音や、特に耳に残りやすい母音が「他の音と違う」ということを認識し始めます。

同じ音を繰り返し聞くことで、胎児は胎内でその音の震えを感知し、徐々にその音を識別できるようになっていくのです。

こうして胎児は、自分に一番近い存在である母親が話す言葉のパターンや音を認識し、結果、母親の母語である言語の音を学ぶ基礎を作っていくのです。

つまり、胎児は母親の声を理解するだけでなく、母親の言語(母語)も認識することができるようになるのです。

結果として、生まれて数時間の赤ちゃんでも、すでに母親の母語とそれ以外の言語の違いを認識することができるといいます。

胎内にいる時点では、胎児ははっきりとした音を聞くことはできず、いわば「耳に詰め物をしたような感覚」でぼんやりとした音を聞いています。しかし、話のリズムや音の震えから、胎児は徐々に言語パターンを理解し、意味をも理解するようになっていくのです。

このようにして、赤ちゃんは生まれる前から母語を学習し始めます。

新生児が示す、胎内からの記憶

「胎児が胎内で語学を認識し始めている」ことを示す、キュール教授が他教授と行った下記のような共同研究があります。

【研究対象】
生まれて間もない新生児

【研究内容】
母親の母語で使用される母音と、母親の母語では使われない母音を同じ回数聞かせる。それぞれの母音に対して新生児がどの程度反応を示すか、おしゃぶりの回数や頻度を通して観察する。

【研究結果】
母親の言語で使われる母音が聞こえると、新生児たちはおしゃぶりを吸うなど大きく反応した。しかし、新生児たちにとって聞き覚えがない外国語の母音が聞こえると、新生児たちのそうした反応は止まり、再度母語の母音が聞こえるとおしゃぶりなどの反応が観察された。

この研究結果からわかる通り、新生児たちは、胎内で聞いてきたなじみがある言語の音を認識することができます。これは、新生児たちが胎内で繰り返し聞いていた音を記憶し、生まれたあともその音を識別できるからといえます。

言語間の音の違いの認識力、3歳までが決め手

言語間の音の違いの認識力、3歳までが決め手

こうした言語間の音の違いを認識する力は、新生児~3歳までの間、高く保持されることも知られています。しかし、3歳になるまでの3年間で、赤ちゃんは周辺で話されている言語で使われる音を理解し、それ以外の音(母語には存在しない、他言語で使われる音など)を認識する力を徐々に排除していきます。赤ちゃんは、生まれる前から3歳までの間に、これから主に学習していく言語(母語)を習得するための準備をしているということになります。

たとえば、英語ではっきりと違いが認識される/ra/と/la/(「r」と「l」)の音の違いは、日本語では存在しないため、日本語を母語とする日本人の耳には、この違いを聞き取ることがとても難しいのです。

しかしこれは、生まれた時から私たち日本人が/ra/と/la/の聞き分けができないということではありません。むしろ、生まれてから3歳になるまでの間は、英語のこの2音の聞き分けのみならず、世界中の言語で使われるどのような音の違いをも聞き取る力を備えているのです。

しかし、胎内にいる時から聞いてきた日本語を母語として認識し、生まれてから3歳になるまでの間に、「日本語に使われる音」を識別していく中で、/ra/と/la/の音の違いは「日本語では認識する必要がない」と識別されます。

こうして、日本語環境の中で育つ赤ちゃんは、徐々に英語の音を認識する力を失っていくのです。そのため、ある程度年齢が過ぎてから語学学習を始めると、「聞こえない」と音を認識することに苦戦するようになっていきます。

胎教から始めるディズニー英語システム

キュール教授の過去の研究によると、胎児は胎内で聞く音楽やリズムなども記憶することができるとわかっています。胎教として、胎児に語りかけたり、物語を読んであげたり、音楽やリズムを聞かせたりするなど、胎児にさまざまな音を聞く機会を与えてあげることはとても意味がある大切なことなのです。

こうした研究結果からもわかる通り、赤ちゃんが胎内にいるうちから、英語など、母語以外の言語を赤ちゃんに聞かせることはとても重要であり、赤ちゃんの言語認識の基盤を作っていきます。

胎教から始めることができる、バイリンガル教育。「でも、日本人の夫婦の私たちでは英語の読み聞かせ、語りかけはしてあげられないし・・・」というプレパパ・ママにオススメなのが、ディズニー英語システムです。

「親が教えなくていい」を前提に作られているので、ご両親の英語力は必要ありません。また、正しい発音やアクセントにこだわった歌が約130曲入っており、胎内の赤ちゃんに正しい英語の音を楽しく届けます。
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まとめ

子供の可能性を拓く、胎教から始めるバイリンガル教育。胎内で音を認識し始める時期に、少しでも英語の音に触れさせてあげ、生まれてくる赤ちゃんが自然と英語の音になじめるような環境作りをしてあげる。それは、早期英語教育の新しい形なのかもしれません。

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