2020年、ホリプロタレントスカウトキャラバン「ミュージカル次世代スターオーディション」で17LIVE賞に輝き、芸能界入りした佐竹桃華さん。2022年には、ディズニー&ピクサー映画『私ときどきレッサーパンダ』で主役の女の子「メイ」の日本版声優に大抜擢され、注目を集めました。
佐竹さんは、0歳のときからディズニー英語システム(DWE)で英語に親しんだDWEユーザーの一人。乳幼児期からの英語体験がきっかけで英語が好きになり、中学生のときにはアメリカに単身バレエ留学をした経験もあります。
英語を武器に、海外作品にも挑戦したいと夢を語る佐竹さんに、英語が話せるメリットについて伺いました。
Q1. 0歳からDWEの教材で英語にふれながら育ったそうですね。
Q2. 中学生で単身アメリカにバレエ留学したときはいかがでしたか?
Q3. 英語力や留学体験はお仕事にもメリットがありましたか?
Q4. 英語によって開ける世界と将来の夢とは?
Q5. 読者にメッセージをお願いします。
Q1. 0歳からDWEの教材で英語にふれながら育ったそうですね。
はい。母は、子供たちには早い時期から英語を学ばせたいと考えていたようで、2歳上の姉のためにDWEを購入したそうです。ですから、私が生まれたときには家の中で常にDWEの映像やCDが流れているような環境でした。
物心がついた頃には、お気に入りのストーリーや歌を何度もくり返し見たり聞いたりしていましたね。中でも、カードを通すと話しかけてくれる『トークアロング・カード』にハマって、姉といっしょに「今日はここまでやろう」と決めて、楽しみながら英語で遊んだことを覚えています。
当時の私は、『ファンタジア』に出てくるカバのバレリーナ、ヒヤシンス・ヒッポが大好きで、今でもその頃によく見たシーンが目に浮かんできます。
※佐竹さんが当時使用していた教材に登場する映像の一部です。
絵も映像もかわいいので、英語を勉強しているという感覚はなく、「このキャラクターが好き!」とか「なんて言っているのかな?」と興味がわいて、英語が自然と入ってくるんです。
ネイティブの先生と直接ふれあえるイベントにもよく参加しました。
今思えば、母や姉のおかげで小さなときから日常的に本物の英語にふれることができて、本当に良かったと思っています。
自分に子供が生まれたら、DWEで英語にふれさせたい
※大好きなWFクラブの先生と。
英語が好きになったのも、飽きずに楽しめるDWEから英語をはじめたからだと思います。学校で英語を学びはじめたときにも抵抗がありませんでした。
教材は今でも大切にとってあります。たまに見ると、楽しかった子供の頃の思い出が蘇ってきます。そして、いつか自分に子供が生まれたときにもDWEを使って英語にふれさせ、楽しませてあげたいなと思っています。
Q2. 中学生で単身アメリカにバレエ留学したときはいかがでしたか?
3歳からバレエを習っていて、中学生のときにアメリカのワシントンD.C.にバレエ留学をしました。6週間の短期サマープログラムでしたが、世界各国から参加したさまざまな国籍の人たちといっしょにレッスンを受けました。
バレエの指導はすべて英語。通訳さんがいるわけではなかったので、先生の言っていることを自力で理解するしかありませんでした。たとえば、「もっと高く」なのか、「弾むように」なのかといった微妙な違いも正確に聞き取らないと、間違った動きをしてしまいます。
最初は不安でいっぱいでしたが、練習中に飛びかう英語が思った以上に理解できたんです。「こうすればいいのかな?」「こういうことを言っているんだな」と、細かい部分まで分かって、スムーズに練習についていくことができました。
知っている単語をつなぎ合わせながら自分なりにコミュニケーションをとることもでき、自信につながりました。
練習以外では、同世代のクラスメイトたちと地元のスーパーに買い物に行ったり、ゲームをして遊んだり。最終日にはパーティーにも参加しました。
はじめての海外体験でしたが、言葉の壁を感じることなく最後まで楽しめたのは、やはり子供の頃から生きた英語にふれていたからだと思います。
Q3. 英語力や留学体験はお仕事にもメリットがありましたか?
英語力は演者にとって、大きなメリットになるということを実感しました。現在、舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」に出演させていただいているのですが、その稽古では約2カ月にわたり、本国イギリスからクリエイティブチームの方が演出や振り付けの指導のために来日されたのです。
稽古の現場では、できるだけ英語を英語のまま理解しようと努めました。
もちろん通訳の方もいらっしゃったのですが、外国の方同士が英語で話している内容なども注意して聞いていると、日本語に訳しきれないようなちょっとした会話が演技のヒントになったり、役柄について自分なりにより深く考えるきっかけになったりしました。
通訳さんに頼るだけではなく、自分の耳で聞くことで新しい発見があり、アメリカ留学での経験が今の仕事でも活かせたように思います。
Q4. 英語によって開ける世界と将来の夢とは?
英語力は未来を切り開くための武器
海外作品の吹き替えのオーディションなどでも、英語の原音を聞きながら、同時に日本語に吹き替えるといった力を試されることがあるので、「英語ができる、話せる」ということは、自分の未来を切り開くための大きな武器になると思っています。
ですから、普段の生活の中で映画を見るときも、なるべく日本語の字幕を見ないで英語を聞きながらストーリーを理解する練習をしたり、気になるセリフは何度もリピートしたりしています。最初は難しいと感じても、それをくり返しているうちにだんだん英語を英語で理解する力がつくように感じるんです。
将来は海外の映画やドラマにも挑戦したい
舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』の共演者の方の中には、イギリスやアメリカで同じ役をやられている俳優さんと英語を使ってSNSなどで情報交換している方もいらっしゃいました。将来は、海外の映画やドラマなどにも挑戦したいという夢があるので、実際に演じられたキャストの方に直接アドバイスをいただくことができたら最高です!
ビッグチャンスをつかむためにも、日頃から英語にふれる環境に身を置きながら、夢の実現を目指してもっともっと英語力に磨きをかけたいと思っています。
Q5. 読者にメッセージをお願いします。
これからは英語の必要性がますます高まってくることは確かだと感じます。そんな中で、私自身の経験からも、できるだけ早くから英語が身近な環境で生活することが、将来確かな英語力を身につけるために有効だと思います。
そして何より、子供時代は勉強としてではなく、楽しみながら英語にふれさせてあげることをオススメします。親御さんがお気に入りの英語のCDをかけ流すだけでも良いと思います。
幼少期に英語が自然に入ってくるようにと、映像や音楽、絵本などを通して英語に親しむきっかけをたくさん用意してくれた母も、今、こうして英語を活かして頑張っている私を優しく応援してくれています。
インタビューを終えて
0歳のときから、2歳年上の姉とともにDWEの教材で英語に親しんだ佐竹さん。初の海外留学でも言葉の壁を感じることなく、現地の生活に誰よりも早くなじむことができたのは、幼少期からの英語体験がベースになっていると言います。
プロフィール:佐竹 桃華(さたけ ももか)
女優。2003年生まれ。2020年に行われた「ホリプロタレントスカウトキャラバン ミュージカル次世代オーディション」にて17LIVE賞を受賞し、芸能界デビュー。2022年『私ときどきレッサーパンダ』(ディズニープラスにて独占配信中)吹き替え版にて主演・メイリン・"メイ"・リー役に抜擢され注目を集める。現在、舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』に出演中。