英語教育に関するニュース

東京版英語村1

英語教育改革の一環:「東京版英語村」を開設し、オリンピックイヤーには全面実施を目指す。

「英語村に関する有識者会議」で、英語村の構想についてこれまで検討された結果をまとめた報告書が、2015年10月27日に発表されました。
この報告書から、気になるトピックをいくつか抜粋してお届けしたいと思います。

東京版英語村2

東京版英語村とは

東京都は、2020年東京オリンピック・パラリンピック大会の開催とその先を見据え、生活習慣・文化・価値観などの多様性や人権が尊重され、誰もが幸せを実感でき、そこに住み続けたいと思える「世界一の都市・東京」の実現を目指しています。

このため東京都は、実生活や仕事の場面で、苦手意識なくコミュニケーションできる英語力などを、都内の児童・生徒が習得できるよう、英語教育改革の取組の一環として「英語村(仮称)」を開設することとしました。

英語村のコンセプト

・英語を「使うことに慣れる」場
学校の教室のように、英語を教える、教わる場ではなく、英語を用いた生活や社会活動等を疑似的に体験することを通じ、英語を積極的に使うことに慣れる場とする。

・英語を「試す」場
英語を用いた様々な体験に挑戦し、英語力を試す場とする。

・「交流」の場
我が国の伝統・文化や異文化への理解を深めるとともに、多様な国々の人々と交流し、単に知識にとどまらない体験的学習の場を提供する。

・「きっかけ作り」の場
英語村での体験を一過性のもので終わらせないよう、学校へのフィードバックを行うとともに、児童・生徒が、英語村での体験をきっかけとして「英語が楽しい」、「英語をもっと話したい」、「英語をもっと勉強したい」と思うようになり、日常の英語学習への意欲が向上する「きっかけ」となるよう取り組む。

英語村の対象について

・おおむね小学校第5学年から高校第3学年までが対象となる。

・東京都が関わる施設であることから、都内の国公私立学校の児童・生徒が優先的に利用できる施設となる。

・利用状況を見つつ、都外の児童・生徒にも体験できる機会を提供できるようにしたい。

どのようにして英語村に参加するのか

・「学校行事」による参加
英語村での学習効果を高めるには、学校教育との連携が重要。児童・生徒が個人で参加することが見込まれない学期中の平日日中は、学校行事での参加を積極的に受け入れる。

・「個人」「グループ」による参加
学校行事による参加の機会を得られなかった児童・生徒や、リピーター参加を希望する児童・生徒のニーズに応えるため、学期中の平日夜間や土曜日・日曜日・休日、長期休業日などは、これらの児童・生徒が個人やグループ単位で参加できるよう、プログラムを工夫する。

・日帰り型(通所型)
多くの児童・生徒に対し参加の機会を提供できるよう、日帰り型(通所型)を基本とする。また、短時間で体験するコース(例えば4時間コース)やじっくり時間をかけて体験するコース(例えば8時間コース)など、学校のねらいに応じて選択できるようにすることも、検討する。

・宿泊型
中学、高校と進むに従い、個々のレベルやニーズも多様化する。児童・生徒がある期間、集中的に学習することも有効であるため、宿泊を伴う滞在型プログラムも検討。

引用元:東京都教育委員会「東京版英語村開設について<報告>」

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