ディズニー英語システム TOP > 乳児・幼児からの英語 > 英語教育に関するニュース > スイス大使館を招いて国際理解を深めよう!練馬区立富士見台小学校のイベントを取材!

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練馬区立富士見台小学校が、スイス大使館を招いて国際理解を深める催しを開催

在日スイス大使館 文化・広報部長 ジョナス・プルヴァさん(写真左)
富士見台小学校校長 渋井和子先生(写真中央)
在日スイス大使館 文化・広報官 広瀬綾子さん(写真右)

2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて、世界のさまざまな国や地域を学び、交流する「世界ともだちプロジェクト()」という取り組みが東京都で進められています。
このプロジェクトの一環として、練馬区立富士見台小学校でも、2018年の1~2学期に「日本の伝統・おもてなし」、2学期に「国際理解」、3学期に「障がい理解」をテーマに、さまざまな催しを行いました。今回は同校がスイス大使館職員を招いて実施した、児童が国際理解を深めるためのイベントの様子をご紹介します。

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4ヵ国語が飛びかうグローバルな国・スイス

イベント当日は5~6年生が体育館に集合。
このイベントではスイス大使館職員が画像や動画を用いて、スイスのさまざまな魅力をわかりやすく紹介してくれます。スイスの絶景やチーズ料理など、スイスを代表する文化が次々に紹介され、子どもたちは目を輝かせて話に聞き入っていました。

子供たちに特に強いインパクトを与えたのが、スイスが「ドイツ語」「フランス語」「イタリア語」「ロマンシュ語」の4ヵ国語を話すグローバルな国であるという点です。ヨーロッパの真ん中にあるスイスではさまざまな言語が飛びかい、色々な国の文化が混在しているとのことでした。
例えばスーパーで買い物をするときも、商品には4ヵ国語が記載されているとか。スイスでは日々の暮らしの中に、ごく普通に多言語が溶け込んでいるようです。

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多言語国家のスイスは、英語教育にも力を入れている

多言語国家のスイスなので、小学生が学ぶ外国語の数も、ひとつではありません。スイスの小学校には、ドイツ語やフランス語・英語の授業があります。
スイスは日本のように国が教育方針を決めるのではなく、州ごとに方針が細かく分かれているので、外国語教育のプログラムも州によって変わってきます。たとえばドイツ語圏ではフランス語と英語を学び、フランス語圏ではドイツ語と英語を学ぶといったように、言語圏によって選択する外国語が違うのです。

また、スイスは英語教育にも力を入れているそうです。4ヵ国語が飛びかう国なので、母語以外に共通する言語を持つ必要があることも、英語教育に力を入れている理由のひとつでしょう。スイスのような多言語国家にとって、世界の公用語ともいえる英語の役割は、私たちが考えている以上に大きいのかもしれません。
多言語国家のスイス


日本と違うスイスの風習に子供たちはびっくり

大使館職員からは、日本とは違うスイスの風習について、次々と面白いエピソードが紹介されました。
「スイスの学校は、お昼休みになると家に帰ってご飯を食べて、午後になるとまた学校に戻って授業をします」
「スイスの子どもたちは、休日にはスキーをしたり、森で遊んだりして過ごします。自然があるので、野外で遊ぶことが多いです。1~2月の間にはスキー休暇もあって、子どもたちは3~4歳の頃からスキーに親しんでいます」
といった大使館職員のお話に児童たちは興味津々。羨ましく思った児童も多そうです。生のスイス情報に、子供たちは熱心に聞き入っていました。

大使館職員はまた、スイス人の食生活についても楽しく紹介しました。実はスイス人は、日本人の5倍もチョコレートを食べるのだそうです。スイス人の1人あたりの年間チョコレート消費量は、なんと約11㎏とか。国が違うと、お菓子の消費量もかなり違うのですね。
特に面白かったのが、スイスならではの法律です。
「スイスでは、金魚を一匹で飼うことは、法律で禁止されています」
という大使館職員の話に、子供たちはびっくり。金魚に寂しい思いをさせては可哀そうだからというのが、この法律制定の理由なのだそうです。日本にも動物愛護に関する法律はありますが、動物のメンタル面にまで目を向けている点がユニークですね。
日本と違うスイスの風習に子供たちはびっくり

スイスを身近に感じた児童たちからの感想

大使館職員のお話が終わった後、参加した児童からは
「テニスのフェデラー選手が大好きなので、フェデラーが生まれ育ったスイスのことがわかって嬉しかった」
「日本とスイスの違いを知ることができた」
「スイスは自然や文化が溢れている素晴らしい国だと思った」
「チーズが好きなので、チーズの映像がとてもおいしそうだった。スイスに行ってみたいと思った」
など、さまざまな感想が発表されました。
マイクで発言する児童


取材を終えて

日本とはまったく違う文化をもつスイス。スイス大使館職員のお話は、児童たちにスイスの魅力を伝えただけでなく、ヨーロッパでは多言語でコミュニケーションがとられていることを強く印象づけたようです。
ちなみに同校では、スイスへの理解を深めるために、学校給食にもこれまで2回ほどスイス料理を出しています。献立の中には、スイスを代表するチーズとじゃがいもの料理「ラクレット」や、「アルペンマカロニ」なども登場。食文化を通して、子供たちは遠いヨーロッパの地・スイスに、思いをはせたかもしれません。

2020年の東京オリンピック・パラリンピックを契機として、日本の小学校も東京都を中心に、国際教育に本格的に力を入れ始めています。オリンピックと同じ2020年からは、小学校の英語授業開始年齢も早まり、小学3年生からのスタートとなります。さらに小学5~6年生で英語が教科として成績がつくようになるため、英語を「聞く」「話す」「読む」「書く」4技能の育成がさらに重視されていくでしょう。
子供たちの英語学習へのモチベーションを高めるためにも、外国の文化にふれられるイベントへのニーズはさらに高まっていきそうです。

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