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オランダ

オランダでは小学校卒業時には日常英会話をマスター

2018年に発表されたEF社による国別英語力ランキングで、オランダの英語力は88ヵ国中2位でした。
オランダは教育先進国で、義務教育を開始する5歳(小学1年生)から、英語を学び始めます。日本が10歳(小学5年生※1)、フランスが6歳(小学1年生)から英語授業が始まることを考えると、かなり早目のスタートです。
そのおかげもあって、小学校卒業までにほとんどの子供が、下校途中に普通に英語でおしゃべりをできるくらい、日常英会話をマスターしてしまいます。
今回は、そんなオランダの英語教育事情を詳しく見てみましょう。

※1 2020年からは日本の英語授業開始年齢は8歳(小学3年生)になります。

自由な英語教育の中で生まれた、歌って踊れる英語授業!

オランダの英語授業の内容は、各学校によってまちまちです。
そもそもオランダは、学校に幅広い教育の自由が認められており、学校の設立・理念・教育方法について国はほとんど口を出しません。英語教育でも、学校は自由に授業を進めていくことができます。

決まりにとらわれない自由な英語教育の中で、子供が楽しんでとりくめる授業が生まれてきました。

例えば、英語の教科書の表紙に、テイラー・スウィフト(アメリカの人気ポップシンガー)が登場する小学校もあります。これは、オランダの多くの学校で採用されているポップミュージックを題材とした英語学習プログラム・Groove.meによるものです。このプログラムでは誰もが知っている有名なポップミュージックを題材にエキサイティングな授業が行われ、子供たちは歌ったり踊ったりしながら自然に英語と親しむことができます。

Groove.meの紹介動画(YouTubeより)

小学校で完全バイリンガル授業をいち早く導入

2013年、オランダの教育省副大臣・デッカー氏が「オランダの子供は英語を上達させることがこれからの世界で仕事をする上で今以上に重要となる。」とバイリンガル教育の重要性を指摘しました。
これを受けて、オランダの12の小学校で完全バイリンガル授業が導入され始めました。これらの小学校では授業の半分までが英語、残りがオランダ語で行われます。子供たちは体育、歴史、地理などの授業も英語で受けることができるようになったのです。
この施策は、英語能力の習得開始が7~8歳よりももっと低年齢のほうが習得が速いという研究結果に基いています。
この完全バイリンガル授業の導入は、2019年に合計20校まで試験的に増やされる予定で、試験結果が良好であれば、さらに増える見込みです。

小学校教員の英語レベルが高い

英語を含む小学校教員資格を有した教員が指導。教員教育コースへの入学にはCEFRのB2レベル(※2)が必要となるため、流暢で自然な英語を話す教員が指導にあたることになります。

駐日欧州連合が発行するWebマガジン・EU MAGによると、オランダ国民の94%が、母語以外に1言語以上を話すバイリンガルとのことです。ちなみに、子供たちだけでなく50~60代のオランダ人の多くも、流暢に英語を話すとか。オランダには3~4ヵ国語を話すマルチリンガルも多く、多言語を話すことにはほとんど抵抗がないようです。

※2 CEFRのB2レベル

国際指標・CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)で外国語の運用能力を計測したときの中上級レベル。下記がB2レベルの目安となる。

・複雑な文章の要点を理解できる
・テレビ放送や生中継で使用される標準的な表現を理解できる
・幅広い様々な単語を利用した文章を理解できる

まとめ

オランダの英語教育は、主に以下の強みを活かして、成果を上げてきたようです。

  • 英語教育の開始年齢が早い
  • 学校側の裁量が広く、子供たちが楽しめる学習プログラムを導入できる
  • 教える教員側の英語レベルが高い

日本の小学校でも、英語の授業開始年齢の引き下げや、子供たちが楽しめるゲームなどを取り入れた授業が進められていますが、オランダはかなり先を行っています。
また、オランダの英語教員の英語レベルの高さに日本が追いつくことはなかなか難しいでしょう。
しかし、オランダの英語教育のエッセンスを家庭での英語学習で取り入れて、日本の英語教育の足りない部分を補うことはできます。「早く英語にふれ始める」「子供が楽しめる英語教材を使う」という2点を取り入れるだけでも、子供の英語学習に良いインパクトを与えられることが、オランダの英語教育の様子からもわかります。お子さんが楽しめる方法を工夫して、英語にふれてみてください。

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