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『英語力を仕事に活かして世界とつながる』〜小川 紗良さんインタビュー〜

俳優、文筆家、映像作家、そして今年からはFM放送J-WAVEのナビゲーターを務めるなど、幅広く活躍中の小川紗良さん。
2018年に放映されたNHKの朝ドラ『まんぷく』では、流ちょうな英語で演技をこなし注目されました。

海外生活や留学経験なしで、自ら身につけた英語力は、現在の仕事にも私生活にも役立っているという小川さんに、英語ができるメリット、英語で拓けた世界や今後の目標などについて伺いました。


Q1. 英語との出会いは?いつどのように身につけたのですか

Q2. 仕事や私生活で「英語ができる」メリットとは?

Q3. 英語で仕事はどのように広がりましたか?

Q4. 使える英語力を身につけ、さらに磨きをかけるコツはありますか

Q5. 今後の目標について教えてください。


Q1. 英語との出会いは?いつどのように身につけたのですか?

Q1.英語との出会いは?いつどのように身につけたのですか?

私の英語との出会いは保育園のときで、年長の頃から英会話教室に通っていました。英語を勉強するというよりは、英語と楽しくふれ合うことを目的とした教室で、たとえば"Rock-Paper-Scissors"(じゃんけん)をしたり、"Humpty Dumpty"(ハンプティ ダンプティ)など英語圏の定番ソングを歌ったりしながら、遊び感覚で英語を学びました。
元アナウンサーの久保純子さんのお母さまが開校されたスクールで、久保さんご自身にも教えていただいた記憶があります。
読み書きや文法からではなく、まず耳で聞いたり体を動かしたりしながら英語に親しんだことで、「英語って楽しい」と興味をもつようになりました。

小さな頃の楽しかった英語体験があったからこそ、英語の基礎を自然と身につけられたのだと思います。

Q2. 仕事や私生活で「英語ができる」メリットとは

Q2. 仕事や私生活で「英語ができる」メリットとは?

俳優・監督として、国際映画祭などで海外の参加者の方々と出会うことがあります。その席で、完璧でなくても英語で思いを伝えられるというのは大きなメリットです。

2017年には俳優として、また2021年には監督として韓国の『全州国際映画祭』に参加させていただきました。二度目のときは残念ながらコロナ禍で現地へ行けませんでしたが、初めて参加した際には各国から集まった方々と、会場やパーティーなどで話す機会がありました。

韓国の監督やお客さんとは、いつどのように撮ったかなど、お互いの映画づくりや好きな映画文化について会話し、それぞれの国のカルチャーにまで話題が広がりました。たとえ韓国語がわからなくても、少しでも英語が話せれば交流を楽しむことができます。映画祭のような多国籍の場で、「映画」と「英語」という共通項を介して、異文化にふれたり、日本の文化についても伝えたりすることができた良い経験になりました。

仕事でも私生活でも英語は「つながり合う」ための大事なツール

数年前に、プライベートで台湾に行ったときも英語が役に立ちました。韓国もそうですが、台湾も、ホテルはもちろん街中でも割と英語が通じます。現地の人にオススメのお店や穴場の観光地を教えてもらったこともありました。
映画で見ていた景色が好きで、親しみを感じていた台湾ですが、伝わる言語で現地の人と交流することができれば、さらに新たな魅力を知ることができます。

英語という共通語で挨拶をしたりするだけで親近感が湧き、旅先でも心が和みました。
決して流ちょうな英語でなくても、難しい単語を使わなくても、「人とつながりたい」とか「伝えたい」という気持ちがあれば、英語は一歩踏み出す勇気をくれます。
私にとって、英語は仕事でも私生活でも、誰かとつながり合うための大事なツールだなと思います。

Q3. 英語で仕事はどのように広がりましたか?

Q3.英語で仕事はどのように広がりましたか?

NHKの朝ドラでは、外国人に恋心を抱き、英語をしゃべるシーンがありました。
英語の力が必要とされる役を演じる上では、やはり説得力のある発音でセリフを言いたかったので、自分にそのスキルがあって良かったなと思いました。
そして、2023年1月からはFMラジオJ-WAVE『ACROSS THE SKY』でナビゲーターを務めさせていただいていますが、この仕事でも、英語の発音が活かされています。
オーディションのとき、原稿にある番組タイトルや洋楽の曲名について「発音良く言ったほうがいいんですか?」と質問しました。
基本は日本語で話している中で、いきなり英語の発音が入って違和感がないのか気になったからです。
「それで行けるのなら、お願いします」と言われました。

リスナーとして聞いていても、J-WAVEのブランドイメージはネイティブのような発音にあると感じますし、洋楽の曲名紹介などもきれいな英語で決まると、スムーズに曲につながってカッコいいですよね。今も番組では、できるだけ良い発音を心がけています。

幼少期に身につけた発音が「伝わる英語」のカギ

幼少期から英語にふれたことで、基本的な発音が身についたことに感謝しています。英語を習いはじめたころ、先生は"r"と"l"の違い、"th"など、日本人が苦手とする英語の音を丁寧に教えてくれました。何度もくり返し聞いて、声に出すことで英語を聞き分ける耳が育ちました。

文法が合っていても、ただ単語を並べただけでは相手にわかってもらえないこともあります。逆に、多少間違っていても発音が聞き取りやすければ、ニュアンスが伝わると感じます。
子供の頃から、きれいな英語の音を意識して定着させたことで、伝わりやすい英語力が身につきました。

Q4. 使える英語力を身につけ、さらに磨きをかけるコツはありますか?

とにかく英語をたくさん聞いて話すのが一番だと思います。
受験勉強では、文法を覚えることも必要かもしれませんが、S+Vとか、S+V+Cといった文型を頭に入れても、会話をするときにはそんなことを考える余裕はありません。実生活で使える英語力を身につけるには、やはり耳で覚えて口からスッと出てくるようにすることが大事だと思います。

そのために、洋画を見たり、洋楽をかけ流したり、好きなものを通して自然と英語が耳に入るようにすると良いと思います。私はときどき、映画を見ていて気に入ったセリフを自分でリピートしたりしています。映画の中の会話は自然なテンポ感だから、それを真似してくり返すと、ナチュラルな英語の発音が定着しやすくなると思います。
また、英語の文を音読するのもオススメです。高校生のときはよく学校のスピーチコンテストに参加しました。自分で英語のスピーチ原稿を書くことは、自分の伝えたい思いを発端としているので、能動的に英語を学ぶことができます。さらにそれを人前で読むことで、伝わりやすい英語で話す実践の場にもなります。

Q5.今後の目標について教えてください。

Q5. 今後の目標について教えてください。

今年からスタートしたJ-WAVEの番組で、"世界と繋がる"をテーマにさまざまな国の最新カルチャーや世界の暮らしを紹介しています。今後は海外に出かけ、英語で現地取材をするのが目標です。
まず行きたいのがフィンランドです。教育や子育てなど、あらゆる環境面で先進国というイメージがあり、日本との違いを実際に見てみたいなと思います。食器などの雑貨やインテリア、サウナ事情も気になりますね。英語で現地の方々とふれあい、リアルタイムで生の情報を届けたいです。

英語を生かし、視野を広げていく

英語というのはあくまでもコミュニケーションツールで、大切なのはそれをどう活かすかだと思っています。たとえば海外に行って誰かと英語で話すときに、その国の文化やバックボーンにも目を向けることで、関係性はもっと豊かになっていくはずです。英語という世界共通のツールを活用し、未だ見ぬ人々や文化にふれて、自分の見ている世界を広げていきたいです。

そしてもうひとつ、俳優・文筆家・映像作家として、海外のクリエーターの方とごいっしょしたいという気持ちがあります。生きてきた土地や文化が違っても、ものづくりを通してつながり合うことができると思っています。英語を使いながら互いを尊重し、ときには違いを楽しんで、豊かなものづくりをしていきたいです。

インタビューを終えて

幼少期から生きた英語を耳から聞いて正しい発音を身につけた小川さん。その力が、現在の仕事の幅を広げ、新しいチャンスを掴むカギになりました。小さな頃から英語と楽しくふれあった経験が「英語に興味をもった原点」と言います。小川さんの英語体験をぜひ参考に、お子さまの英語学習にも役立ててはいかがでしょうか。


『英語力を仕事に活かして世界とつながる』〜小川 紗良さんインタビュー〜

プロフィール:小川紗良(おがわ さら)
俳優、映像作家、文筆家。1996年東京都生まれ。俳優として、NHK連続テレビ小説『まんぷく』(2018 ~2019年)、映画『ビューティフルドリーマー』(2020年)などに出演。初の長編作品となる『海辺の金魚』(2021)は、韓国「全州国際映画祭」に正式出品された。文筆家としては映画『海辺の金魚』の小説版や、フォトエッセイ『猫にまたたび』を手掛ける。毎週日曜9-12時J-WAVE「ACROSS THE SKY」にてナビゲーターを務めている。

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