ディズニー英語システム TOP > 乳児・幼児からの英語 > 英語教育に関するニュース > 日本にいながらバイリンガル育児に成功! その秘訣は何か? ~日英バイリンガルのフリースクールを創設し、プログラミング教育にも尽力している サイエンス作家・竹内薫先生インタビュー~

英語教育に関するニュース

日本にいながらバイリンガル育児に成功! その秘訣はに何か? ~日英バイリンガルのフリースクールを創設し、プログラミング教育にも尽力している サイエンス作家・竹内薫先生インタビュー~

「子供の英語教育に関心はあるものの、何からはじめたら良いかわからない」
「早い方が良いのはわかっているけれど、自分は英語ができないから教えられない」
「教材がたくさんありすぎて、何を選べば良いかわからない」

そんな悩みを持つ親御さんはたくさんいるのではないでしょうか。

ご自身の子育てでも幼少期からの英語学習の必要性を感じ、それを実践。日本にいながらお子さんをバイリンガルに育てた竹内先生に、「小さな子供のために、家庭で英語環境を整えるコツ」を伺います。


Q1. 竹内先生と英語との出会い、そして、英語がわかるようになるまでの道のりとは?

Q2. お子さまを育てるにあたり、幼少期から英語を学ばせる必要性を感じたのはどうしてですか?

Q3. 幼少期のお子さんの英語環境づくりで、どんな工夫をされましたか?

Q4. 幼少期のお子さま向けに英語教材を選ぶポイントは何ですか?

Q5. 子供に英語にふれさせるときに、心がけていたことはありますか?

Q6. その後、お子さまの英語力をどのように育んでいったのですか?

Q7. 幼少期からの英語教育に関心がある親御さんに、アドバイスをお願いします。


Q1. 竹内先生と英語との出会い、そして、英語がわかるようになるまでの道のりとは?

Q1. 竹内先生と英語との出会い、そして、英語がわかるようになるまでの道のりとは?

父親の転勤が急に決まり、9歳の頃にアメリカに行くことになりました。それまで日本の公立小学校に通っていたので、英語にふれた経験なんてゼロ。それが、突然英語の環境に放り込まれたわけです。当時のニューヨークには日本人学校すらなく、現地校に通いました。

それが、僕と英語との出会いです。正直、"幸せな出会い"とはいえませんでしたね。どちらかというと"ショック療法"に近いと思います。
黒板のABCは記号に見え、先生やクラスメイトの話し言葉はただの雑音のようにしか聞こえませんでした。それがだんだんと、一つひとつの音が「単語」として聞き取れるようになっていきました。まだ子供だったので吸収が早かったのでしょうね。とはいえ、「何となく単語が聞きとれる」ようになるまで、半年くらいかかりました。

聞きとれるようになると、その次のステップとしてしゃべれるようになります。その半年間のことを、脳科学の言葉で「サイレント・ピリオド(沈黙の時間)」というのですが、はたから見ると何の進歩もないようだけれど、ひたすら周囲の言葉を聞いて英語力を蓄えていた時期だったのですね。
そして、ある日突然、会話ができるようになっていました。人によってこのサイレント・ピリオドの期間はまちまちだそうですが、語学の習得においては、誰もが通る道なのだそうです。

Q2. お子さまを育てるにあたり、幼少期から英語を学ばせる必要性を感じたのはどうしてですか?

Q2. お子さまを育てるにあたり、幼少期から英語を学ばせる必要性を感じたのはどうしてですか?

先にもお伝えした通り、アメリカでの衝撃的な英語との出会いの原体験が大きいです。僕は半年間のサイレント・ピリオドを経て、英語が自然に話せるようになりました。

でも、それはいきなり言語環境がガラリと変わるという、ショック療法に近い環境の変化があったからでした。できれば娘には、そういう苦労やストレスをかけずに英語を自然に習得していってほしい。ゆっくりと階段を一段また一段と上がっていくように、英語を吸収していってくれたら、と思ったんです。

Q3. 幼少期のお子さんの英語環境づくりで、どんな工夫をされましたか?

Q3. 幼少期のお子さんの英語環境づくりで、どんな工夫をされましたか?

子供向け英語家庭教材のディズニー英語システムを購入して、娘が0歳の頃から常にBGMに教材の英語の歌が聞こえる環境をつくりました。家にいるときはもちろんのこと、車の移動中も、ずっと英語を流しっぱなしにして意図的にそういう環境をつくるようにしていました。
また、英語の環境にたっぷり浸してあげたかったので、テレビゲームなどの遊びよりも英語にふれられる環境の比重が大きくなるように意識していました。
ほかの英語教材についてもいろいろ調べてみたのですが、「これなら使い続けられる」と最終的に選んだのが、ディズニー英語システムでした。

Q4. 幼少期のお子さま向けに英語教材を選ぶポイントは何でしょうか?

Q4. 幼少期のお子さま向けに英語教材を選ぶポイントは何ですか?

英語の習得に関しては、インプットとアウトプット、この両方がセットであることが大事です。インプットはひたすら英語を聞くこと。アウトプットは、英語を声にだしたり、英語でコミュニケーションをしたりすること。たくさんのインプットがあって初めて、アウトプットができます。

その点において、ディズニー英語システムはとても使いやすかったんです。子供が大好きなディズニーキャラクターたちが、英語を話して歌っている音源をひたすら聞かせるだけですから。

また、アウトプットの面では会員サービスを利用して、ネイティブの先生と電話でお話ししたり、イベントに参加してネイティブの先生と実際にお話ししたりする機会がもてましたので、遊びながら自分の中に蓄えた英語力を発揮することもできます。小さなアウトプットですが、日常的な遊びの中で、英語を聞いてリピートできるタッチペンのような教材も、インプット&アウトプットがセットになった素敵なおもちゃだと思います。

Q5. 子供に英語にふれさせるときに、心がけていたことはありますか?

Q5. 子供に英語にふれさせるときに、心がけていたことはありますか?

「楽しい!」にまさるモチベーションは、ありません。そのことはいつも気にかけていました。

うちの子はディズニープリンセスが大好きで、2歳~3歳くらいには、『美女と野獣』『シンデレラ』などの代表作をひと通り見ていました。そこでは大好きなキャラクターが英語をしゃべっているので、自然とそれをまねるようになっていったんです。好きじゃないと何事も、覚えようとはしませんよね。娘の場合は、英語以前に、ディズニーキャラクターが大好き。大好きなキャラクターをひたすらまねて、歌って、踊って...をリピートしていました。好きでまねしているうちに、自然と英語も吸収していったのですね。

英語の環境をそれとなく用意したのは親の意図があってのことですが、英語を吸収していったのは、やはり本人が何よりも「英語が楽しい!」と感じたからこそだと思います。その「楽しい!」を感じさせるさまざまな要素が、ディズニー英語システムにはそろっていたんですね。それが、娘が自然に英語を自分の体の一部分にして成長していった秘訣ではないかと思っています。

Q6. その後、お子さまの英語力をどのように育んでいったのですか?

Q6. その後、お子さまの英語力をどのように育んでいったのですか?

娘は0歳からディズニー英語システムを使い、英語を使う保育園には2年間通いました。

そして、日本でも「英語」「プログラミング」「アクティブ・ラーニング(子供が自ら能動的に学ぶ学習法)」が学べるようにと、2016年に私が創立したバイリンガルのフリースクール「Yes International」があるのですが、娘も保育園卒園後にその学校に入学しました。10歳前後の頃には、TOEFL Junior®Standard(※)でハイスコア(850点超のゴールド[英検準1級〜1級相当])を出していました。日本の公立の小学校には通っておらず、もうすぐ12歳になります。

また、当たり前のことではありますが、英語はコミュニケーション手段の1つでしかありません。「英語を学ぶのではなく、英語で何を学ぶか」が、とても大切です。その点においても、娘はすでに日本語と英語のバイリンガルに育っていますから、英語を使って、自分が興味のあることをインターネットで検索したり、授業で扱ったテーマに関して、クラスで意見を交わしたりということを、日本語でするのと同じように日常的にやっています。

Yes International Schoolでは探究型の授業に重きをおいているのですが、最近、ホロコーストの生存者の方のお話を直に聴くということを社会科の授業で行いました。ドイツ語なまりの英語で語られるお話を聞いて、「なぜこんなことが起きたのか」「誰が悪かったのか」「現在はどうなのか」といったことをみんなで論じるんです。

この生存者の方と、子供たちをつないでいるのは、手段としての言語「英語」なんです。数値化できる英語力ももちろん、その人の英語力を測る目安になりますが、今の娘の姿を見ていると、英語を糧にその先にあるもっと広い世界にアクセスしているように感じます。それこそが英語を学ぶ、何ものにも変えがたい価値なのではないでしょうか。

そういった面において、日本語と英語という意識すらないときから、英語に慣れ親しませたことの影響は、とても大きかったと感じています。

娘の今の夢は、アクティビスト(活動家)。環境活動家のグレタ・トゥンベリさんが憧れのアイコンなのだそうです。そんな夢を思い描けたのも、世界で何が起こっているか、そういう情報を自分からとりにいくだけの英語力が備わったからだと思います。

(※)TOEFL Junior®Standard:中高生向けに作られたTOEFLiBT®への橋渡しになるテスト。難易度は英検3級〜1級レベル。リスニング、文法・語彙、リーディングの3つのセクションからなる。各セクションの合計スコアを測る。満点の900点は、英検準1級〜1級相当。

Q7. 幼少期からの英語教育に関心がある親御さんに、アドバイスをお願いします。

Q7. 幼少期からの英語教育に関心がある親御さんに、アドバイスをお願いします。

自分の苦い体験から、子供には苦労させたくなくて、僕は子供が0歳のときから英語にふれさせました。でも、何歳からはじめることになっても、決して遅すぎることはありません。
ただ、幼少期からはじめたほうが、英語の習得において圧倒的に楽であることは間違いないと思います。

母語である日本語も、毎日たくさんの日本語のシャワーを浴びて(インプット)、たくさん話すことをくり返して(アウトプット)、間違いを訂正して、修正をくり返して、いろんな人とコミュニケーションをして、自然と話せるようになっていきます。英語を小さい頃からはじめたら、苦手意識も抵抗もありません。音をまねしてその通りに発音する能力も、幼少期の頃のほうが優れています。

英語はあくまで「手段」でしかありません。子育てにおいては、英語のその先にあるものを見据えることも大事です。
くり返しになりますが、とにかく親御さんも楽しみながら子供といっしょに英語に親しむこと。これを忘れないでほしいです。

インタビューを終えて

取材時には子育てやご家族にまつわるお話をたくさん伺いました。印象的だったのが、バイリンガルの竹内先生とは対照的に、奥様は完璧なモノリンガルでいらしたということ。ご結婚されるまで海外旅行もしたことがなく、英語にふれる機会もほとんどなかったのだとか。
でも、娘さんが生まれて、育児を通して英語に慣れ親しむうちに、ご自身も自然と英語を吸収していかれたのだそうです。今ではネイティブスピーカーとも普通にやりとりをし、Yes International Schoolで授業も担当されているというから驚きです。次回の記事では、英語を身につけたその先にある、さらに深い学びについて、詳しく伺います。


日本にいながらバイリンガル育児に成功! その秘訣はに何か? ~日英バイリンガルのフリースクールを創設し、プログラミング教育にも尽力している サイエンス作家・竹内薫先生インタビュー~

プロフィール:竹内 薫 (たけうち かおる)

サイエンス作家。
1960年7月2日東京生まれ。東京大学教養学部教養学科(専攻、科学史・科学哲学)・東京大学理学部物 理学科卒業。マギル大学大学院博士課程修了(専攻、高エネルギー物理学理論)。
理学博士(Ph.D.) 大学院を修了後、サイエンス作家として活動。物理学の解説書や科学評論を中心に150冊あまりの著作物を発刊。2006年には『99.9%は仮説~思い込みで判断しないための考え方』光文社新書)を出版し、 40万部を越えるベストセラーとなる。最新刊の翻訳書に『超圧縮 地球生物全史』(ヘンリー・ジー著、竹内薫訳、ダイヤモンド社)がある。物理、数学、脳、宇宙、AI・など幅広い科学ジャンルで発信を続 け執筆だけでなく、テレビ、ラジオ、講演など精力的に活動している。また大の猫好きでもあり、著作物 の中に猫(シュレディンガーの猫)も度々登場する。 2016年春からは小学校レベルの民間学校「Yes International School」代表も務める。

Yes International School  http://yesinternationalschool.com

英語教育に関するニュース