英語教育に関するニュース

人工知能4.jpg

新しい英語学習法~英語学習に人工知能(AI)を導入~

私たちの生活に活用が広がりつつある人工知能(AI)。英語学習の現場でも取り入れられようとしています。人と機械、それぞれが注力できる分野で役割分担が進むというのです。それにより教員の指導の役割や質も変わろうとしています。新聞の特集記事から見てみましょう。


英会話 先生は人工知能

中学校や高校で人工知能(AI)を使った英語の授業が広がり始めている。2020年度の大学入試改革では英語の「読む・聞く・話す・書く」の4技能が重視されており、教員に代わって、生徒の「聞く」「話す」の学びを補助する英会話ロボットが登場した。英作文の自動添削などにも活用されており、用途も多様化している。(伊藤史彦記者)

「What is your favorite food? (好きな食べ物は何ですか?)」
同志社中学校(京都市左京区)で6月1日に行われた1年生の英語の授業。生徒が米国製のAI英会話ロボット「Musio(ミュージオ)」(1台約10万円)に話しかけると、「I love spicy food!(辛い食べ物が好きさ!)」と合成音声で返事が返ってきた。このロボットには生徒との会話パターンを蓄積し、適切な応答を選択する機能もある。男子生徒は「はっきり発音しないと答えてくれない。難しいけど、面白い」と笑顔を見せた。同中は16年度以降、教材会社「グローバル・ビジョン」(東京都新宿区)から「Musio」1台の無償貸与を受け、英語教育へのAI活用を研究している。

外国語指導助手(ALT)を学校に1人配置するには、少なくとも年間約500万円の費用がかかる。同中のある教諭は「AIの合成音声は発音などのお手本になり、英会話の練習相手として一つの選択肢になり得る。教員はその分、英語の楽しさを教えたり、英語の文化的な背景を解説したり、授業の幅を広げられる」とAIの可能性に期待する。

音声認識技術の向上などを背景に、タブレット端末などで英会話を練習できるアプリも相次いで登場している。情報サービス会社「リクルートマーケティングパートナーズ」(東京都中央区)が15年10月にサービスを開始した「スタディサプリENGLISH」はAIが生徒の発音などを分析し、改善点を示してくれる。同社によると、すでに全国の私立中高約50校が授業などに採用しているという。

中高一貫の品川女子学院(東京都品川区)は今年度から、実用英語技能検定(英検)の対策として、画面上で面接の模擬試験が受けられるAI英会話アプリ「テラトーク」を導入した。同校の英語科主任は「教員の個別指導だと、1日に生徒8人が限界だが、アプリなら各学年の生徒全員が自宅で英会話の練習ができる」と話す。

英作文の指導を補助する機能も注目されている。AIが英作文を自動添削する「e-Spire」は、生徒がパソコンの画面に打ち込んだ英文の文法の誤りやスペルミスをチェックしてくれる。全国の私立中高10校が導入しており、大妻中野中学・高校(東京都中野区)で英語を教えるネイティブ外国人教師は「英作文の添削は手間がかかる。文法など単純な間違いを正すのは機械に任せ、教員は作文の内容や論理構成などの指導に力を入れられる」と説明する。

(以下略)


読売新聞 2017年6月16日 学ぶ育む 「最前線」より

英語教育に関するニュース