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小中学生の時期から海外進学を見据えた塾が人気

2021年の新大学入学共通テストから、読む・書く・聞く・話すの4技能が問われ、TOEFLやTOEICなどの外部試験も導入される予定です。海外留学を視野に入れた学習塾も登場し始めています。
塾の様子を新聞記事から見てみましょう。


めざせ海外「英語塾」が人気 

4技能きたえ 新共通テストも対応

小中学生からTOEFL対策

2021年の新大学入学共通テストから、読む・書く・聞く・話すの4技能が問われ、TOEFLやTOEICなどの外部試験も導入される英語。首都圏の一部では、海外大学への進学も視野に、小中学生からTOEFL対策などをする塾の人気が上がり始めている。

海外進学をめざす生徒向けの塾が集まる渋谷。「英語で考えるリーダー塾igsZ渋谷校(渋谷区)には、6~17歳の約100人が通う。「従来の塾・予備校とも、英会話スクールとも違う、将来グローバルに活躍するリーダーをめざす小中高生のためのまったく新しい塾」とうたう。

小1の娘を通わせる母親は、「夫も外資系で働き、私も海外の大学院を出た。もう日本だけを考える時代じゃない。海外進学も考え、上の娘もここに通わせました」と話す。

元外資系資産運用会社の日本法人取締役で、一ツ橋大大学院で「グローバル・リーダーシップ論」などを教える福原正大さんが、2010年に立ち上げた。海外の有名スクール進学をめざし、授業はすべて英語。小学生で4技能を鍛え、中学からTOEFL、SAT(大学進学適性試験)、エッセーなどの対策に取り組む。クリティカルシンキング(批判的思考)やリベラルアーツ(教養教育)、プレゼンテーション(意見発表)の教育も取り入れる。

「小学校入学前のプレスクールから英語の教育を受けた子が急激に増えている感じがします。海外進学を考える小中学生の保護者からの問い合わせも多い」とゼネラルマネジャー。昨年度の高3の8割は海外大に進んだという。

すぐ近くに米エール大学助教授だった民主党衆議院議員の斉藤淳さんが代表を務める「J PREP斉藤塾」が今春、地上7階、地下1階の新校舎を建てた。1階のライブラリーには、習熟度別にそろえた洋書が数百冊並ぶ。生徒は自由に閲覧できる。

キャッチコピーは「目指すなら世界の頂点」。毎年夏にはエール大学での研修を開催。選抜された10人は、同大教授の講義を受けたうえで討論や作文に励む。

また、自宅学習用の専用アプリも開発した。単語やパラグラフの音読を録画したものをアップロードし講師に添削してもらう仕組みだ。「講義は人間と人間が交わる貴重な場。単語は発音など個人で学習できるものはオンラインに任せていきたい」と斉藤さん。

小3~高3の約500人が通う英語塾「キャタル」(渋谷区)も、多読やエッセーなの執筆などで4技能を伸ばし、小学校のうちに英検1~2級、中高生でTOEFL100点をめざす。以前は英語力を維持したい帰国生やインターナショナルスクール生が多かったが、最近、中高生の入塾が増えた。

1回3時間のレッスンは全て英語でマンツーマン。授業では、女子生徒(中学生)が英文を音読し、その姿をタブレット端末のカメラで撮影していた。撮った動画を講師と一緒に観ながら、発音や抑揚をチェックする。

「英作文を書けばすぐ添削してもらえるし、その場で英語のスキルが上がるのが楽しい」と話す。

保護者からは「結局どういう英語教育をさせればいいかわからない」という不安の声も寄せられる。一方、高3でも大手受験塾に転塾せず、英語の力で慶応大や国際基督教大、上智大などの合格を目指す生徒も出てきた。代表は「4技能入試に対応できる『受験塾』としても広まりつつある」と話す。

大手予備校なども、海外進学のニーズに応える専門コースを始めている。

河合塾は、今年度から、社会人のMBA対策などで知られるアゴス・ジャパンと共同で「海外トップ大進学プログラム」を始めた。

夏休みから中高生らを対象にした講座を開講する。国内外の大学の併願に対応する。担当者は「日本のトップ大学への進学を考える生徒像がすこしずつ海外をめざすようになってきた。国内にとどまらず視野を広げるためにもこうしたプログラムを始めた」と言う。



朝日新聞 2018年6月16日 第2東京欄より

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