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小学校受験人気じわり回復

文部科学省では、都市部を中心とする大学が合格者を多めに出してきたことが地方の若者離れを促進したとして、入学定員を超過した私大の私学助成金をカットする罰則基準を2016年度から2018年度にかけて厳格化してきました。この措置により大学側は入試の合格者数を絞ったため、ここ数年の大学入試の受験生側の負担感は増しています。2019年度からの罰則強化策の導入は見送られたものの、3年後をめどに再度検討されることになっています。

また、2020年度からセンター試験に代わる大学入学共通テストが導入されますが、新しいテスト方式への保護者の懸念も大きくなっています。国語と数学で記述式問題が導入されたり、英語は民間認定試験の成績も評価に入るなど、大きな変更となるため、受験生が新しいテスト方式に適応できるのか、保護者側の不安も強いようです。

このように大学入試制度の先行きが不透明な中で、大学への内部進学という選択肢を確保するため、子供に小学校受験をさせる保護者が増えているようです。新聞記事から見てみましょう。


小学校受験 人気じわり回復

「小学校受験」のシーズンがやってきた11月初旬。10年前のリーマン・ショックに、一時はかげりも見えていたが、徐々に人気が回復しており、特に大学の付属や系列の小学校の志願者が増えている。

先に見えぬ大学入試 反映

11月1日、都内の私立小学校の入試が始まった。朝から紺色の「受験スーツ」姿の両親と、白のポロシャツやブラウス、紺色のベストを着た子どもが、手をつないで私立小学校の門をくぐっていった。
周囲の県では一足先に受験シーズンが到来した。浦和ルーテル学院小学校(さいたま市)は、9月と10月に開かれた2回の入試で、志願者数が計204名となり、昨年の総志願者数84人を大きく超えた。校長によると、7月に青山学院大と系属校の協定を結んだことの影響が大きいという。浦和ルーテル学院は小学校から高校まで一貫で、一定の進学基準を満たせば、青山学院大に優先的に入学できるようになった。

横浜英和学院(横浜市)の中高も青山学院大の系属校になり、2016年度に名称を「青山学院横浜英和中学高等学校」に変更した。同じ法人が経営する横浜英和小学校は付属校になっていない推薦で中学に進学できるとあって、人気が高まっている。今年は、14年度の志願者数の約3倍の150人に増えた。

以前からある、付属や系列の学校の人気も高まっている。青山学院初等部(渋谷区)の志願者は14年度の395人から、今年は492人に。初等部校長は「本校が一番の柱とするキリスト教主義の人格教育、これからのグローバルな社会・IT社会に必要な主体的な教育が高く評価されている」と話す。

02年度に早稲田系属の小学校として初めて開校した早稲田実業学校初等部(国分寺市)は、15年度に志願者が1千人を下回ったものの、18年度に再び4桁となり、今年はさらに増える見込みだという。慶応義塾幼稚舎(渋谷区)の志願者数は、1500~1600人前後で推移しているが、13年度に開校した横浜初等部(横浜市)は、18年度は前年度より131人増えて計1373人となった。幼稚舎と異なり、進学先は湘南藤沢中等部(神奈川県藤沢市)だけだが、娘を受験させた母親は「慶応大学まで進めるメリットは大きい」と話す。

都内の大学付属の小学校の合格発表に訪れた母親は、上の子3人を公立小に通わせたが、末の息子は小学校から私立一貫校の道を選んだ。理由の一つは、20年度からの大学入学共通テストの導入や入学定員の厳格化など、先行きが見えない大学受験への危機感だ。「大学受験は厳しくなっており、内部進学もでき、外部受験の道もある付属校はありがたい」という。別の母親も「中学、高校、大学と受験に振り回されるより、その分の時間とエネルギーを違うことに使ってほしい」と付属小学校のメリットを語った。

系列外の大学へ進学者増

来春開校する東京農業大学稲花小学校(世田谷区)は、23区内では約60年ぶりの新設私立小学校だ。1日から前期の入試が始まり、約50人の定員に対して志願者数は約430人と約9倍の人気。10日から始まる後期(定員22人)も約400人が志願している。
世田谷区には、成城学園や田園調布雙葉、東京都市大付、和光などすでに7校の私立小がある一方、高層マンション建設などで学級数が増えた小学校もある。同校設置準備室長は「教育熱心な保護者が多く、事前調査でも十分ニーズはあるとみた」としたうえで、志願者は「予想以上です」と驚く。
保護者に志望理由を聞くと①農大付属だから②東京農業大第一高校に進める③体験学習ができる、の三つが多かったという。農大第一高は、他大学の進学者が増え、今春は東京農大に卒業生の約5%が内部進学した。「農大進学より、北海道から宮古島まで広がる大学施設の活用や大学との連携授業、体験学習など、付属校ならではの実践的教育に魅力を感じてもらえたのでは」と同室長はみる。

■首都圏の主な私立小の志願者数

小学校名14年度志願者数19年度志願者数
青山学院 395(88) 492(88)
慶応義塾幼稚舎 1607(144) 非公表(144)
成蹊 644(112) 685(112)
成城学園 非公表 264(68)
玉川学園 非公表 159(140)
東京都市大付 390(80) 403(80)
日本女子大附豊明 230(60) 248(54)
立教 382(120) 481(120)
立教女学院 222(72) 594(72)
早稲田実業 1026(108) 非公表(108)
関東学院 119(72) 132(72)
慶応義塾横浜 1257(108) 非公表(108)
横浜英和 非公表 150(66)
浦和ルーテル学院 81(60) 204(75)

かっこ内は定員(一部の学校は内部進学者も含む)。
玉川学院、関東学院、浦和ルーテル学院は19年度の志願者数は11月6日現在、今後も続く予定。




朝日新聞 2018年11月10日 第2東京欄 <変わる進学―大学入試新時代へ>より
大賀由紀子、宮坂麻子、横川結香
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