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英語教育に関するニュース

2021年度から、中学校で英語を「使う」活動がいっぱいに!

小学校での英語教育改革に続き、来年度から始まる中学校での新たな学び。英語の教科書には「聞く」「話す」活動が多くなり、扱う単語数や読む学びもぐんと広がります。文法よりも、まずは使ってみる、使うために必要なことに触れられる仕組みです。
難しくなる、と言われていますが、やりごたえのある内容になりそうです。新聞記事から見てみましょう。


単語数2倍・即興で話す・長文化

難しくなる中学英語

来春から中学校で使われる教科書の検定が終わり、中身が公表された。小学校で英語を学んできた生徒が使う新しい英語の教科書は、多くで難しくなり、「聞く」「話す」を軸に構成も一変した。

「This is my friend Paul」
「Oh, I know him」

開隆堂の1年の教科書。代名詞を学ぶ単元は、漫画形式で示されたこんなやり取りを聞く学習から始まる。その後も「対話を聞いて、それぞれの人物に合うものを線で結びましょう」「あなたが好きなキャラクターを描いて、友だちと表現しましょう」など、聞いたり話したりする練習が続く。文法を確認するのは単元の最後だ。担当者は「あくまでも英語を『使うための支え』という位置づけにした」と話す。

小学校の教科化で

教育出版は「Key Sentence(基本文)」として単元途中で文法に軽く触れ、最後に詳しく説明する作り。東京書籍も、単元の最初を「聞く」に設定した。担当者は「先生には衝撃的な教科書かもしれないが、小学校は聞いたり話したりするところから始める。その蓄積を無意味にしたくない」と話す。

多くの教科書は「即興」での言語活動を数多く求める。

「グループになり、メモをもとに1人30秒程度で、即興で発表し合いましょう」。東京書籍の3年の教科書に登場する活動だ。キーワードを書き出したメモをもとに自分の部活動や委員会について話すことを求める内容で、「まずは原稿を書かずに」という助言が添えられている。

「発表」活動も充実する。光村図書の3年の教科書には「鳥獣人物戯画」が登場する。京都の高山寺に伝わる国宝絵巻。この絵巻に関連した音声を聞いた上で、絵巻に登場する動物のせりふなどを考えて発表し、自分がどの動物に扮しているかを友達にあててもらう内容だ。

作ってはみたが・・・

新学習指導要領では「聞く」「読む」「話す」「書く」の4技能のうち、「話す」を〈やり取り〉と〈発表〉に分け、5領域別の目標を設定した。ある教科書会社の担当者は「『理解する』だけでなく、実際に『使う』ことを求める即興は、単純に難しい。現行本とのギャップが激しい教科書になった」と話す。

中学卒業時までに学ぶ単語も大幅に増えた。現在は中学校で1200語程度だが、新指導要領では1600~1800語に。小学校で既に600~700語を習っており、中学卒業時は少なくとも2200語。現在の2倍近くになる。

新指導要領解説では、意味が理解できる語と、話したり書いたりできる語に分け、「全てを生徒が発信できるようにすることが求められているわけではない」としているが、「単語数が増えれば、それだけで難しくなる」とある教科書編集者は言う。

長文化も進む。三省堂の担当者は「長文にすることで、より多くの単語を使うことができる」。光村図書では、3年の最後に500語を超える英文を載せる。新興出版社啓林館の担当者は「各地の高校入試で長文化が進んでいる」との理由もあげる。

即興、単語数の増加、長文化――。多くの教科書会社は「難しくなった」と評する。これまで高校で習っていた仮定法や現在完了進行形なども、中学校の学習内容におりてきた。ある社の担当者は話す。「作ってはみたものの、どれだけの生徒がついてこられるか」

三島あずさ、山下知子 記者
氏岡真弓 編集委員

朝日新聞 2020年4月7日付 21面教育/社告「どうなる?教科書」
※承諾書番号20-1662
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