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英語教育に関するニュース

プロが教える!「親子の英語遊び」で英語コミュニケーション能力アップ!〜横溝美由紀さんインタビュー〜
親子で楽しめる英語の読み聞かせや歌、手遊びなどを紹介する「英語えほんライブ©︎」を開催している横溝美由紀さん。
「大人の英語が変われば、子供の英語が変わる」を信念に、英語教師や保育士、さらに一般家庭の保護者らを対象にした絵本の読み聞かせ方を指導する『英語ソムリエ アカデミー』の代表でもあります。

アメリカで国際モンテッソーリ教師の資格を取得。現地では日英バイリンガル児童の教育にも携わった豊富な経験をもつ横溝さんに、親子でできる実践的なおうち英語遊びや子供の英語コミュニケーション能力を高めるコツを伺いました。


Q1.「英語えほんライブ©︎」とはどのような活動ですか?

Q2. 絵本選びのコツやオススメの英語遊びは何ですか?

Q3. おうちで楽しめる「親子英語遊び」はありますか?

Q4. 英語が苦手な親でも読み聞かせや歌を歌って良いのでしょうか?

Q5. 子供の英語コミュニケーション能力を高めるために親ができることとは?


Q1.「英語えほんライブ©︎」とはどのような活動ですか?

Q1.「英語えほんライブ」とはどのような活動ですか?

楽しい発見があるライブ感あふれる「100%英語で進行する」英語のおはなし会

「英語えほんライブ©︎」は"子供と英語で笑おう"を合言葉に、首都圏を中心に各地の図書館や保育園、書店などで定期開催している親子のための英語によるおはなし会です。
英語教育の関係者が中心となって、絵本の読み聞かせ、手遊び歌などを、日本語を交えずに100%英語で紹介しています。

「おはなし会」といっても、ただ単に講師が英語を聞かせるのではなく、実際に会場の皆さんに絵本を読んでいただいたり、ウクレレの生演奏に合わせて歌を歌ったり踊ったり。ときには初めて楽器にふれる参加者に弾いていただくこともある参加型ライブの楽しさが特徴です。

英語の読み聞かせや英語遊びは、日英バイリンガルへの大切な最初の一歩と考え、経験豊富な英語のプロたちが、ご家庭でもすぐに取り入れられる英語遊びの数々を皆さんといっしょに行います。

お子さまだけでなく、大人の方にも英語のおもしろさを発見していただきたいというのがコンセプトで、0歳児の赤ちゃんを抱っこして参加されるママやお孫さんを連れて来られる方、英語は初めてという方にも楽しんでいただいています。

まずは大人が日常的にその言語を楽しむことが大切

実は私自身、30歳のときに夫の転勤でアメリカに住むようになったことをきっかけに、現地にて幼児教育法として知られている国際モンテッソーリ教師の資格を取得しました。そして幼児や小学生を教えた経験を活かし、帰国後には子供英会話スクールに勤務しました。

そのとき、お子さまをスクールに預けて「さあ、しっかり英語を勉強してきなさい!」と帰ってしまう保護者の方の姿を見て、親が子供といっしょに英語を楽しめる機会がつくれないかと考えるようになったのです。

アメリカで多くのバイリンガルの子供たちと過ごす中で、外国語を習得するには、まず大人が日常的にその言語を楽しむことが一番だと気づきました。2011年に日本で設立した『英語ソムリエ アカデミー』では、英語教師や一般のご家庭の保護者といった大人の方を対象に、楽しい読み聞かせのコツなどを紹介する講座を開催しています。

Q2. 絵本選びのコツやオススメの英語遊びは何ですか?

Q2. 絵本選びのコツやオススメの英語遊びは何ですか?

読み手が魅力を感じる絵本を選ぶことが大切

絵本選びのコツは大きく3つ。

・文章が長すぎず、同じフレーズが繰り返し出てくるようなもの

・絵がシンプルで子供が理解しやすいもの

・そして何より、読み手である親御さんが魅力的だと感じる絵本を選ぶこと

「この本は何歳くらいが対象ですか?」と気にされる方も多いのですが、対象年齢にとらわれ過ぎずに、ご自身が読んでみたいと思う絵本を見つけてください。そうすれば「読んでいて楽しい!」という気持ちがお子さまにも伝わります。図書館などに行って親子でいっしょに選ぶのも良いと思います。

私がよく皆さんにご紹介するのは、『Higher! Higher!』(Leslie Patricelli/著・イラスト)や『Moo!』(David LaRochelle/著 Mike Wohnoutka/イラスト)です。

とてもシンプルな内容で、同じ言い回しが何度も登場しますが、早期英語教育においてはこのくり返しがとても重要です。子供はくり返しを楽しみながらフレーズを覚えていきます。同じ言葉でも物語のシーンに合わせ、声の強弱やテンポを変えて読んであげると子供は夢中になってお話を聞いてくれますよ。相手に「伝える」という意味では、これはビジネスや学校で行うプレゼンテーションと共通のスキルを使うものです。やってみると、きっと何か発見があると思います。

子供が自分で言えるところは声にだして読んでもらいましょう。ご家庭で初めて読む絵本は英語だけにこだわらず、日本語を交えてわかりやすく話してあげると良いですね。

英語のリズムを耳から継続的にインプット

絵本の読み聞かせに加え、リズミカルな手遊び歌などもぜひ取り入れてみてください。英語圏には振り付けや手遊びがついたノリの良い曲がたくさんあります。

「英語えほんライブ©︎」では、アメリカの子供たちにもよく知られている曲「Old MacDonald Had A Farm」を歌ったり、ウクレレで演奏したりしています。子供たちはすぐに覚えて"E-I-E-I-O"(イーアイイーアイオー)というサビの部分を演奏に合わせていっしょに口ずさみ、英語で歌う楽しさを実感してくれます。

とくに未就学の小さな頃は、英語の発音やアクセントを習得する黄金期。ネイティブの歌を継続的に耳から聞き、まねしてくり返し歌うことで自然と英語を聞く耳が育ち、英語のリズムやイントネーション、発音が身につきます。
また、音楽や楽器など、未知の世界を体験することは、子供の想像力や豊かな心を育むことにもつながるでしょう。

Q3. おうちで楽しめる「親子英語遊び」はありますか?

Q3. おうちで楽しめる「親子英語遊び」はありますか?

気軽に体を動かしながら子供といっしょにおうち英語を楽しもう

家事や育児に追われるママや、日頃なかなか親子で過ごす時間がつくれないという忙しいパパも、時間がある休日などには動画を見ながら「子供といっしょに体操しよう」という気軽なスタンスで体を動かしてみてはいかがでしょう。

たとえば「幸せなら手をたたこう」の英語版「If You're Happy」、英語遊びの初心者パパにはキッズソングの定番「Head Shoulders Knees & Toes」も良いかもしれません。顔や体をタッチしながら単語を覚えるのに最適です。

「Walking Walking」は、walk(歩く)、hop(飛ぶ)、stop(止まる)といった動作と言葉を同時に覚えるのに効果的な曲です。家族みんなで楽しく体を動かせば、お子さまもきっと大喜びするのではないでしょうか。

If You're Happy

Head Shoulders Knees & Toes (Speeding Up)

Walking Walking

いっしょに動画を見るときに何より大事なのは「楽しい環境」づくりです。「さあ、やろう」「歌ってみて」と無理強いするのではなく、まずは大人が楽しく体を動かしてみてください。
親が歌ったり踊ったりしていると、子供もまねしてくれますよ。

家族で笑い合いながら過ごす時間は、子供の情緒の発達に大きな影響を与えます。毎日の英語遊びは親子の信頼関係を育む貴重なひとときとなるに違いありません。

Q4. 英語が苦手な親でも読み聞かせや歌を歌って良いのでしょうか?

Q4. 英語が苦手な親でも読み聞かせや歌を歌って良いのでしょうか?

「上手い下手」は気にしなくても大丈夫!親が完璧である必要はない

「英語の発音が上手くないのに本を読んだり歌ったりしても大丈夫?」と心配されるママやパパは少なくありません。
でも、日本語の絵本を読むときに「正しい発音で読まなければいけない」と考える人は少ないのではないでしょうか?
英語も同じです。美しい発音は英語のCDやDVDの手を借りつつ、ご家庭では親御さんが楽しむ姿勢が何より大切です。

たとえ流暢な英語ではなくても、お子さまが一番信頼しているママやパパが楽しんでいる姿を見ると、子供は自分でもやってみたくなります。つまらなそうにしていれば、子供も英語に興味をもたなくなるかもしれません。

上手い下手は気にしないで大丈夫。むしろ、親があえて失敗する姿を見せることで「失敗しても良いんだ」と子供の肩の荷がおりて、間違いを恐れずに堂々と英語を使うようになるでしょう。英語に関して親が完璧である必要はないのです。

小さい頃から英語にふれる経験をもったお子さまは、あっという間にパパやママを追い越して美しい英語を身につけるかもしれません。そしておうちでの英語遊びの思い出は、そのご家庭のレガシーになっていくのかも。私たちはそれをお手伝いしています。

Q5. 子供の英語コミュニケーション能力を高めるために親ができることとは?

Q5. 子供の英語コミュニケーション能力を高めるために親ができることとは?

子供のコミュニケーション能力は家庭の中で育まれる

子供のコミュニケーション能力は自然に育つもの、または性格的なものと考えている方も多いかもしれません。
しかし現実的に、子供のコミュニケーション能力は家庭での交流の中で育まれていきます。食事の時間にちょっとした失敗談をユーモアたっぷりに語ったり、お子さまの話をしっかり聞いたりすることが、子供のコミュニケーション能力の育成につながります。

ですから英語教育を学校や塾に任せきりにするのではなく、ご自身がお子さまとともに英語とのふれ合いや学び直しを楽しんでほしいのです。我が子を通して自分も今一度子供時代を疑似体験できるのは、子育ての喜びの1つでもあると思います。

今日から使える「おうち英語」の簡単語りかけフレーズ

ご家庭の中に「英語のある日常」をつくりだすことは、決して難しいことではありません。お気に入りの英語の絵本や歌のフレーズを生活の中で気軽に取り入れるだけで、英語がぐんと身近な存在になります。
朝起きてから寝るまでの間に、ときにはお子さまに英語で語りかけてみてはいかがでしょう。

たとえば、

"Wake up. sweetie!!"
(起きてね!)

"Brush your teeth."
(歯を磨こう。)

"Go wash your hands."
(手を洗っておいで。)

"Is it yummy?"
(美味しい?)

"Be nice."
(〈友達と遊んでいるときなど〉仲良くね。)

"Time for bed."
(寝る時間だよ。)

"Sweet dreams."
(ゆっくりおやすみ。)

という具合に。

英語は机上で「学ぶ」のではなく、日常で「使う」ことによってはじめて身につくものです。正解は1つではありませんが、お子さまが一番信頼している身近な大人=親御さんがまず英語に親しみ、「子供と英語で笑い合える大人」になることが、子供の英語のコミュニケーション能力を引きだす一番良い方法だと思います。英語を使ってお子さまとの毎日を楽しんでください。

インタビューを終えて

子供たちは、まわりの大人の話す言葉から言語を習得し、絵本を読んでもらうことによって文字や言葉、感情を含めた日常のさまざまな事象に興味をもつようになるといわれています。
英語もご家庭の中に自然に導入することで、お子さまもきっと興味をもつに違いありません。

「英語は学校や塾でしっかりと学んでいれば良しと考えるのはもったいない」と横溝さんは言います。親子で楽しみながら取り組める英語遊びを、ご家庭でも試してみてはいかがでしょうか。


横溝美由紀先生

プロフィール:横溝美由紀(よこみぞ みゆき)
『英語ソムリエ アカデミー』代表。結婚後渡米し、国際モンテッソーリ教師の資格を取得。現地幼稚園、小学校で教鞭をとる。帰国後は英会話スクール講師、さいたま市小学校英会話講師、英語プリスクールマネージャーなど子供から大人までの英語教育に携わる。英語による読み聞かせやおはなし会「英語えほんライブ©」を定期的に開催。スケジュール等の詳細は下記へ。
英語ソムリエ アカデミー

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