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英語教育に関するニュース

英語村開設準備
東京都は、平成30年(2018年)に東京臨海地区に「英語村(仮称)」を開設予定です。
この度、民間企業からの内容提案を受けて、英語村の運営計画が具体的なものへ大きく前進しようとしています。開設を来年に控えた「英語村」がどのような施設になるのか実行有力案の内容を見てみましょう。
また、現在すでに存在する全国各地の「英語村」についてもご紹介します。


◎どうして東京に「英語村」を開設するのか

2020年の東京オリンピック・パラリンピック大会の開催とその先を見据えて、東京都は「世界一の都市・東京」の実現を目指しており、教育分野でも、国際社会で活躍できるグローバル人材の育成やオリンピック・パラリンピック教育の推進などへの取組をはじめました。
そして、「世界一の都市・東京」の実現を目指すうえで、日本人のコミュニケーション能力がグローバルに通用しないという大きな課題がある、と考えた東京都は、実生活で支障なく英語でコミュニケーションできる力などを都内の児童・生徒が習得できるよう、英語教育改革の取組みの一貫として「英語村」の開設を目指しています。

※開設について発表当時の記事は、本ニュースのバックナンバーをご参照ください。

◎開設の背景にある英語力の現状

英語村に関する有識者会議では、中学・高校での学習では十分な英語のコミュニケーション力が身についてないと指摘されています。
TOEFLスコア国際比較(平成26年度)において、国別順位で日本は169カ国中138位。アジア諸国との比較では30カ国中27位で、4技能別の結果においても、スピーキングのスコアがアジア圏で最下位。他、リスニング、ライティング、リーディングの得点も低く、総合的な語学力向上は重要課題と思われました。その他、中学校3年生の英検3級取得率は、文科省が教育振興基本計画で掲げる目標に及びません。

2018年度から英語が教科になるなどの転換期へ向けて、数年後に迫るオリンピック開催地の東京都としては、「世界一の都市・東京」の将来を支える児童・生徒が手軽に利用できる「英語村」が、日本人の総合的語学力向上という課題にむけて貢献するものだと考えています。

◎「英語村」実行有力案の内容

東京都教育委員会は、昨年「英語村(仮)」事業者の募集を行い、提案書を受け付けました。
そこで選ばれた最優秀事業応募者を事業予定者として決定し、提案内容をもとに今後協議を開始します。
最優秀事業応募者が提案した行有力案は以下のような内容になっています。

◆コンセプト

将来の日本を背負う子供たちが、世界で臆せずイキイキと、誇りと自信を持って世界の人々と語り合っていけるよう効果的な英語科学習機会を提供

◆プログラム内容

「英語村」を東京発の英語教育改革に資する拠点とするために、下記のようなプログラム内容が想定されています。

●内容言語統合型学習(CLIL)*とアクティブ・ラーニングを軸に、学校の種類やレベルに応じたオールイングリッシュの少人数プログラムを提供。各グループ(6~8名)につき1名のイングリッシュスピーカーが付き、テーマ担当講師により進められる。

*CLIL(Content and Language Integrated Leaning):言語教育と他教科などの内容教育とを統合し、内容、文化・コミュニティ、思考、コミュニケーションに配慮しながら、英語を学習手段として使うことによって実践力を伸ばす方法。

●学校と連携し、各校のニーズにあわせカスタマイズ
●各国の大使館やインターナショナルスク-ルと連携した国際交流イベントの開催
●教員向け英語研修プログラム

◆施設内容

「英語村」の施設は下記の3つのゾーンから構成され、3ゾーンの複合体験ができるように設計されています。

①アトラクションエリア(楽しく遊ぶ)―海外生活体験
②アクティブ/イマージョン教育エリア(英語で学ぶ)―多様な教材を使った英語活動
③エクスプロア・エリア(未知の環境での体験学習)―国際交流、協働作業など

◆施設の利用料金等

東京都教育庁の報道発表資料(2016年9月30日)によると「英語村」施設の利用料金等は下記のようになっています。

●利用対象者:小学生から高校生(学校団体の利用)
●施設収容人:一日あたり1,300人まで (650人×2回転)
●利用料金(団体の場合):受講するプログラムに応じて2,400円(半日)5,000円(全日)
●宿泊コース:15,000円(1泊2日)から40,000円(2泊3日)
●施設開場:平成30年9月から平成40年度末(10年7ヶ月 期間限定)


上記のように大きな期待がよせられている東京都の「英語村」ですが、東京への建設が待ちきれなければ、全国各地に既にある「英語村」で英語のみの生活や学習体験をすることができます。
今回は全国各地の「英語村」で、小学生にも利用が可能な施設をご紹介します。

◆ 鳥取環境大学「英語村」(鳥取県鳥取市)

外国人スタッフが常駐する「英語村」では、料理やアクセリー作り、スピーチなどの活動が行われています。小学生以上の地域住民が利用できる「まちなか英語村」も鳥取駅近くに開設。中学校や高校へ出向く「出張英語村」の活動も行っています。
公式サイト

◆ブリティッシュヒルズ(福島県岩瀬郡)

神田外語大学などを運営する神田外語グループのブリティッシュヒルズは、英国の中世の街並みを再現した宿泊型語学研修施設。レッスンから食事のオーダー、雑談まで全て英語を使い、英会話やマナーなどを学ぶことができます。
公式サイト

◆OSAKA ENGLISH VILLAGE(大阪府吹田市)

2015年11月に開業した大型複合施設「EXPOCITY」内にある体験型英語教育施設(運営:株式会社YBM JAPAN)。レストラン、郵便局、洋服店など23の部屋があり、それぞれで、ネイティブのインストラクターと共に英語を学びながら、アメリカの日常や歴史、文化を体験することができます。幼稚園、小学校、中学校、高校、教育機関(英会話教室や塾等)による団体での利用も行われています。
公式サイト

◆京都市立日吉ヶ丘高校 (京都市)「HELLO Village」

外部に向けても様々な英語イベントを開催。子供向け英語の本の読み聞かせや、Halloween Party、Christmas Party。小学生が参加できるKids Clubでは、イングリッシュユーザーとの英語で交流。中学生にも授業体験を提供し、当高校生は、英語でいろいろな教科授業=イマージョン授業のプログラム。カフェスタイルで、自由に英会話を楽しむ機会もあります。
公式サイト(日吉ヶ丘高校の学校HP)

◆英語体験型施設「English Village Maebashi」(群馬県前橋市)

英語村は、園児・小学生・中学生レベルの内容で、幼少期からの成長段階に応じた、仕事体験・職業体験などの体験学習を取り入れた"イングリッシュ・エデュテイメント・プログラム"を提供している。
公式サイト


近年は上記のような「英語村」が次々と開設されるなど、コミュニケーションの手段としての英語力の向上が注目されています。その流れは、2020年の東京オリンピック・パラリンピック大会へ向けて、さらに加速するでしょう。

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