英語教育に関するニュース

小学校英語に触れる時間増

先生たちの研修会でさまざまな工夫が報告されました

2018年2月に開かれた全国の小中高の先生たちの研修会では、新学期に備えて授業時間の確保や内容について発表会や意見交換がなされました。
朝の学習時間を英語に充てたり、英語の絵本を活用したりと、さまざまな形での英語授業が行われています。
先生たちの工夫や課題について、新聞記事から見てみましょう。


小学校 英語に触れる時間増

日教組教研集会で報告

日本教職員組合(日教組)の教育研究全国集会(教研集会)が2月2~4日、静岡県で開かれ、組合員の小中高校教員らが24の分科会で約650本のリポートを発表した。2020年度から小学5、6年で正式な教科になる英語では、子どもたちに英語に親しんでもらうための授業例が報告された。教員の働き方改革を巡っても長時間労働の解消を訴える現場の声が相次いだ。(小田倉陽平)

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茨城県の小学校の教諭は3日、「外国語教育・活動(小学校)」の分科会で、朝の15分間を活用した英語指導を報告した。

5、6年生の英語の授業(外国語活動)は現在、いずれも週1コマだが、同小では昨年4月から週3回、朝の学習時間を英語に充てている。英語に触れる時間を増やし、慣れてもらう狙いがある。

朝の学習では、日直が英語であいさつし、その後、児童がペアになって2分間、自由に英会話を行う。授業で習った表現を使い、教員へのインタビューにも挑戦した。

「英会話に自信がついた」と話す児童が増えたといい、同教諭は「英語を繰り返し使うことで自分の考えを進んで伝えられるようになってきた」と振り返る。

千葉県の小学校の教諭は英語の絵本を活用した6年の授業を紹介した。

教員がスーパーマーケットにある食材の絵本を読んだ後、児童は外国産の食材を調べて英単語や絵を描き、絵本にまとめた。その絵本で下級生への読み聞かせも行った。「読む」と「書く」を重視した指導法で、同教諭は「英単語を読んだり書いたりする子供たちの意欲が高まった」と話した。

分科会ではこのほか、新年度から小学校で教科化される道徳教育や、「18歳選挙権」を踏まえた主権者教育、性的少数者(LGBT)への理解を深める授業などの報告例も目立った。

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教員の長時間労働問題も

教員の長時間労働については複数の分科会で報告が相次いでいる。

近畿地方の小学校に勤める教諭は4日の分科会で、「学校行事の精選」や「自分で退勤目標時刻を決める」など、仕事を減らすための10の提言を示した。自分でも退勤目標を決めたり、出張時には自宅に直接帰ったりして働き方を意識しているという。他の教員と働き方の改善について話し合う機会も増え、教諭は「多忙化の解消はまだ難しいが、職場の意識は高まってきた」と語った。

出席者からは「学校行事を削減する場合、きちんと説明をしないと保護者からの信頼が落ちる」「学校に遅くまで残ることで高い評価を得られると思っている若い教員が多い」などと学校現場の実態を指摘する声が上がった。

鹿児島県の小学校の教諭は3日に開かれた別の分科会で、管理職と話し合い、教員の業務負担を減らした例を紹介した。午後まで行っていた日曜参観を午前中で切り上げたほか、夏休み中に教員全員が出勤する日も1日減らしたという。ただ、教員の長時間労働は今も続いているといい、「学校はまだ変われていない。働き方改革への管理職の意識の低さも問題だ」と指摘した。



読売新聞 2018年2月4日 「くらし・教育」より

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