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英語教育が幼稚・保育園で高まり

2020年からの小学校での英語教科化を控え、幼少期から英語学習の機会を子供に与えたいという保護者のニーズが強まっています。
そんな中で、本格的な英語教育を実施する幼稚園や保育園がすでに出てきています。新聞記事から見てみましょう。


英語教育 幼稚・保育園で高まり

幼少期から英語に慣れ親しみ、多文化に興味を持ってもらおうと、カリキュラムに英語を取り入れる幼稚園や保育園が増えている。来年度から小学校で英語が正式に教科化することもあり、保護者の英語教育熱も高まっているようだ。

多文化理解へ留学生ら招く

2~6歳児約280人が通う町田市内の幼稚園では、英語講師や留学生を招き、園児らが英語に触れられる環境をつくっている。

「Jump! (ジャンプをして)」「Dance! (ダンスをして)」
5月下旬、3、4歳の年少クラス。英語講師の掛け声に合わせて、園児約20人が跳ねたり踊ったりして体を目いっぱい動かしていた。絵本の読み聞かせでは「I am excited.(わくわくしています)」など主語や述語を使った表現方法を復唱した。

同園は3月、国際的な視野を持つ人材を育てるためのプログラム「国際バカロレア(IB)」の初等教育プログラム(PYP)導入校として認定を受けた。3~12歳を対象としたPYPを実施している幼稚園や小学校は、国内に36校(5月時点)ある。

PYPは探求心や批判的な思考力の育成をめざし、疑問や質問を引き出し自発的な学びを促すことに重きを置く。英語を含めた第二言語の学びが必要になるのは7歳以降。だが同園では多文化理解や英語を話す機会づくりを目的に、今年度から全クラスで1学期中6日間、英語講師が主導する時間を設けた。

この他にも16年から、英語を話す留学生をインターンとして受け入れたり、英語講師の人数を増やすなどして保育や給食の時間に加わってもらったりしている。副園長は「生活の中で、世界の人たちと共に生きるという意識を身に付けてほしい」と話す。同園の学費は年間62万4千円(来年度から)だ。

園児の進路にも変化が出てきた。今春卒業した園児は全員公立小学校に進学したが、17年度にIB認定の候補校になった後に入園した園児では、中高にIBクラスがある同市内の私立校の小学部などへの進学を希望する保護者が複数いるという。今年度中には、同校や横浜市の別のPYP認定校などの進学説明会を新たに開催する予定だという。

週1回 専任の講師

保育の現場でも英語教育は広がっている。生後6ヵ月から通える認定こども園(横浜市旭区)では、全ての年齢で週1回、英語講師による英語の時間がある。

こども園を運営するのは隣接する幼稚園や学童保育も保有する母体である学校団体。英語圏出身の英語講師5人が英語を教え、日常的な保育にも携わる。3歳以降は課外活動の英語教室にも参加できる。学園の英語活動をとりまとめるスタッフは「幼い時から英語に触れることで、リスニングの力が育つ」と話す。同園が英語に力を入れ始めたのは2012年から。同年に始めた英語教室には当初、10人も集まらなかったが、今はこども園や学童保育に通う3歳児から小学生まで約200人が参加する。

園児の多くは地域の公立小学校に進学する。発展的な英語教育を継続できるようにと、昨年4月には英語だけで過ごす学童保育を新たに開設した。課外活動で英語教室を選択していた生徒に限ることで、英語レベルを保つ。現在小学1、2年生各10人が通っているという。

園生活 ほぼ英語で

ほぼ「オールイングリッシュ」ですごす幼稚園もある。

今年4月に創立10年を迎えた千葉市美浜区のインターナショナルスクール(IS)。学校教育法1条が定める学校として認可を受け、日本の小学校卒業資格が得られる。幼稚園はほとんど英語で過ごす。小学校でも国語と社会科の一部を除いて、英語で学ぶ。

幼稚園の入園資格は、海外滞在期間が継続して6ヵ月以上の帰国生か、二重国籍も含めた外国籍であること。クラスの半分近くを帰国生が占める。入園時の英語には個人差があるが、卒園時にはほとんどの園児が滑らかな英語を話し、英語と日本語の両方で簡単な読み書きができる状態で同校の小学校に進むという。年間の学費は120万円だ。

中学進学時に他のISに進むのは学年で5%程度。約8割は江東区や千葉県市川市など私立の中学校へ進む。

同校の1期生の多くは現在大学生。校長によると、東京大学や早稲田大学など国内の有名大学や海外の大学に進学した生徒が多い。「ここで学んだことを基礎に、国際的に活躍できる人材が巣立っている」と話す。



朝日新聞 2019年6月8日 <変わる進学 大学入試新時代へ>より
国米 あなんだ記者

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