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共通テスト大学は不安と不満

新しい大学入学共通テストの実施は2020年度からですが、2023年度までは、大学入試センターが英語を「読む・聞く」力の2技能だけを測る英語試験が継続されます。「話す・書く」力も含めた4技能を測れる共通テストの本格実施は2024年度からとなる見込みです。
一方、2020年度の入試で、英語の民間試験の成績がどのように活用されるのか、大学が独自に作成するテストは残るのか、まだ不透明な状況です。
新聞社と大手塾が全国の国公私立大755校に調査した結果、大学側が戸惑っている様子がうかがえます。
新聞記事から見てみましょう。


共通テスト 大学は不安と不満

2020年度から始まる大学入学共通テストについて、多くの大学が不安を抱いていることが、朝日新聞と河合塾の共同調査「ひらく 日本の大学」でわかった。寄せられた各大学の入試担当者の声には、英語の民間試験の活用方法などの問題が解決されないまま、実施に突き進む文部科学省サイドへの不満も寄せられた。

24年度以降の英語4技能
センターに作成期待 半数超

共通テストの英語は、「読む・聞く・話す・書く」の4技能を測るため、英検やTOEFLといった民間試験の成績が活用される。ただ、急激な変化に見舞われる高校に配慮して23年度までは、大学入試センターが「読む・聞く」の2技能を測る試験を継続する。調査では、24年度以降の英語の4技能試験についての考えを聞いた。

選択肢の中で最も多くの大学が支持したのは「入試センターが4技能試験を作成」。共通テストでは元々、「話す」の試験を一斉に実施することが難しいため、センターが実施するのではなく民間試験活用を決めた経緯がある。だが、大学側はまだセンターに期待している傾向が浮かんだ。

入試センターが試験を作成することに賛同する大学には、「民間試験とは異なる入試問題が、多様な力を測るために必要と思う」(東海大)といった意見が多かった。ある国立大は「民間試験ありきで話が始まったことがまず問題だ。(民間試験は)すでに対策本があり、高校までの授業に悪影響を及ぼしかねない」と指摘した。

記述式82%が問題視
「採点に時間かかる」

共通テストについて、82%の大学が問題視した点がある。記述式問題が導入されることに伴い、「採点に時間がかかり、大学への成績提供が遅くなる」点だ。
文部科学省は「思考力、判断力、表現力」を評価するため、共通テストに記述式問題を入れることを決め、まず国語と数学で実施する。だが、マークシート式問題と異なり、記述式問題は採点に手間と時間がかかる。このため、入試センターは、大学への成績提供がセンター試験より1週間ほど遅れるとしている。

各大学に聞いたところ、「入試全体のスケジュールに影響が出る」(椙山女学園大)などと不安を述べる大学が多かった。独協大は「私立大学の入試日程の多くに影響を及ぼす。思考力・判断力・表現力を測定する試験は、本当に記述式でなければならないのか」とコメントした。

<2024年度以降の英語4技能試験についての大学の考え方>

大学入試センターが4技能試験を作成するべき

そう思う 32%
わからない 24%
とてもそう思う 22%
そう思わない 16%
未回答 4%
まったくそう思わない 3%

民間試験の活用はやめるべき

そう思わない 41%
わからない 31%
そう思う 13%
まったくそう思わない 6%
とてもそう思う 5%
未回答 4%

民間試験のみ活用するべき

わからない 35%
そう思わない 32%
そう思う 19%
まったくそう思わない 8%
未回答 4%
とてもそう思う 1%

注)四捨五入のため、合計が100%にならない場合もあります



朝日新聞 2018年10月8日 教育欄 <ひらく日本の大学・変わる入試2020―朝日新聞・河合塾共同調査>
増谷 文生 記者

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