子供の歯の矯正は当たり前？外国と日本の歯並びに対するイメージの違い

外国では歯並びに対する意識が高く、キレイな歯並びを手に入れるために矯正治療を行う人が少なくありません。外国では歯並びの印象が悪いと、だらしない生活を送っているとみなされることもあるのだとか。歯に対する考え方や歯の矯正へのイメージについて、外国と日本の違いを詳しくみていきましょう。

欧米では「スマイル」がとっても重要！

外国では「スマイル」はとても価値あるものとして考えられています。日本でももちろん、ステキな笑顔は相手への好印象に繋がると認識されています。しかし、外国のスマイルの重要性は日本人が考えるよりはるかに重みがあります。そもそも、様々な国籍・人種の人と接することが多い欧米では、自国以外の外国の文化や言語と接する機会も自然と増えます。
異文化に属する人に出会ったとき、相手に敵意がないことや安心感を伝えるために、スマイルがコミュニケーション・ツールとして非常に大切な役割を果たしているのです。

そして、にっこり笑ったとき、まず目に入るのは歯並びです。歯並びがキレイだと、その人の笑顔はますます美しく輝いて見えるものです。ステキな笑顔、そしてキレイな歯並びは、人との付き合いやビジネスにおいてとても重要で親しみやすさや信頼のアピール、また自分自身への自信にも繋がると考えられています。

欧米を始めとする外国では子供のうちからの歯の矯正に積極的

特に現代の歯列矯正技術を確立したアメリカでは歯の矯正に対する意識が非常に高く、ほとんどの人が一度は歯の矯正相談をしたことがあるというほどです。歯並びは身だしなみと同じように捉えられ、にっこり笑ったとき歯並びが美しくないと悪い生活習慣の中に身をおいているとみなされてしまうこともあるそうです。

そのため、外国では子供のうちからキレイな歯並びになるように歯の矯正を歯科医に相談するのが当たり前になっています。そして、必要がある場合は積極的に矯正を行うというのが一般的です。

欧米を始めとする外国では、経済的に余裕がなくても子供に歯科矯正の治療をさせる親が多く、歯科矯正をするために安いアパートへ引っ越したり、塾へ通う資金を治療にあてたりすることもあります。なぜ、ここまで歯科の矯正治療を優先的に行っているのでしょうか。

それは、外国ではキレイな歯並びが就職にも関わるほど重要なステータスだからです。その人の育ち方や家柄を判断する基準のひとつとして歯並びが見られるため、子供に矯正治療をさせる親が多くいます。

日本人も多くの人は矯正治療が必要？

日本人はあごが小さく歯が大きいため、噛み合わせが悪くなりやすく、歯科の矯正治療が必要になりやすい傾向があります。

そして、矯正治療をするならあごが成長する子供の時期に行うのが良いとされています。早い時期から矯正することで、輪郭のゆがみを軽減し、噛み合わせを良くするのです。
しかし、日本人は歯科の矯正をする人は多くなく、生活上の不自由がないからと放置する人がほとんどです。矯正治療を受けない理由としては、治療への関心が薄いことの他に、保険が適用されないという経済的な面も関係しているでしょう。

参照：日本人の8割は歯列矯正が必要… 幼少期の食生活が歯並びに影響 – ライブドアニュース

外国と日本でこんなに違う！矯正へのイメージ

日本で歯の矯正といえば「装置をつけるのが恥ずかしい」「矯正治療が長くてつらい」などの良くないイメージを持つ人が多いのではないでしょうか。しかし、外国ではネガティブなイメージは少数派で、「矯正できることがうれしい」「歯並びがキレイになるのが楽しみ」とポジティブに捉える人が大半のようです。

歯の矯正は美しい歯並びが手に入る以外に、さまざまなメリットがあります。まず、歯磨きがしやすくなることで虫歯や歯肉炎、歯周病などのリスクを減らすことができます。また、正しい噛み合わせになることで発音が良くなったり口呼吸の癖が治ったり、あごの形が整って顔全体の印象が変わることもあります。こうした健康面でのメリットもあるせいか、外国では子供に歯の矯正を行うことを親の責任と考える人もいるそうです。

確かに、キレイな歯並びは一生もの。将来子供が外国人と話すとき、キレイな歯並びだと自信を持って英語を話すことができるかもしれませんね。

※参考リンク
一般財団法人海外法人医療基金「歯列矯正：日米比較体験談」
矯正歯科ネット「矯正治療に踏み切れないワケとは！？（「日本人の歯並びに関する意識調査」より）」