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英語教育に関するニュース

中学受験に英語があるのは当たり前の時代?

2020年4月から英語(外国語活動)の授業が小学3~4年ではじまり、小学5~6年生では成績がつく教科として導入され、まもなく満2年を迎えます。小学5年生のときに英語が必修化された子供たちが中学生になる2022年を機に、入学試験に英語を導入する学校が増えています。受験科目として英語が選択できるのではなく、全受験生に英語を課す中学校のケースを交えて、学校の試みを新聞記事から見てみましょう。


中学入試 増える英語導入校

中学校の一般入試で、英語を導入する学校が増えている。いまの小学6年生が受験する2022年の入試では、初めて受験生全員に英語を出題する学校もある。グローバル化への対応に加え、受験の選択肢を増やすことで、多様な生徒を確保するねらいもあるようだ。

教科書レベル■4技能問う

「絵の内容を最も適切に表している英文を、(ア)、(イ)、(ウ)のうちから1つ選んで、解答用紙にその記号を書きなさい」

日本語の音声に続き、選択肢が英語で読み上げられる。

<Number one.
ア This is a cat.
イ This is a book.
ウ This is a peach.>
<Number two.
ア She is happy.
イ She is angry.
ウ She is sad.>

江戸川学園取手中学のサンプル問題

全員に英語を出題する江戸川学園取手中学は、サンプル問題の問題用紙と音声をホームページで公開している
 

2022年の入試で、初めて全ての受験生に英語を出題する江戸川学園取手中学(茨城県取手市)が、ホームページで公開しているサンプル問題の一部だ。リスニング問題のみで、音声はゆっくり2回ずつ流れ、解答は全て選択式。国語、算数、理科、社会、英語の「5科目型」入試の場合、試験時間180分・350点満点のうち、英語の配分は20分・50点となる。

中等部入試担当教諭は「グローバル化が進み、英語は『できて当たり前』という時代。(小学5、6年生での20年度からの)教科化が決まったときから、22年の入試に英語を入れようと検討を重ねてきた」と話す。

ただし、受験生の負担にならないよう、「あくまでも小学校の授業で使われている教科書のレベルに合わせた出題」にし、英語塾に行っていなくても、8割程度は得点できる難易度をめざす考えだ。

同教諭は「『受験のために』と無理に詰め込んで英語が嫌いになってしまっては、元も子もない。学校の授業で楽しく英語に触れる、ということを大切にしたい」と強調する。7月にオンラインで開催されたオープンスクールでは、説明役の生徒が「好きな海外ドラマを英語で見ています」「毎日なにかしら英語に触れる機会をもって、とにかく英語を楽しんで下さい」と受験生に呼びかけた。

「読む・聞く・話す・書く」の英語4技能を問う試験を22年の入試で新たに実施するのは、共立女子中学(千代田区)だ。

英語で対話やゲームをし、会話力や積極性などを評価していたこれまでの「インタラクティブ入試」を、ペーパーテストも加えた「英語4技能型入試」(英語と算数)に衣替えする。英語の難易度は英検3級から準2級程度を想定し、募集人員は15人としている。

国際交流部主任は「昨今、4技能を重視する傾向は強まっており、大学入試も大きく変わった。発信力や、さまざまな情報を読み取る力など、多様な力を伸ばしていく必要があり、入試もバージョンアップさせた」と話す。

加えて、受験のために通塾を始め、習い事として楽しんでいた英語教室をやめてしまう、といった子が、英語を辞めずに受験に挑戦できるようにしたい狙いもあるという。「他教科はあまり得意ではないが『英語は武器』という子や、海外経験はあるが、『帰国生』の要件には当てはまらないなど、さまざまな子に受験機会を提供したい。」


三島あずさ 記者
朝日新聞 2021年9月4日付 26頁 第2東京<変わる進学>
※承諾書番号21-3034
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