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共通テスト英語のポイント

2020年度からの新しい大学入試テストの内容を検討するため、2017年と2018年に2回の試行試験が実施されました。
その結果を受けて、新しい大学入試テストでは従来のセンター試験よりもリスニングの配点が高まる見込みです。
また、リスニングの問題音声の読み上げも、1回読みと2回読みが混在になるため、すべて2回読みだったセンター試験のリスニングと比較すると難しくなります。
このように、新たな大学入試テストではリスニング力がより高いレベルで求められそうです。新聞記事から見てみましょう。


共通テスト 英語のポイント

◆筆記「読む」に特化した出題に
◆音声1回読みと2回読み混在
◆配点 筆記とリスニング1対1

■ センター試験と共通テストの英語の試験の違い

センター試験共通テスト
試験内容 筆記、リスニング リーディング、リスニング
配点 筆記200点、リスニング50点 リーディングもリスニングも同じ点数
解答時間 筆記80分、リスニング30分 リーディング80分、リスニング30分
リスニングの問題部分の読み上げ回数 すべて2回読み 1回読みと2回読みが混在

※共通テストのリスニングの問題数は、センター試験よりも増加

2020年度から始まる大学入学共通テストに向け昨秋に実施された2回目の試行調査では、英語の「リーディング」「リスニング」とも平均正答率が、大学入試センターが目標としていた5割を超えた。この結果を受けてセンターは4月、21年1月の「本番」のリスニングについて、2回読みと1回読みを混在させ、リーディングと同じ配点にする方針を示した。民間試験導入の陰に隠れがちだが、高校にはインパクトを与える変更だ。

「後半の2問は英検2級レベルでは対応できない。準1級を目指す必要がある」。4月下旬に東京都内であった代々木ゼミナールによる高校教員向け説明会。英語担当の講師は45分かけて、主に試行調査での英語のリスニング対策について説明した。「英単語、フレーズを視覚だけでなく音で覚える必要がある。リスニングの訓練を積むべきだ」

共通テストの英語をめぐっては、「読む・聞く・話す・書く」の4技能を測るため、民間試験の成績が活用される。一方で、一気に民間試験だけになると対応が難しいとする大学や高校に配慮。「読む・聞く」の2技能を測る試験をセンターが作り24年1月まで併用されることになっている。

その英語2技能試験については、2回目の試行調査での平均正答率が、リーディング(読む)が56.37%、リスニング(聞く)が59.09%と、いずれもセンターの目標だった5割を超えた。このためセンターは、試行調査での問題作成の方針を本番でも踏襲することを決めた。

センター試験から変更されるのは主に3点だ。

まず、センター試験の「筆記」は「リーディング」となる。センター試験の筆記は、発音やアクセントなどの問題で間接的に「話す・書く」力も測ってきた。

だが、高校の学習指導要領は「4技能のバランス良い育成」を求め、20年度からは4技能の民間試験も導入される。このため試行調査のリーディングは、「読む」力の測定にしぼって出題された。大きな問題はなかったとして、センターは本番も「読む」に特化した「リーディング」として実施することを決めた。

同じ理由で配点も変える。センター試験の配点は筆記200点、リスニング50点だが、2回目の試行調査ではどちらも100点。共通テストでも両方の配点を1対1にする方針だ。ただ各大学が合否判定に使う際には、リーディングの点数をリスニングよりも重く扱う、といった「アレンジ」を認めるという。

3点目が、リスニングの問題音声の読み上げに、1回読みと2回読みを混在させる点だ。

センター試験では2回ずつ読まれてきたが、現実の場面では相手は1回しか話さない、と指摘されていた。また、試行調査ではリスニングの配点を50点から100点にするため問題数を増やしたが、記述式問題を導入する国語と数学の時間増が早々に決まったことから、センター試験の解答時間と同じ30分に収める必要があった。

こうしたことから、2回の試行調査で1回読みと2回読みを混在させた。こちらも大きな問題がなかったとして、本番も実施することにした。

「高校側にしっかり説明を」

こうした変更について現場はどう受け止めたのか。

長野県立のある高校では、リスニングの配点が増えることから、新たな授業の方法について検討を始めたという。同校教諭は「リスニングの練習にかける時間を増やすと同時に、まとまった量の英文を聞いて判断する力を身につけさせる授業を考えたい」と話す。

一方、東京都立高校の英語教諭は、民間試験は大半が1回読みで四つの技能の配点も同じだとして、「4技能を伸ばすために昨年始めた授業に生徒が徐々に慣れてきた。この授業をベースに力をつけさせれば対応できると思う」とする。

だが、駿台教育研究所の幹部は「配点を1対1にする、といった重要な方針を知らない先生もまだまだ多い」と指摘する。「そうした情報格差によって生徒が有利・不利にならないように、センターは各地で説明会を開くなどして、しっかり高校側に浸透させてほしい」と求める。



朝日新聞 2019年5月14日 教育面より
増谷 文生記者

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